「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

2018年2月 歌舞伎座

一幕見ツアーを何にするか悩みつつ、楽しく昼夜を観てきました。

【昼の部】

◆春駒祝高麗 高麗屋の襲名をお祝いする華やかな舞踊です。パッと幕が開けば、富士山に紅白の梅でこれだけでもめでたい感じ♪

◆一條大蔵譚 これもおすすめです。あほかと思われていた殿様が、実はあほではなかったというお話。20年以上もあほのふりをしているのも大変ですね。一瞬キリっとして、ふたたびあほに戻るというところが見どころです。

いろいろな役者がそれぞれ違う大蔵卿を演じるし、上演の機会も多いので、一度みておくとよろしいかと思います。

先日、イヤホンガイドの解説者・奥田健太郎さんのお話を伺う機会がありました。

「20年もあほの真似をしていて、一瞬のスパークとして正気に戻る。まあ、何十年に一度しか咲かない月下美人のようなものですわな。

苦渋のスパークを演じる吉右衛門

楽しくやわらかな仁左衛門

とにかく美しい菊之助。いろいろな大蔵卿がいます」

とおっしゃっていました。私は昨年種之助クンの大蔵卿を見ましたが、これは

「とにかくかわいい種之助」でした。

新・幸四郎はどうでしょうか。

 

◆暫 市川家の十八番です。一番歌舞伎の良さが見られるかな。ストーリーはいたって単純。悪い奴らに「おい、まてよ!」という、ただそれだけのお話です。

ぜひ衣裳にも注目していただきたいです。

◆井伊大老 しんみりとする新歌舞伎。

【夜の部】

◆熊谷陣屋 主君の思いを忖度して、敵の首ではなく、自分の子供の首を討つという今ではとても共感できないお話ですけれど、名作なのです。

◆木挽芝居賑 「芝居前」 と言われています。「芝居前」というのは、舞台を江戸時代の芝居小屋に見立てて、その前で襲名などの祝い事を見せることを言います。

今回はもちろん高麗屋3代の襲名披露口上を芝居仕立てで上演。ちょっとコミカルで楽しくめでたい一幕です。

美少年と巷で噂の新・染五郎も「美少年などと言われてはおりますが、一日も早く立派な俳優となって」などというので、会場からは拍手喝さい。

初日から日にちがたつにつれ、「美少年と言われておりますが」のあとで、「ええ?」と新・幸四郎パパが振り返ってぎょっとするようなしぐさを見せるなど、ますます盛り上がっているようです。

中央上手に座る片岡仁左衛門は座頭役となっていますが、両花道にズラリと並んで一言ずつ祝いの言葉を述べる役者たちを、一人ずつ首を左に右に向けながら(両花道なので、いちいち右を向いたり左を向いたり)ニコニコとうなずく様子も心がウキウキして楽しい気持ちになります。

皆リラックスしていて、仁左衛門丈もセリフを間違えたり、今日は間違えなかったと「セーフ」と手を広げるなど、ファンにはたまらないアドリブも垣間見られます。

圧倒的な存在感を放つのはやはり玉三郎でしょうか、おかみさん役で登場して、場を締めます。

仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場

「七段目」と言われています。仮名手本忠臣蔵は、ながーいお話で、その中の七段目がここ。

今月、お軽と平右衛門を演じるのは、奇数日が玉三郎仁左衛門。偶数日が菊之助海老蔵です。

これですよ。今月なんといっても一番すばらしいのは。小さい声で言わせてもらえれば、「奇数日」ね。

今月というか50年の中で観るべき演目のひとつですよ。今生きているあなたはぜひ見るべき。

というのも私は多分40年ほど前に(ちょっと不確か、後で調べる)仁左衛門玉三郎の七段目を見ているのです。ん十年前ですよ。そこから年老いていないんです!それどころか、玉三郎なんざ全然かわいいじゃありませんか。20代前半に見えますよ。

