「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

小林麻央さんについて思うこと、あれこれ。

小林麻央さんが亡くなった。心よりお悔やみ申し上げます。

 

私は、麻央さんのブログをずっと追っていたけれど、それには、ワケがある。

 

海老蔵のファンだからではない。

私の姪っ子とほぼ同じような状態だったからだ。治療法とか経過は違うけれど、年齢も子供の年もほぼ同じ。すごく美人だったのに、ちょっと顔がむくんできたり目の周りが黒ずんで来た最近の顔はゾッとするほど姪っ子に似ていた。姪っ子は2年前の今日、幼子を二人残して亡くなった。

 

だから、麻央さんのブログを読んでいてその日がもう遠くないのはわかっていた。

 

私は、歌舞伎が好きであるが、がん患者の家族でもあった。

 

★多くの人は「海老蔵の奥さん亡くなってかわいそう。小さい子残してかわいそう」と感じるだろう。でもそれだけではない。

 

★麻央さんのブログは多くのがん患者とそれを支える家族に強い支えになったと思う。多くのコメントがそれを物語る。癌を公表し、その後ありのままの治療法とか今の気持ちなどを公表していったことは、ありえないほどとても勇気のいることで、私は後世に残る記録として「アンネの日記」に匹敵するくらい価値のあるブログだと思っている。

 

多くの癌患者と家族が、悩み、泣き、迷いながらたくさんの選択肢から進むべき道を選ぶ。それがその人に合っているかどうかは、誰にもわからないし、正解はない。だから麻央さんも何度もブログの中で「こんなやりかたがありました。これをやってみたら調子がよいです。でも誰にでも良いわけではありません」と書いている。

癌患者さんとの交流をすることで自らも勇気を得て、力をもらって、歩んできたのだ。力尽きてしまったけれど、それは決して無駄ではない。

支えた家族の努力も無駄ではないのだ。それを教えてくれる。ブログを読んでいれば、それがわかる。

私も姪っ子に関していえば、後悔しかない。姪っ子は、麻央さんみたいにブログを書いて、多くの人に影響を与えることはなかった。ひっそり悩んでひっそり死んだ。それでも、多分濃い人生だったと思う。伴侶を得て、二人の宝物を得て、一生懸命生きたのだから。

 

★その一方で、小林麻央さんは歌舞伎俳優市川海老蔵の妻だった。俳優というのは、あまりプライベートを公表しないものだ。それは、特に悲しいことを公表してしまえば、演技の裏にそれがチラチラ見えてしまうからだ。本人がちゃんと演技しているかどうかは別に、観客の方が暗さを見てしまう。実際、2月の「どんつく」での海老蔵の演技に「ここはもっと明るい方がいいのに、暗すぎる」と先入観をもって感じてしまっていた。それは、俳優にとってあまりいいことではないだろう。

 

★歌舞伎役者の妻という位置づけでのみ、麻央さんを見ればあまりいい妻とは言えないだろう。悲劇的イメージを海老蔵に与え、亡くなった翌日にはもう会見だのなんだの悲しみに浸る間もない。夫は芸に精進することもできない。梨園の妻としての役目を果たすこともできない。

 

★けれども、麻央さんの存在価値は、「海老蔵の妻」という範疇を超えている。そこを、海老蔵自身も気づいていないし、ましてやマスコミも気づいていないのではないか。

 

海老蔵は、プライベートは別として、本業に専念してよいのではないか。

海老蔵は今日の会見を「多くの応援していてくれた方々のためにやってもいいのかな?自分としては、亡くなりましたということを報告するしかありませんが」と言っていた。マスコミは、「海老蔵の妻」としか麻央さんを見ていないけれど、麻央さんはその範疇を超えた存在となっているのに、そのスポークスマンを海老蔵ひとりに背負わせるのは酷のような気がする。

 

