「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

2代目中村吉右衛門。亡くなる。

中村吉右衛門丈が2021年11月28日に亡くなったという発表が12月1日にあった。享年77歳。なかなかブログにも書けなかった。

 

3月28日に心臓発作で倒れ、8か月。報告らしい報告もないままこの日を迎えてしまったが、命の炎を燃やし、ついに力尽きたということか。悲しい。

後からの報道によれば、3月に倒れて以来、一度も目覚めることがなかったとのこと。

 

「5月は出られなくて悔しがっているだろうなあ」

「7月歌舞伎座は、鈴ヶ森で幡隨院長兵衛役なのね。あれは駕籠から出てちょいとセリフを言うだけだから、確かに病後で体力が弱っているとはいえ、できるかも!」

「劇場に来られなくても、きっと病室で丑之助君の活躍を見たに違いない(盛綱陣屋小四郎)笑顔が目に浮かぶようだわ」

「リハビリ頑張っていらっしゃるかな~。きっと頑張っているだろうなあ」

「秀山祭、断念か。悔しいだろうなあ」

 

と折に触れ、思っていたのに、すべては無。夢。むなしい。

 

3月に倒れたときの様子は、こちらのブログで書いた。

munakatayoko.hatenablog.com

 

倒れたときは、菊之助一家と一緒だったのか、家族だけだったのか知る由もないけれど、できれば丑之助君も一緒にいたのだと思いたい。

もっと丑之助君と一緒に舞台に立ちたかっただろうに、ご自身もまだまだ舞台に向かう気持ちもおありだっただろうに。悔しかっただろう。無念だ。

 

「立派な吉右衛門になった」とあの世でばあやに認めてもらうようになるまで私は死ねません」(私の履歴書 日経新聞2018年)

と言っていた吉右衛門。立派な吉右衛門になってしまったから旅立ってしまったのだろうか。

 

亡くなった一報を聞いたとき、とっさには3月に倒れた報を聞いたときに比べればショックは小さく、「ああ、来るべき日が来た」という気持ちだった。突然あの時に亡くなっていたら、もっとずっとショックだった。「今死んだら、みんなが悲しむ」と吉右衛門が感じたのかどうか、8ヵ月頑張ってくれたことこそ、吉右衛門の優しさのような気がした。

菊之助の会見で「8ヵ月がんばってくれた」と言ったのを、わざわざ「8ヵ月(闘病を)がんばってくれた」と(闘病を)を入れた記事があったけれど、あれはいらないと思う。結果的には「闘病を」かもしれないが、歌舞伎のこと、家族のこと、丑之助君のこと、お客様のことを思って頑張っていたはず。ニュアンスとしては>

 

ショックは少なかったはず。ところが、日に日にボディブローのように効いてくる「吉右衛門の死」という現実。

 

舞台には出ていなくても、病院で頑張っていると思っていた吉右衛門が、もうこの世にはいないというこの喪失感が堪える。

 

お葬式は、親族のみで済ませた。というのも哀しい。たくさんの人と送って差し上げたかった。

 

思い出に残るのは、俊寛、石切梶原、夏祭、沼津、熊谷陣屋。人として生きていく上での哀しさ、達観、非情な演技にいつも心打たれた。恥ずかしながら、2019年の沼津のときには2等席をとり、客席降りのときに、手を差し伸べて握手をしていただいた。ふっくらと優しく、意外と冷たい、大きなお手だった。

 

どうか安らかに。そして、吉右衛門の想いを継ぐべく、秀山祭の継続を祈ります。2代目吉右衛門という役者がいたことを皆様に知っていてほしいから。

 

吉右衛門は、秀山祭について、こういっているけれども。↓

自分が初代のような役者にはなれないとしても、秀山祭を続けることで初代という役者がいたことを皆様に知っていただくことになる。私がいなくなった後も、ずっと秀山祭を続けていただけることが願いです(私の履歴書 日経新聞

いやいや。2代目。貴方こそ忘れがたき人。

 

 