まだ2月ですけれど、私の中では今年のベスト10入り間違いなしですね。

 

お軽というのは、軽い女だから「お軽」。ちょっと頭も軽めです。

とずらずら書いているとすっごく長くなってしまうので、省略。いつか書く。

で、今月の一幕見ツアー。何にするかですごく悩みましたが、「暫」にします。

本当は「七段目」が見たいけれど、一番最後の演目で、幕見が相当混むことが予想されるのですよね。お客様を連れていくにはちょっと予想がつかないので断念します。一人で観に行くならいいんですけれど。

 

「暫」。おおらかな荒事を楽しみましょう。江戸時代のデザイナーのデザイン力を愛でましょう。ユーモアセンスを楽しみましょう。

こちらが、申し込み先です。

 

初心者歓迎。観て知って楽しもう。歌舞伎ガイドが案内する「歌舞伎の世界」 | TABICA この体験が、旅になる。

 

2月22日(木)10時集合です♪

 

 

 

文楽人形遣い「吉田玉助」を襲名する吉田幸助さんの記事をアップ

12月に、文楽吉田幸助さんを取材しました。

吉田幸助さんは、4月に「吉田玉助」という大きなお名を襲名する人形遣いの方です。

 

この記事は「大人未来」というシニア向けのコンテンツなのですけれど、一つの道をずっと歩いてきた方、またセカンドライフとして別の道を歩き始めた方などさまざまな50代以上の方を取材して、月一ペースで書いてきました。早2年。

伝統芸能としては、歌舞伎の坂東彌十郎さんに続く二人目となります。

文楽は、私も大好きですから大変興味深くお話を聞くことができました。

文楽は歌舞伎と違って世襲制ではないのですが、その中でこてこてのサラブレッドが今回取材した幸助さんです。幸助さんは物腰がおっとりしていて、風貌も穏やかなので、ちょっとボンボンっぽいのですが、お話を聞いて、本当に大変な修業を積まれてきたのだなあと感じました。そして、本当に文楽がお好きなのだなと。

カメラマンさんの腕が良くて、人形のかしらもとても美しく撮れています。ぜひ読んでくださいね。

 

第22回 吉田幸助(文楽人形遣い) 文楽人形遣い「吉田玉助」の名を受け継ぎ、後世へ伝えていく|大人未来 オトナが語る大人未来のメディアサイト

沢田研二(ジュリー) 50周年記念ライブ2017~2018に行ってきた!

【衝撃&感動のジュリーコンサート】

 

お友達が行けなくなったということで、代わりに行ってきました!沢田研二50周年記念ライブ!

 

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私より少し年上のお兄様お姉様がNHKホールを目指してゾロゾロと歩く中、つられるようにホールの中へ。

 

開演までは、ジュリーの歌声がボリューム低めに流れ、郷愁感ただよう~。

 

私は特にジュリーのファンというわけではないが、初めてジュリーを知ったときのことを覚えている。小3のときに、新潟から転校してきたら東京の子たちはジュリーの下敷きを持っていたのだ。その下敷きに大写しの歌手を私は知らなかった。

 

私にはあまり恰好いいと思えなかったが、「ジュリーだよ。知らないの?」ってバカにされたなあ。「じゅりー?」って思わず聞き返したよね。

 

中2のときに、初めて行ったコンサートは何かラジオ番組のコンサートで「セイヤング」とか「オールナイトニッポン」のコンサートかな?いやそれならジュリーは関係ないな。なんだったろう。

 

とにかく、いろいろな歌手が出てくるコンサートに初めて行ったのだけれど、ジュリーが、(タイガース?)が最後に出てきたら、その場の空気が一変した。オーラがあるってこういうことかと思った。それまでの雰囲気、全部もってった。

そのとき歌ったのは多分、「君だけを」と「シーサイドバウンド」だったと思う。場所は東京体育館。(記憶はいい加減)

 