★麻央については、●●から話します。私は芸に専念します。でよくないか?マスコミがそれを許さないのだろうか。酷だと思う。

 

NHKの7時のニュースでトップで麻央さんのニュースが9分近く流れたと聞いた。それはさすがにおかしくないか。いくらなんでもおかしくないか。ワイドショーに任せておけばよいのではないか。

 

★姪っ子は、2年前の今日亡くなった。見守る人もなく朝ひっそり亡くなった。本当に悲しいことだ。大好きなメロンを家族に送って冥福を祈る。

春風亭一之輔 夏の毒炎会2017 

昨日は、夜は「春風亭一之輔・夏の毒炎会2017」を聞きに、国立劇場小劇場に行ってきました!

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昼間は一幕見ツアー。その後「骨折り損のくたびれもうけじゃ~~ん」的な心折れる事案が発生し、夜はこれ。

私にしてはかなりハードな1日となりましたが、毒炎会、かなりおもしろかったので疲れも吹っ飛びました!

こちらは無料の上演会。応募したら当たったのです。テレビに放映するというので、
テレビに映っちゃうなら、きれいな格好の方が良いのだろうか。
いつ放映なのだろうか。
今日だったらどうしようか。

などつらつらと考えて行ったんですが、上映されるのはCSチャンネルで、「この放映が見られるCSスカパーに今日加入すれば無料!」っつう話でした。なんだ、そういうことか。

 

見る人あまりいそうもないな。

7時から9時過ぎまで2時間一之輔師匠がしゃべりっぱなしということはなく、こんな感じ。

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▲雪之介の上が空欄(笑)。「太神楽」って書くの忘れちゃったんだな。


前座は、期待していなかったけどすごく面白かったです。古今亭駒次の「鉄道戦国絵巻」
もうドッカンドッカン観客も受けまくりで、私も「あっはっは!」と大いに笑いました。

となりは、落語が始まるまで「ちょっと悩んでいるんだよね」風な細めの女性と

「気にするなって。私、占いに行って結構スッキリしたの!今の自分を受け入れることが大事~?」みたいな慰めにならんような慰めをしている太めの女性がずっと抑揚のないお話をしていて、
面白そうで面白くなかったのですが、落語が始まったら大笑いしていました。

それで休憩時間に悩みの続きを話しているのが、ある意味すごいな!と思いました。

左のとなりのとなりは、浴衣を着こなした女性でしたが、この方の笑い方がとにかくすごくて、「あ~はっはっはっはあ!」とお腹を抱えて楽しそうで、その様子を聞いているだけでこちらも楽しくなってしまうほど。

私自身、大いに笑ってじつに気持ちがよかった。

鉄道戦国絵巻というのは、非道なJRに奪われそうな東横線が、周囲の私鉄に協力を得てJRと戦国時代よろしく戦うという新作落語
東京でしか受けないだろうと思われるのが気の毒なくらい面白かったです。

駒次鉄道|鉄道好きな落語家、古今亭駒次のwebサイト

鉄ちゃん落語家として頑張っているんですね!

一之輔師匠は、「鰻の幇間
鰻の幇間は、あれでいいのかな?幇間が最初は幇間っぽいけれど、最後の方は幇間っぽさがなくなっていて、ちょっと誰だろうってな感じになっていたような気がします。

仲入り後は、柳貴家雪之介の太神楽。背の高いイケメンのお兄さん。太神楽って、染之助師匠がやっているみたいなお皿を回したりする芸ですが、あれめっちゃすごいですよね。

昔から思っているけれどサラッとやっているけどすごくむずかしいですよね。
落としたりしないか、ハラハラドキドキしながら見守りました。包丁とか3つ重ねてクルクル皿を回したりするんですよ。回っている包丁ってきれいですけれど。

