「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『奥州安達原』 ~袖萩祭文

これも時代物の長いお話全5段の3段目なので、予習して背景押さえておこうっ! しかし、特に前半は「暗い。寒い。哀しい」と3拍子揃っていますので、初めてみる歌舞伎としてはあまりお勧めしません(;^_^A だって、ヒロインの袖萩、ずっと泣きっぱなしですよ…

八重垣姫の一途な恋が 『本朝廿四孝』~十種香・奥庭

『本朝廿四孝』は、長いお話。十種香とそれに続く奥庭はその中の一部なので、背景を押さえておきましょう! 登場人物。前説がらみ 簡単なあらすじ 詳しいお話。見どころを混ぜて 十種香 切腹した勝頼を想い、悲嘆にくれる八重垣姫と濡衣 どっこい生きていた…

2月大歌舞伎 さくっとご紹介♪

さあ。1月の歌舞伎座・壽初春大歌舞伎、国立劇場・初春歌舞伎公演も無事、千穐楽を迎えることができました。新橋演舞場の海老蔵歌舞伎もつつがなく千穐楽を迎えることができましたね。おめでとうございます。 次は2月です。一歩ずつね。 2月の歌舞伎座は、な…

七段目は「吊り灯篭」から。 本日より吉右衛門復活!

今月の七段目は、「吊り灯篭」からでした。 前半が大幅カットなので「なんで!もう!これもコロナのせいなの!?」と理不尽にお嘆き遊ばすな。 昔から、七段目には前半カットバージョンがあり「今月は吊り灯篭からね」「ああ、力弥は出ないのね」みたいな言…

中村吉右衛門丈 休演 

今月、2部の七段目ですが、ショックなことが起こりました。 初日あけて5日目の1月6日、吉右衛門丈が舞台で足がもつれて倒れ、両脇を平右衛門演じる梅玉丈と後見に抱えられて、なんとか最後は、九太夫を討ち、見得も決まったとの一報。 声も、出から元気が…

ドブ席(花外席)で観る歌舞伎、その楽しさとは

昨日、今年2回目の国立劇場に、通し狂言「四天王御江戸鏑」を見に行ってきました。席がドブ席だったので、ドブ席の楽しさについて「四天王御江戸鏑」に絡めて語ろうと思います! ドブ席はなぜよろしくないか。 ドブ席で観る楽しさその1 花横で見る、ド迫力…

緊急事態宣言発出による歌舞伎座上演時間変更

なんともはや、12月28日に東京の新型コロナウイルス感染者は856人。そのとき「え?はっぴゃく?」と驚いたのが、ずいぶん昔に感じられる。 その後大みそかについに1000人を超える1337人。やだやだと思っていたら、1月7日に2447人。8日2392人。本日9日は2268…

国立劇場 四天王江戸鏑~めちゃ楽しくて、現実忘れる~

国立劇場は、もう少し先の日にチケットを取っていたのだけれど、緊急事態宣言が出るかもしれないということで、「こりゃ、観られなくなったら大変だ!」と本日行ってきました。 国立劇場のお正月。例年ですと、鏡開き、曲芸、獅子舞などがロビーで行われ正月…

『仮名手本忠臣蔵』 七段目 祇園一力茶屋の場

世に「一力茶屋」とか「七段目」とか言われているのは、仮名手本忠臣蔵の七段目のこと。 それほどむずかしくはなく、本当に魅力いっぱいの舞台ですが、まったく話を知らない人は予習しておいた方が楽しめますよ。 忠臣蔵とは。 七段目登場人物 あらすじ ・由…

2021年新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。 昨年は、未曽有のコロナ禍で思ってもみない1年となりました。昨年の今頃のことを思うと夢のようです。 私は昨年、仕事も減ったし、多くの名舞台となるはずだった舞台を観ること能わず、涙をのんだわけですが、しかし実は得…