その程度の思い出だけれど、その間の彼の活躍を知らないわけではない。何せ今のような「ファンではないと、曲も顔も全然知らない」という時代ではなく、「歌番組を家族全員で楽しみにみる時代」だったから、家族全員が今流行っている歌謡曲は知っていて、口ずさんでいたのだ。「君だけを!」なんて本当に流行っていたから、そのフリは、クラスでも流行っていたな。

 

そんな背景。1967年から1972年くらいにかけてのこと。

 

で、50年後、2018年だ。今日は、最初に大きなスクリーンに若いころのジュリーがどんどん出てきて、それがものすごくかっこいいのだ。なんだ、こんな格好良かったんだ。キムタクがもっと色気があって、男っぽさもある感じかな。

 

これでもかこれでもかと若きころのジュリーが出た後で、年取ってからのジュリーのコンサートの様子(何年か前)がでて、最後にバン!と今の太ってひげ生やした迫力爺さんみたいなジュリーの大写しの顔が出る。

 

「わー。ははは!」と会場は笑いでどよめく。でも、なんか私はそのときボロっと涙が出てしまった。

 

「いいじゃねえか、年取ったら腹も出るし、はげるし、白髪にもなるよ。それがどうした。俺は俺だ。君だってそうだろう。それでいいんだよ」っていうメッセージを強烈に感じたからだ。

 

ボロボロっと涙が出た。そして止まらなくなった。

そして、ジュリーが出てきて、挨拶。力強く、(何せ太っているからね)しっかりとしたお辞儀が印象的。「お互い年を取りましたね。いろいろありましたけれど。(中略)今日は私、最後まで」

 

なんていうのかな?今日は、最後まで、ジュリー、どういう気持ちでやるのかな?

 

と思ったら

 

「今日は最後まで、上機嫌で歌をお届けします!」って言ったんだよね。いいよね!

 

そこから歌う歌う。懐かしい歌だから、またボロボロって涙が出てきちゃうんだよね。歌に感動するというより、これを聞いていた甘い甘い子どものころのこと。

なんでも自分の思う通りだと思っていた。自分が世界の中心だと思っていたころのことを思って、泣けたよね。題名よくわからないから書かないけれど。

 

これを幼き頃に聞いてから、どれほどいろいろなことが自分の人生にあっただろう。ジュリーにも。と思ったらまた泣けたよね。

 

私なんかてんで大した大事件も苦労もない平凡な人生だけれど、それでも少しは人の心の痛みもわかるようになったし、人生なんて全然思う通りに行かないこともわかった。

 

何にも知らなかったころのことを思い出した。そして、ジュリーは太っていて、白髪で、目の下がたるんでいて、格好悪いはずなのに、すごく恰好良かった。声は甘く、張りがあって、昔のままだった。すごいよね。

 

ゆっくりでしっかりとメッセージが伝わる歌。昔の歌っていいなあ。

 

舞台のセットは何もなく、バックバンドがいるだけ。

 

ジュリーの衣裳も派手さはなし。最初ジャケットを着ていたのを脱ぎ捨てて、ちょろりと巻いていたひもみたいなネクタイをぶん投げて、白いシャツの袖をまくっただけ。豪華な衣装も何もない。舞台装置もない。照明のみ。

 

1曲終わると、「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」と三方をむいて感謝して深くお辞儀。「メルシー」のこともあれば「サンキュー」のこともある。でもすごく観客に感謝していることがわかる。そして心のこもったお辞儀が終わればすぐ次の歌。

 

立ちっぱなし。途中でだるいトークもなし。踊るし、ジャンプするし(見ているほうはちょっとハラハラ)、走るし、ステップ踏むし、ペットボトルの水を口に含んで「ブハ!」と噴射。2度3度。そして、歌う。歌う。歌う。

 

憎みきれないろくでなし。

ときの過行くままに。

 

「時はあまりにも早く過行く。どこで自分は間違えたのか。喜びも悲しみもすべてつかのま」ほんまやなあ~。

 

アップテンポ。そしてバラード。

 