なんで始めたの?どのくらい練習しているの?どのくらい練習すればできるようになるの?なんで?なんで?なんで?とたくさん聞きたくて頭のなかいっぱいです。


最後は「らくだ」。「らくだ」の方が面白かったな。落語でももちろん、歌舞伎でも「らくだ」は何度も見ていてよく知っていることもありますが、丁寧な話しっぷり。


それにしても、どうして酔っ払いってああおもしろいんだろう。ホント、だんだん酔っ払っていく様が、亡くなった父にそっくりなんです。

てまあ、酔っ払いってのがそういうもんなんでしょうね。

みんなに嫌われて、どうしようもねえ馬鹿で乱暴ものの「らくだ」。

死んじまってああよかった!とみんなに言われてしまう「らくだ」。
こんなやつもいるんだねと思うと、「正しくあらねば」と日々真面目に生きようとしながら全然そうなれない自分も「まあいいか。らくだよりマシだわ。死んだら誰かひとりくらい泣いてくれるだろ」なんて気持ちにもなりまさあね。

最後に一之輔師匠!

歌舞伎の悪口言わないでほしいな。(´・ω・`)


らくだもそうだけれど、歌舞伎と落語は同じ伝統芸能として通じる演目も精神もいっぱいあるんだ。昨日の観客の中で歌舞伎を見たことのない人が「そうか、師匠がそんなに言うなら、歌舞伎なんて見るのはやめよう」と思ったらどうするんだ。

なんて思ったけれど、「そういうのが「真面目馬鹿」って言うんだよ!馬ー鹿!」と一之輔師匠に言われそう(^_^;)

ちなみにどんな悪口を言っていたかというと
「歌舞伎なんざ、真っ白く塗ったくって化粧して、大道具、小道具、大仰にやりやがって、こちとら落語は、扇子一丁、すっぴんで勝負しているんでえい」とかその程度です。はい(^_^;)

そういえば、神田松之丞さんも似たようなこと言っていたなあ。

歌舞伎って、そんな風に揶揄されるものなのかな?
仲良くやっとくれよ。頼むよ!

と思った真面目馬鹿なむなかたでした。

今月の一幕見ツアー終了「浮世風呂」

こんにちは!むなかたです。
今日は、一幕見ツアーでした。
生憎のお天気ではありましたが、天気の悪い日こそ歌舞伎で遊ぶ!これ、鉄板ですね!

一幕見の行列も並んでいる人が少なくて楽チン。

 

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いつもは、歌舞伎座の前で写真を撮るポイントなどをお教えしますが、今日は土砂降り。外に出るのは最小限にとどめて、周りをグルっと回るだけにしました。

チケットを取るまでの間、歌舞伎の話、一幕見のメリットデメリット、演目の説明などをお話して、歌舞伎座の周りを回ったあとは、歌舞伎座ギャラリーにGO!

 

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あれ?これしか写真を撮ってなかった笑

 


ここで遊んで木挽町広場で軽くお昼を食べました。

今日のお客様は、比較的近くに住んでいらして、歌舞伎座の前をよく通るそう。木挽町広場もよく通るけれど、軽食が食べられるところがあるとは知らなかったとのことでした。

そうですよね、意外と人の視線って、自分本位にしか動かないもの。気づかないところには毎日通っていても気づかないものですよね。


そのあと、「浮世風呂」を鑑賞。
私は、「浮世風呂」、今月3回目(^_^;) 全部お仕事ですけれど。全然飽きません。

猿之助さんは軽々。種ちゃんもクネクネ度アップ。さらに色気も出ていて今日のゲストさんは「とってもきれいな方ですね~」と感想をおっしゃっていました!

若い人たちの風呂桶を飛ばしながらの「やあやあ」の立ち回りも、ますます元気で声もよく出ていて気持ちよし!最後のポーズもバシっと決まりました!