中村吉右衛門 1944年(昭和19年)生まれ。実父は初代松本白鸚。兄は現白鸚。4歳で初代吉右衛門の養子となり、その芸の継承に一生勤めた。

2021年12月歌舞伎座の演目も お楽しみたっぷり♪

今年もいろいろありました。歌舞伎観劇で、しっかり2021年締めくくろう♪

 

第1部

新版 伊達の十役

文化12年(1815年)初演。原作は鶴屋南北。その後上演されたのは1979年というから実に164年ほど間があいたことになります。ただし復活をしたときには当時の台本は残っておらず、3代目猿之助(現猿翁)と奈河彰輔が作り直しましたというより、作ったといっていいのかな。

初演は成田屋が演じ、復活してからは3代目猿之助が1999年まで。その後成田屋海老蔵高麗屋が何度かやっていますね。

慙紅葉汗顔見勢(ハジモミジアセノカオミセ)という外題になっていることもありますが、同じ伊達の十役です。汗をかきかき、十役見せまっせという意味だそう。

 

その伊達の十役を、再び澤瀉屋である猿之助が演じるということで、澤瀉屋ファンにとっては念願の伊達の十役!となるようです。

何といっても、眼目は十役早替わり。時間はまだ3部制なので、短くなるだろうけれど、きっと猿之助が魅せてくれますよ。お楽しみに。

 

第2部

ぢいさんばあさん

これは、森鴎外の原作を宇野信夫が昭和26年に劇にしたものです。新作だから言葉もわかるし、理解するための予習はいらないですけれど、森鴎外の短編がネットで読めますのでぜひご一読ください!短いのですぐに読めます。とてもいい短編です。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/43030_17421.html

 

内容は、仲のよかった若夫婦が、ひょんなことから会えなくなり、やっと会えたのはその37年後だったというお話です。しみじみ…。

とてもいいお話なのですが、これって役者の力で面白さがとても左右されると思うのです。仁左衛門時蔵のじいさんばあさんは、とてもよかったのですが、それ以前にみたときはつまらなかったという印象があります。(誰だったかは、言わない~)

 

今回は、伊織が勘九郎、るんが菊之助。若すぎないかなあ。年取った夫婦をどう演じるのかなと思ったのですが、

 

むむ。そうだ!(ポンと膝を打つ!)

 

勘九郎は、大河ドラマ「いだてん」でしわくちゃ爺さんになった金栗四三を見事に演じていましたね!きっと大丈夫!

菊之助のおばあさん、どんな風なんでしょう?

「37年ぶりに再会したときに心から思わずあふれ出る何かを表現できれば。凛としたものを大事につとめたい」と語る菊之助東京新聞)。凛としたもの。ああ、菊之助ならきっと凛としたるんでしょうねえ。お楽しみに!りんとしたるん♪りんとしたるん♪

男女道成寺(めおとどうじょうじ)

道成寺は昔から人気演目なので、いろいろと違うバージョンのものができたのですね。男女道成寺もその一つ。花子だけではなく、桜子という白拍子も出てくるのですが、途中で桜子の烏帽子が落ちて男性であることがわかります。二人で華やかに踊りますよ。お楽しみに!

 

第3部

義経千本桜~吉野山

これはもう、傑作中の傑作。見たことのある人も多いでしょう。義経千本桜のうちの道行です。静御前佐藤忠信義経がいると聞いた吉野山に向かっています。途中で忠信が見えないときには初音の鼓を打つと、忠信は出てくるんですねえ。不思議不思議。どうしてでしょう。

 

今回は、佐藤忠信松緑。そして静御前七之助! 

この1年3ヵ月の間に、すでに2回七之助静御前を演じていますね。1度目は昨年の8月歌舞伎座がコロナ禍で半年ぶりに幕を開けたとき(忠信は猿之助)。2回目が今年の7月市川弘太郎の自主公演です(忠信は弘太郎)。

とにかく、この静御前の美しさと言ったら!顎が外れるほど、美しいので、ぜひ未見の方はぜひぜひぜひ!お楽しみに!