25曲終わったところで、

「半分ですよ。50曲歌うの大変なんで、ワンコーラスで終わっちゃったり極端に短くしたものもありますが、何かご不満な点でもありますか?」なんて。

「ありませーん!」と会場から声。

 

後半も引き続きガンガンいく。

 

まったく衰えない。後半には、東日本に寄り添う歌。原発にノーを言う歌も。とても共感した。作詞はジュリーだ。

 

シーサイドバウンドなど古い歌も入って、何曲も歌い切ってさっと手を振って、はけた。

 

え?終わったの?コンサート終わり?すごいけど、さすがにまったくトークなしは寂しいぜと思ったら、またスクリーン。数年前にワイルドワンズとコラボしたときの渚のシャララが映し出された。

 

その間に着替えたみたいで、ジャケットとズボンをはきかえたジュリーが登場して、デビューから今までのお話をサラリと。時折笑いも織り交ぜて軽妙洒脱。重くもできる話をサラリとする、いい話だった。

 

デビューのころ。人気絶頂となったが、解散となってしまったこと。

トッポがやめ、シローが入り、またピーがやめるとなったときに、シロー、サリー、タローの3人が集まり「『今後赤の他人を入れるくらいならいっそのこと解散にしよう』ということになった。沢田。解散だ」と突然言われたこと。とても悲しかったこと。

ソロになるのではないかと言われたが、世間的には人気に実力が追い付いていないといわれていたこと。6人で過ごした時間は楽しく貴重だったこと。

 

ソロになったものの80年代にはいると、病気になって1カ月入院するなどしたこと。レコードからCDの時代となり、売れなくなったこと。地方回りをしながら悩んでいたこと。

 

「人間は順風満帆な時は悩みもありません。どうにもうまくいかなくなるとどうにかしないといけないと、一生懸命考えるものでございます」

 

ジュリーはきらびやかな世界が似合うから地方のどさ回りは似合わないという意見もあったが、それはおかしいと思った。地方回りをする中で、全国を回ってしっかりと歌い続けている人はたくさんいたからだ。

 

映画、舞台といろいろとやった中で、振り返ってみれば一番好きなのは歌であり、生のステージであるということに思い至り、悩まずライブを続けようと思ったこと。

売れるとか、変な期待をせず淡々と新曲を作り続けようと思ったこと。

 

一生懸命歌おうと思った。

 

「ジュリーに一生懸命は似合わない」と言われて、「一生懸命」というのはジュリーにとってはハンデですらあったけれど、一生懸命歌い続けたこと。

3年、4年、5,6,7年。10年かかったけれど、全国どこに行っても満員の会場で歌えるようになった。

 

「なぜ、そうなったのか、わかりません。分析するのも意味はありません。これからの足しにもなりません。ただ、一生懸命やってきたと思えることが何よりの救いです。歌い手として、こうやって歌えることはこの上もない幸せです」

 

こうやって文章にすると、固い話に感じるかもしれないけれど、時々笑いもはさみながらとてもサラリと話していて、ああ苦労したんだなあと感じた。

そして、最後の50曲目を歌い上げて幕。

 

ジュリーすごいよ。すごいよ、ジュリー。

 

どのくらいすごいかというと、もし身近の元気のないシニアを連れていけば、一発で軽い認知症くらい治っちゃうレベルのすごさ。いや、冗談じゃなく。

ジュリーの歌ならシニアであればだれだって知っているし、歌えちゃうからめっちゃ元気出ちゃうと思う。マジで。

 

今日の観客だって、前のほうは総立ち。私は3階だったけれどそれでも結構スタンディングの人もいたし。

 

やあ~元気もらいました。

私は、最初に書いたように「いいじゃん。白髪だって、おなか出ていたって!」というメッセージとともに「君ができることは、まだあるでしょ。しっかりしなさい」とも言われたような気がした。だってあんなにジュリーがんばっているんだもん。

 