3階席の高校生たちも、楽しめたのではないでしょうか。

雨の中、楽しい一日でした。ゲストさんありがとうございましたヽ(*´∀`)ノ

歌舞伎座昼の部
4000円~20000円
浮世風呂だけ観るなら
一幕見 1000円   
チケット売り出しは11:15~
上演は13:22~

浮世風呂についての解説はこちら。

munakatayoko.hatenablog.com

 

 

 

坂東彌十郎さんインタビュー&名古屋平成中村座へ

坂東彌十郎さんにインタビューをするために名古屋に行ってきました。


彌十郎さんというのは、お父さんは歌舞伎役者から銀幕のスターになった坂東好太郎さん。彌十郎さんは8代目坂東三津五郎に預かりに出たものの1年足らずで三津五郎がふぐにあたって亡くなる。その後守田勘弥に声をかけられるものの、2ヶ月後に亡くなり、商業演劇に出るなどした後に、猿翁の弟子となった人。苦労なさっているんです。12世勘三郎さんの幼馴染でもあり、そんなエピソードなどもたくさん伺いました。

こちらで用意したお部屋だったのですが、その部屋はなんと十八世中村勘三郎さんが、中村座開催の折にはひと月泊まっていたスイート。
大きな窓からは、ドーンと目の前に名古屋城が見え、下の方にはお堀。そしてわずかに中村屋のノボリもチラチラと。

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歌舞伎役者さんって、お話が上手な方が多いですねえ。やはり古典を読み込み、セリフを覚え、常に思考を巡らせているからでしょうか?
先日の笑之丞さんしかり。染五郎さんしかり。(このお二人は、インタビューではなくて講座を拝聴ですが)今回の彌十郎もまたしかり。

私は本職はライターで、特にインタビューが多いのですが

通常、インタビューをするとあとでテープを起こします。言い回しが変だったり話があっちこっちに飛んだりすることも少なくなくて、テープを起こすというよりは、自分用に再確認するためにメモを取る程度。逐一文字にすることは滅多にありません。
しかし、今回のインタビューは、彌十郎さんがものすごくきちんとお話をされていたので、記事にならないところも含めすべてきちんと一言一句残さず文字にしました。

このままインタビュー記事になりそうな気配。しないですけれど。

録音も通常はどんどん破棄しますが、これは永久保存版。

ワードに記録しましたが、HDにも保存。さらに紙ベースでも取っておこう!と決意!永久にな。

 

とても大きな方。身体も183センチあるので、大きいのですが、なんというか存在そのものが大きくて圧倒されました。

後日、再び名古屋を訪れ、中村座の舞台を観てきました。

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見たのは夜の部。

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七之助さんが、よかったですねえ。特に弁天小僧菊之助がよかった。あの赤襦袢ってのは、なんであんな素晴らしい「赤」なんでしょう。パッと見える鮮やかな赤がまだ目の奥に焼きついています。

そして、「弁天娘女男白浪」と「仇ゆめ」に彌十郎さんは出演。

取材の時のにこやかな笑顔とは打って変わってのド迫力。日本駄右衛門は、存在感をガガっと押し出すいつもの彌十郎さんだったのですが、驚いたのは「仇ゆめ」での揚屋の亭主。
61歳なのに、若いものの先頭に立って踊って、回って、走って、倒れて。と大活躍で主役を盛り上げていました。


これが、日々薄紙を重ねていくように「昨日より今日、今日より明日と上を目指して舞台に立っている」という話を聞いた後ですと、とりわけ感動的です。

 

どうぞ健康に気をつけて、千穐楽まで走りきってください。

 

記事にはできなかったエピソードは、いずれぼちぼちとこちらでも書いていきます。

 

 

 

KABUKI インバウンド

こんにちは!むなかたです。

昨日は、歌舞伎座

今度TABICAでは、インバウンドサービスを開始するとかで、インバウンド歌舞伎ページのためのロケハン&写真撮影でした。

 

 

 

