観劇レポ
十六夜清心は、序幕、二幕目、大詰めとガラリとキャラ変するところが面白い。 序幕は、遊女十六夜に入れ込んだことが発覚し寺を追われる清心と、その清心を追って廓を抜け出す十六夜の出会い。清心を追って暗闇の中やってきた十六夜の草履の鼻緒がつっと切れ…
ピリっとして気持ちのいい寒さの中、浅草へ。(1月20日) 引窓~双蝶々曲輪日記 あらすじ見どころはこちら。 munakatayoko.hatenablog.com 南与兵衛は、父の名前「南方十次兵衛」を名乗ることを許されて刀と十手を拝領して、ウキウキで帰ってくる。仕事に対…
1部観てきました♪ 初心者にも誰にでもおすすめできる並びでした~。 二つの演目感想を書いておきます。 卯春歌舞伎草紙~ふりそそぐ紙吹雪に多幸感 弁天娘女男白浪 ~見てくれ俺を!俺たちを!歌舞伎を!の心意気を感じた 卯春歌舞伎草紙~ふりそそぐ紙吹雪…
歌舞伎座2部に行ってきました。初歌舞伎観劇の親戚のM子を連れて行っておもしろかった。 筋書を見て「これ全部読むのに、1年くらいかかりそう~」 勘亭流の字を見て「うわー。この字、なにー?よめなーい」 「この緞帳は~」というアナウンスを聞いて「くら…
花道に登場したときに、とても暗い顔をしている又平とおとくです。 傾城反魂香のあらすじとみどころはこちら。 munakatayoko.hatenablog.com これは、その前に百姓たちに出会っており、弟弟子である修理之介が見事虎を消すという奇跡を見せ、土佐の名前を頂…
初芝居は国立劇場へ 本日は、国立劇場初日へ。行くのを初日にしたのは、菊五郎劇団のご挨拶がこの日のみあるからだったのに、時間遅れてご挨拶見損なう。がっくり。 お話は遠山の金さんの遠山桜天保日記。いつものように、菊之助のナレーションから始まって…
逸青会に行ってきました。 ▲これ見ただけでおもしろそうってなる セルリアンタワー能楽堂。素敵な空間。 もう14回目になるという逸青会に私が行ったのは今回初めてです。行く気になったのは9月3日に行った「尾上菊之丞の会」がとても面白かったからです。 …
昼の部と夜の部と両方見て、どちらもよかったけれど、どちらかというと祝祭感が高めだったのは昼の部のような気がする。 やはり、祝成田櫓賑(いわうなりたこびきのにぎわい)のような演目で、役者たちがいっぱいでてきて皆で襲名を寿ぐ感じがいい。 祝成田…
10月31日と11月1日に2日間のみ行われた十三代目市川團十郎白猿襲名披露記念歌舞伎座特別公演を皮切りに始まった襲名披露公演。11月から2ヵ月にわたり歌舞伎座で行われます。特別公演には私は行けなかったのですが、11月の昼の部、夜の部を観劇できましたので…
悪い人は1人も出ないのに悲劇の結末。なぜ、悲劇になるかといえば、当時の価値観が「人の命」より親や家に対する「忠義」が上回っているからだ。「まあ人の命が一番大事よね」の今に生まれて良かった。現代でも「命が一番」ではない世界にいる人は一刻も早く…
国立劇場の11月公演に行って来た。 「歌舞伎&落語 コラボ忠臣蔵」。 落語「殿中でござる」 小朝の落語。まずは 「殿中でござる」でざっと忠臣蔵の全体がわかるのがとてもよい。今では「忠臣蔵」を知らない人も多いらしいからね。 「殿中でござる」は吉良さ…
9月30日に聞いた講談の「荒川十太夫」。歌舞伎の荒川十太夫は6日と10日に観てきました! 9月30日の特撰講談会についてはこちら! munakatayoko.hatenablog.com あらすじ 見どころ ★人として正しいこと。相手を思いやるということ ★演出のうまさ ★照明・舞台…
私は仮名手本忠臣蔵が大好きで、中でも七段目は特別好き。五、六段目から打って変わってパッと明るくなる華やかな舞台に目が覚めるよう。 昨年の七段目 今回の七段目 仁左衛門の由良之助、雀右衛門のおかる 吉右衛門はどう演じたか 平右衛門 昨年の七段目 去…
▲お鼻が光ってしまってごめんなさい! 10月になってしまいましたが、秀山祭レポ続きです。 奇数日 松王丸 松緑 源蔵 幸四郎 偶数日 松王丸 幸四郎 源蔵 松緑 ということで話題になった秀山祭の「寺子屋」 ちなみに幸四郎、松緑いずれも七代目松本幸四郎のひ…
3部の「藤戸」。初めて観ましたが、とても素晴らしかったです。 あらすじ見どころ感想です。 ■概況 ■平家物語「藤戸」 ■佐々木盛綱、自分が殺した漁夫の母に会う みどころ 品格のある舞台 ■間狂言。 ・みどころ 踊り達者な丑之助と支える米種に心和む ■悪龍…
初日の秀山祭に行って1部、2部を観劇してきた。 抜けるような秋の空に、胸を張るようにたなびく「秀山祭」の幟。吉右衛門丈の追善とは哀しいことだけれど、せめて青空でよかった。 まずは白鷺城異聞。松貫四(吉右衛門のペンネーム)の構成・演出によるもの…
本日は、「尾上菊之丞の会」に行ってきた。いろいろな意味でとても良かったのでご紹介します。 猩々 鏡の松 蝶の道行 八俣の大蛇 最後に 猩々 猩々は伝説の妖精。その中のエピソードの一つが日本に伝わって、能「猩々」ができました。 どれだけ酒を飲んでも…
今までそれほど弥次喜多に思い入れがなかったので、今回も見るのはどうしようか悩むくらいでしたので、後半にチケット取って、まあ見られなくても仕方がないかな程度だったのですが、結果落涙する始末(;'∀') 感想を書いておきます。 良かったところ ちょっと…
毎年夏のお楽しみ。稚魚の会・歌舞伎会合同公演初日に行ってきました。国立劇場小劇場にて8月12日~16日 稚魚の会・歌舞伎会とは 双蝶々曲輪日記 俄獅子 稚魚の会・歌舞伎会とは 国立劇場の研修修了者による「稚魚の会」。そしてそれ以外の一般出身者の名代…
納涼歌舞伎第1部。 手塚治虫原作の「新選組」を歌舞伎化。 原作をみてから観劇をしたので、思ったよりずっと原作寄りで、しかも手塚治虫へのオマージュがすごくて驚いた。 大道具、小道具、セリフ、ストーリーすべて。 のっけから舞台脇に漫画のコマワリ。 …
いささか季節感は外れていましたが(歌舞伎ではよくあることw)、美しい紅葉で舞台が彩られました。国立劇場で「紅葉狩」を観てきました。 歌舞伎鑑賞教室は、おススメです。その理由はこちらに書いてあります。munakatayoko.hatenablog.com 簡単なあらすじ…