周りに惑わされず、淡々とやろう。

言い訳を考えず、一生懸命やろう。

 

ジュリーって今日1曲につき3回ずつ「ありがとう」と言っているから、150回。さらに前後にも言っているから160回くらい「ありがとう」って言っているんだよね。

 

私も一回くらい言わなくちゃ。

 

ジュリー。ありがとう。

 

 

箱根霊験誓仇討 歌舞伎座初春大歌舞伎 昼の部

 

歌舞伎座130年の幕開けを飾るのは、37年ぶりの高麗屋3代襲名。まことにめでたいことでありますなあ……。

 

歌舞伎界の中で3代同時襲名というのは、歴史上2回目。その1回目というのが、37年前の白鸚幸四郎染五郎だってことですから、もう奇跡の高麗屋と呼ばれるのもむべなるかな。

 

さて、今回は、どれも見どころいっぱい。大変な演目がそろっているわけですが、

今日はあえて「箱根霊験誓仇討」をご紹介し、一幕見ツアーでもこれを観ようと考えております。

 

1月9日観てきました、昼の部。見応えたっぷりでした。

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さて、一幕見ツアーで何を観るか。

王道であれば「車引」でしょうが、「箱根霊験誓仇討」なら、一幕見の行列もさほどではないでしょうし、観てきたところ、1時間程度で筋もよくわかり面白かったので、こちらにします!

 

では、あらすじと見どころを。

登場人物

◆飯沼勝五郎 (勘九郎) 仇を討つべく探しているうちに体を壊し、足腰立たずにヨレヨレ。

◆女房初花 (七之助) 勝五郎の女房。勝五郎を支えて、トロッコみたいなのに勝五郎を乗せ、箱根の山を登っていく。すごい女房だね。

◆滝口上野  (愛之助) 勝五郎の兄の仇。初花に横恋慕。こりゃあ悪いやつだ。勝五郎の兄の仇であるだけではなく、初花に横恋慕。セクハラパワハラの権化ですなあ。

 

◆筆助 (愛之助) 勝五郎の家臣

◆早蕨 (秀太郎) 初花の母。

 

あらすじ

・箱根の山をとぼとぼと登って来るのは勝五郎と初花夫婦。勝五郎は、兄の仇を探すうちに病を得、すっかりと足腰が弱くなって、もう立つことすらできない。トロッコに乗せて綱を引っ張り連れているのは初花だ。

 

ここで、本来ならみすぼらしい身なりのはずが結構ゴージャスな着物を着ているのは、まあそこが歌舞伎ということで、歌舞伎の美意識ってなんだか不思議な世界です。

 

・そこに登場するのが滝口。もともと初花に気があり、何としても手に入れたい。そのため、初花の母親を捕まえてさるぐつわをかませ、「どうじゃ。いうこと聞かぬなら、ほれ、この母親どうなってもしらんぞ」

初花「ささ、そそそれは…」

 

・勝五郎も、おのれ許さぬ!と刀を抜くけれど、何せ立てないヨタヨタでどうしようもない。仇をうつどころか、嫁さんまで辱めにあってしまうのか!?

 

・勝五郎の危機に初花ついに、なぐさみものになることを決意。

「そんならいよいよ抱かれて寝るか。ぬはははは」という滝口。めっちゃ悪者。悪者は悪者らしく、とっても悪いお顔をしているので、歌舞伎はわかりやすいんです。

 

・よよよと泣き崩れて、初花は連れていかれる。

・もうあれは死んでしまうのだろうと、実母と勝五郎は、泣き泣き念仏をとなえていると

 

・ひょっこり初花もどってくる。そして、「勝五郎の病が治りますように。見事に仇討ちができますように」という思いを叶えるために白糸の滝に打たれる。

 

・そこへ、筆助(勝五郎家臣→これ、愛之助の二役。いそがしいですねえ)登場。なんと初花が首を討たれたのだと生首を持ってくる。

 