いつもやっているツアーの流れで、TABICAスタッフ、外国人モデルさん、通訳さん、カメラマンさんとで、来週行う予定のツアーを一足先にやってきました。

浮世風呂のチケットを取る。行列している間に演目解説。

歌舞伎座の周囲案内。

歌舞伎座ギャラリー案内

浮世風呂観劇

という流れでロケハン。

「インバウンドとはいえ、通訳さんがはいるので、宗像さんは全くいつもと同じ風にやってもらって構わないですよー」とのことでしたが、やはり、いろいろと異なる点があったので、下見を兼ねた今回の試み、やってみてよかったと思いました。

 

まず、私が話す→通訳が話すとなるわけですから、当然日本人相手より時間がかかる。

ですから、いつもよりは話をもっと絞って、簡潔にしたほうがいいかもしれません。

観光で東京を訪れた外国人がほとんどですから、「今観る演目をディープに解説」に特化したほうがいいかもしれません。

とはいえ、いろいろな人が来るでしょうから、臨機応変に。

 

外国人観光客は、「こんなとこ行った!写真撮った!体験した!写真見て!」というのが好きだから、歌舞伎座ギャラリーはすごく喜ばれると思う。

などなど。

皆さんと和気あいあいと意見を出し合いながら、楽しくツアーしてきました。

 

さて、通訳のヤマトくんがもんのすごく英語が上手くてびっくりしたので、当然そうだろうとおもって「帰国子女?」と聞いたら、違うんですって。

今、大学4年生。中高時代から文法はどうも苦手だったけれど、単語と単語をぶつければなんとかコミュニケーションが取れる「会話」はなんだかとっても好きだったそう。

びっくりしたな~。私の解説が早すぎて通訳が間に合わないときには「えっと、そこはもうひとつなんでしたっけ?」と聞き直してくれるところも誠意を感じました。

若者、いいな!

 

歌舞伎そのものは、「浮世風呂」を見るのは2回めになりましたが、種之助くんのなめくじのクネクネ度がますますレベルアップしていました!

今回参加の人、生歌舞伎は全員初めてでしたが、「おーすごい!」と感動してくれましたよ。

 

外国人モデルのクリスさん。歌舞伎はどうだったか聞いてみると

「面白かった。最後の若者たちが出てくるところがよかったので、もっといろいろなキャラクターがでてくるとよかったなあ」とのことでした。

30分足らずの演目なので、こういったものをみなさんどんどん観て、歌舞伎に親しんでほしいなと切に思いますよ♪

 

木挽町広場では小袋のお菓子に興味津々だったりして

「ここ?ここに興味ありなわけ?」みたいな感じでこちらも面白かったです。

スタンプ集めは趣味らしく、しっかりとスタンプオン。

 

御朱印も集めているので、歌舞伎の御朱印歌舞伎座ギャラリーで300円で買えることを教えてあげたら喜んで買っていました。

全く個人の喜ぶツボは、様々ですなあ。

歌舞伎座ギャラリーは、本当に楽しんでいましたよ。染五郎さんの楽屋案内のミニシアターが終わっていたのが残念。

 

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 ▲通訳のヤマトクンと、クリスさん。歌舞伎座ギャラリーにて。烏帽子がやけに似合うクリスさん

 

どんな体験ページになるのか楽しみだな!

 

 

 

 

 

 

 

市川笑三郎丈登場!ICU大学の公開講演会「日本伝統芸能の世界ー歌舞伎」

というわけで、今日はがんばってICUに行ってきました。(どういうわけだよと思われたかたは昨日のブログを見てね)

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今日も極めて気持ちのいいICU。ああ、またこんなところで学んでみたい。芝生に寝転がってまどろんでみたい。「あーん。遅れる~」なんて自転車を飛ばしてみたい。。。

 

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あ、失礼しました。

今日は日本伝統芸能の世界―歌舞伎―でした。

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ゲストは市川笑三郎さん。

 

非常に面白かった!これで無料なんて!