・ということは…?さっきの…?初花は…?ひゃ、ひゃあ。幽霊か。

・とびっくりしたところで、ピョンと立ち上がる勝五郎。やや!足腰立たぬはずの勝五郎の足が治った。立った!立った!立った! クララか!という突っ込みはさておき…。

 

・初花が白糸の滝に打たれたから、勝五郎の病は治ったのだ。

・よっしゃ~。治ったどー。もうあいつめ、ゆるさん。やっつけたる~。

・幽霊の初花がその姿を見送る。

おしまい

 

てなお話ですから、わかりやすいですよ。

 

【見どころ】

七之助の初花が美しい。

勘九郎の勝五郎が美しく、仇を討たなければいけないというのに、自分自身の体が思うようにならず、くやしくて、はがゆくてという哀切がよく出ている。

どうやってこんな体で仇討ちできるんじゃいと思っていたら、初花のおかげで病気が治って 立った立った!立った!と大喜びするところ。

生首を抱えて、悲しむところは本当に愛妻を抱いているかのよう。

 

ちなみに、当初の配役では、勝五郎が猿之助、滝口が勘九郎の予定でしたが、猿之助がけがをしたため、変更となりました。役者さんって本当に大変。

でも、猿之助さんの「立った!立った!」もちょっと見たかったですね!

 

猿之助は順調にけがは快方に向かっているようで、そのあとの寺子屋で涎くり与太郎役で、元気な姿を見せてくれました。

 

もう少し、リハビリがんばってもっと元気になってほしいものです!

歌舞伎座ギャラリー高麗屋コリャイイや

今日は、歌舞伎座昼の部を見てきました。

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とてもよかったので、そのことはまた書くとして。


すぐ帰るのがもったいない思いで、歌舞伎座ギャラリーに行ってきた。


ここは、何度も行ってるけど、今は高麗屋の特別展示。


いつもの幕を開けるスポットもなし。


中に入ると、最初のお馬さんや動物のスポットや、船に乗れるところはいつも通りです。


奥の展示スペースが、すべて高麗屋です。


特別映像がなんと、3代襲名口上。

まだ初日始まったばかりだし、あたしゃ夜の部をまだ観てないのに、襲名口上もうみられるの?と思ったら、これは、37年前のものでした!

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幸四郎、旧染五郎が8歳!初々しい。


そして、お歴々の皆様の凛々しいお姿に思わず見とれてしまいました。


親子はやはり似るものですなあ。


松緑さんは、辰之助さんには似ていないと思っていましたが、面影ありましたし、まあ團十郎さんは、海老蔵さんそっくりだわね。


字幕では、名前が出なくてわからなかったんだけど、あとでよく見たら、横に書いてありました。皆さんも行かれたときには、これで確認しつつ観るとまたずっと面白いかと。


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奥には高麗屋3代がズラリと並ぶ。


圧巻は、新・幸四郎等身大フィギュアかな

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この他、新・染五郎の絵やお3人の

コリャイイや!と思うものなど。


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ふむふむ


展示は600円ですが、観劇当日の半券を見せると500円になります。

ぜひこの機会に行って見てください。


コレウケタと思う写真をもう一枚アップしたかったんだけど、できなかった。

またの機会に。








2017年歌舞伎ベスト10!

みなさん。あけましておめでとうございます。

もう年明けて1週間もたち、高麗屋の襲名興業も始まっているってのに。なんなの、そのタイトル。

でも、これは書いておかないとね。

ツイッターではアップしていたけれど、こちらでも恥ずかしながら今頃のアップ!

ベストテンは、ツイッターでタグができていたので参加したのですが、むずかしいけれど楽しい作業でした!

みなさん、何をどう見ているのかお互い知らないから、気軽だし、楽しい。

「お。わかるわかる!」とか「そう来たか」など、ほかの人のを見るのもまた楽しい。

順番は、時系列です。1位とか決めていません。

2017年歌舞伎ベスト10

1月 しらぬい譚(国立) 菊之助

2月 四千両小判梅葉(歌舞伎座) 菊五郎

3月 梅ごよみ(歌舞伎座) 菊之助 勘九郎

5月 宗五郎(歌舞伎座) 菊五郎 真秀ちゃん

6月 一本刀土俵入り(歌舞伎座) 猿之助

6月 弁天娘女男白波(名古屋平成中村座) 七之助

7月 盟三五大切(大阪松竹座) 仁左衛門

8月 団子売り(歌舞伎座

9月 逆櫓(歌舞伎座)  吉右衛門

10月 マハーバーラタ歌舞伎座)  菊之助 七之助

 

次点は

3月 明君行状記(歌舞伎座)  亀三郎 梅玉

6月 浮世風呂歌舞伎座)  猿之助

8月 修善寺物語(歌舞伎座)  彌十郎 猿之助

9月 再桜遇清水(歌舞伎座)  染五郎 

10月 ワンピース(新橋演舞場)右近

 

決めたあとで、「そうか。国立劇場の伊賀越えもあったなあ」とか、「玉さま!」とかいろいろ思ったけど、こういうのってまあ勢いもあるので、もうこれで決めた!

私が、玉様の本当に一番好きなのは、今年の演目じゃないんだ、みたいな感じかな。

☆忘れられない美しいシーン

3月 梅ごよみ 船から出てきた菊之助

6月 知らざぁ言って聞かせましょう!ともろ肌脱いであぐらをかいて座ったときに、裾からのぞく赤い肌襦袢 七之助

6月 浮世風呂のオープニング 銭湯の窓から朝日と風呂桶もっての軽やかな踊り

10月マハーバーラタ 神様たち! 燃える離宮を見つめる鶴妖だとそれを見つめる迦楼奈

美しさで言うと、8月の桜の下は美しかったけれど、何せわけわからなくて…(;'∀')

「あのシーンのここ」と指摘ができない。

10月 沓手鳥 の米吉のぼんくら風の千姫 玉三郎の、乱れ髪すら計算しつくしたような流れる美しさ

9月 逆櫓の立ち回り

12月 蘭平物狂立ち回り

☆2017年の 好き!

5月 宗五郎の菊五郎の酒樽ぶんぶん回しと三味線に乗ってのクイクイ飲み

6月 一本刀土俵入り 猿之助お蔦がキセルをくゆらせて2階の窓からあばずれ感を出して下を見やるところ

6月 種之助なめくじ 1月の犬もよかったぞ~

8月 団子売り 勘九郎猿之助の軽やかなことといったら

9月 再桜遇清水の破戒僧清玄。染五郎。そしてそれにヤラレチマッタ小姓ふたり。米吉と児太郎。

11月 中車 入墨奇遇で入れ墨を入れてもらうところ 

 

☆2017年の女形

3月 伊勢音頭の万野 猿之助 憎たらしいで賞。

4月 醍醐の花見の三条殿 右近 

6月 七之助の弁天小僧

10月 マハーバーラタ七之助 

ワンピースのナミさん 新悟 吹っ切れたなあ~。右近のボア・ハンコック

10月 秋の色種 玉三郎 黒着ていても、他を寄せ付けない美しさ

 

2017の猿之助は、私は女形がとてもよかった。万野も一本刀も団子売りも。

七之助は、今年も見逃したくない。本当に美しい。

玉三郎さまももちろん。

 

あれもこれも。又五郎さん、歌六さん。彌十郎さん。

 

きりがないのでもうやめよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【記事アップ】お正月の歌舞伎情報2018 都内4劇場の特徴は?

allabout.co.jp

 

という記事をアップしました。

来年は歌舞伎とやらを観てみたいな~と思っている方、ぜひ!

実は1月って、東京だけでも歌舞伎を4劇場で上演しているんです。

歌舞伎座だけじゃあないんです。

それぞれ特色があって、おもしろいですよ。

 

 

詳しくはぜひ記事を読んでくださいね。