 

前半は矢内先生と笑三郎さんの対談。

笑三郎さんは、岐阜県中津川市出身。ここは地元の素人歌舞伎が根付いているそうです。小さな頃から観て、幼稚園のころは、役者の目がキラキラ輝いているのを見て、●●戦隊みたいに、「舞台に上がるとヒーローに変身できる!」という感じで見ていたそうです。舞台が大好きで憧れていて、ぜったい歌舞伎役者になるって決めていたんですって。中学でたら役者になるためにすぐ上京。

 

先生に心配されたけど「いいんですっ!」と言い張って負けなかったんだって。本当に大好きだったんですね。

 

そして猿之助さん(現猿翁)に弟子入り。2ヶ月ほどたったときに女形をやりなさいと言われたそうです。

 

質問:普段から女性の観察ってしていますか?

お答:女心について、女性に参考に聞くことはあるけれど、身なりや居住まいについては参考にはなりませんと。(笑)。逆にお教えしたくなると(笑)。

 

質問:古典や新作で入るスイッチは違うのですか?

お答:猿翁のやっているスーパー歌舞伎は、歌舞伎の良さを残しながら、尚且つ現代でも共感できるテーマを探すもの。歌舞伎であって歌舞伎を超えているものなので、新作とは言え、古典が理解できている上での応用なので、(スイッチが違うということはないという意味かな)

4代目猿之助は、ワンピースを見てもわかるようにどんどん現代風に変えているが、古典と新作が両立するという根底は変えてはいない。

 

質問:若い学生はなかなか歌舞伎も見に行けないようだが、何かアドバイスはありますか?

お答:(1)見取りではなく、通し狂言をまずは観てはどうでしょうか。(見取りは、全く別の話をやっているということを理解しないまま、観て混乱している人もいるよう)

(2)スーパー歌舞伎は、わかりやすいですよ。そして歌舞伎っぽさももちろんあるので、最初に雰囲気を味わうにはいいのでは?

 

(3)シネマ歌舞伎もおすすめですよ。

 

といった話で、盛り上がりました。

 

休憩後は、ワークショップ。ワークショップ風のDVDを観たあとに、学生さんたちが舞台に上がって実践です!

 

歌舞伎の歌:セリフも歌をうたうように三味線に合わせて言いましょう。

歌舞伎の舞:様式化された動きは、日本舞踊が基本なんですよ。

歌舞伎の伎:

 

女形と一口に言ってもいろいろ。

赤姫・局・腰元・傾城・芸者・世話女房・娘といった女性の種類について説明され、女形がやる男の役についても説明されました。

 

女形のゴールは女性になることではなく、男が女性らしさを追求するところにあるというのが深いですね。

 

さて、女形の型ですが、

肩甲骨を寄せ、肩幅を狭くする。など実際に学生も、客席の我々もやってみました。

 

そして喜怒哀楽を表現。

 

実際に「毛抜」の一場面を実演しました。

 

腰元が

「お上がりなさりませとの御口上でござりまする。」のあと、セクハラされて

「わしゃ知らぬわいな。ビビビビビー」のところまで。

 

学生さんたち、緊張しつつも一人ずつ簡単にアドバイスされながらやってみましたよ~。

 

様式美というのは「舞台という枠の中で絵のように動くことを表現する」こと。

私は、常々歌舞伎の魅力について「どの瞬間を切り取っても絵のように美しい」ことだと思っていて、それをみなさんにもお伝えしていたんですが、その理由はまさにこれです。

 

たとえば、パッと指でものを指し示す動作、普通の演劇であれば、最終目的である「指す」ところだけに注意していると思うのですが、歌舞伎では、手を上げるところから物を指し示すまで、ゆっくりと円を描いて小指の先まで神経をとがらせていきます。途中の動作まですべて決まっているんですね。その基本は日本舞踊だそうですが。

 

だからどの瞬間を切り取っても絵のように美しいのですね。

 

最後に学生さんたちにも大きな拍手が送られ、笑三郎さんにももちろん更なる大きな拍手が送られました。

 

学生さんたち、歌舞伎はどうやって観に行っていいかわからず、なかなか行くチャンスがないとのことでしたが、私の一幕見ツアー、最適なので、来てくれないかな~。と思いつつ、帰路につきました。

初心者歓迎。観て、知って、楽しもう。歌舞伎ガイドが案内する「歌舞伎の世界」 | TABICA

 

とても楽しかったです。次のお知らせがなかったので、当分ないのかな。残念です。

 

あ。最後に、なぜ本日のゲストが笑三郎さんかというと、矢内先生大ファンだそうです!ヽ(*´∀`)ノ

ICU大学の公開講演会「日本伝統芸能の世界」

ICU大学の公開講演会「日本伝統芸能の世界」がおすすめです。

これは、大学の授業の一環でして「なんなら一般市民のみなさんも来てくれていいですよ~」とのこと。

無料だし予約も必要なしなので、スケジュールだけは確認しておき、当日行けたら行くというゆるいスタンスでいられるのがありがたいです。

ちょっと前のことになりますが、6月1日は、「日本伝統芸能の世界―義太夫節」に行ってきました。

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ICU大学は、眞子さまニュースで一時騒然としていたようでしたが、この日は落ち着いた雰囲気で若葉も美しく、こんなキャンパスでまた勉強したいなあ~と思いました♪

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以前大道具のおはなしの時に行って、これまたなかなか聞けないようなお話をタップリ聞かせていただきました。

 

今回は、義太夫節。迫力のある義太夫節を語るのは、男性だけではありません。今日は、矢内賢二准教授の司会のもと女流義太夫の竹本越孝さん・三味線鶴澤寛也さんという豪華な顔ぶれ。

なんども言うようですが、無料だからね。場所だって、ディッフェンドルファー記念館という立派で品のあるホールです!

 

前半は、お二人にどうして女流義太夫になったの?なんてきっかけを伺いました。

女流義太夫は、家元制度もないから、お二人共「ひょんなきっかけ」でなっちゃったようです。

その話、おもしろかったから、今度書きますね。

 

後半は、なんと義太夫実践!

 

舞台に学生が上がり、義太夫を教えてもらう…だけかと思いきや、客席全員で義太夫をうなるという…。

 

これ、なかなか得難い経験でした。義太夫を聞いたことはあるけれど、口にしたこともない…ですよね?普通。昔は、町内に必ず義太夫好きなおじさんがいて、それがしかもヘタッピーで、なんて落語ありましたね。

 

自分で声を出してみると、まるで世界が変わりました。全然うまく言えないですよ。

「あわあわあわ」声の高低も上下上下しちゃって。上下左右あわあわ状態。

学生さんたちも舞台の上で正座もままならず、アワアワ。

でも面白い体験でした。

 

次回の公開講演会は、明日6月15日(木)

歌舞伎講座なんです。行きたいけれど、スケジュール的に厳しいか…。

第1部は矢内賢二准教授と市川笑三郎さんの対談。

第2部は公開ワークショップです。

また、全員でやっちゃうのかな?女方の動きとか?面白そうです。

 

ご都合のつく方、ぜひ!

 

6月15日(木)

時間:13:15~15:00

会場:ICU構内ディッフェンドルファー記念館東棟オーディトリアム(講堂)

三鷹市大沢3-10-2

参加費:無料

詳しくはこちら!

〈レクチャー・デモンストレーション〉日本伝統芸能の世界 ──歌舞伎──|国際基督教大学

 

私はいつも武蔵境から行きますが、大体12:45ころだったかのバスに乗っていくと、余裕でちょうどいい感じです。

 

やはり、どうしても行きたい気持ちが強まってまいりました(笑)。

原稿がんばります!(`・ω・´)