 

この吉野山を見たら必ず必ず1月の3部の河面法眼館の場も続けてみてくださいね!だんだん「義経千本桜」のお話がつながっていきますよ~。

信濃路紅葉鬼揃

2021年最後を締めくくるのは、やっぱり玉様。いえ~い。「紅葉狩り」は、紅葉狩りにやってきた平維茂が美しい女たちに出会う。酒宴に誘われて楽しく見ているうちにウトウト。ところが鬼が、襲い掛かってきて!

というお話。今回の「信濃路紅葉鬼揃」も大体ベースはおなじですが、玉三郎バージョン。「紅葉狩り」は最後鬼女と戦うだけでしたが、「信濃路紅葉鬼揃」は鬼女の子分がいっぱい出てきて派手派手しく立ち回るようです。

 

紅葉狩り」は途中で山神が出てきて、ねぼけている平維茂をかわいらしく起こすところがあったのですが、それはないのかな。2015年秀山祭での山神はとてもかわいかったなあと筋書を見てみると、なんと金太郎クンだったのだな!現染五郎クン。あんなに小さかったのにあっという間に大きく素敵ボーイになってしまって…。

しかし、印象深かったのでやはり存在感が当時からあったのですね。

 

さてさて、鬼女軍団の立ち回りがどうなるやら!玉様は派手に決めてくれそうです!
お楽しみに!!

 

というわけで、12月の歌舞伎座も全部楽しみ!南座も充実しているようです。

今年のよい締めくくりとなりますように!!

わお~ん(雄たけび)

 

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鬼も出るかも。戸隠山での紅葉狩。

 

上演スケジュール

2021年12月1日(水)~26日(日)

 

第一部 午前11時~

第二部 午後2時30分~

第三部 午後6時~

 

※開場は開演の40分前を予定

【休演】8日(水)、20日(月)

チケット金額、売り場

 

1等席15000円

2等席11000円

3階A席5000円

3階B席3000円

1階桟敷席16000円

 

チケットは、歌舞伎座木挽町広場チケット売り場、または

チケットWeb松竹

にて購入できます。

 

歌舞伎座アクセス

 

東京メトロ日比谷線・都営浅草線銀座駅[3番出口]

東京メトロ銀座線・丸ノ内線日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分

◯ JR・東京メトロ 東京駅 タクシー10分

 

 

 

11月の振り返り マイベストは仁左衛門連獅子千穐楽

11月歌舞伎座の顔見世興行は、どの部も見ごたえがあってお代わりしたいものばかりだった。

その中でも私が一番いいと思ったのは、やはり「連獅子」。2部の寿曾我対面も1部も3部もよかったのに、連獅子で全部ぶっ飛んでしまい、お気の毒な気がするほどだ。

 

「よかった」とか「楽しかった」といった感想をはるかに超える「感動」は、やはりそうそうあるものではない。今年のマイベストにはいるだろうなあと思う。

 

2日目と千穐楽に観られたのは、本当にありがたいことだった。

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千穐楽では、感動のあまり、我も忘れて手がちぎれんばかりにたたいていたら、一旦しまった定式幕がするすると開き、「え?え?」と観客もすでにスタンディング。幕が開くとなんと千之助、仁左衛門の二人が正座をして額を床につけていた。

カーテンコールをしないことで知られている仁左衛門。あれほど過酷な舞台をした後にこうしてカーテンコールに出てくれたこと。今思い出しても涙がでる。

 

上手をさし、下手をさし、正面を向き、礼。

実はそのとき私は、3階のてっぺんにいたので、幕が開いたところで「すわ!カーテンコール!生で見るか!オペラグラスを出すか!どこ!オペラグラス!しまっちゃった!」となり、一瞬舞台から目がそれたところで、やわらかな笑いが起きて、もう一度舞台を観たところ、頭に手をやっていた。ちょっと頭をかき、観客からは柔らかな笑いが起こった。あれはなんだったんだろう?どんな心理で頭をかいたのかなあ。

 

手も合わせていたなあ。もしかしたら毛振りで止まってしまったことを詫びているのかなと思った。しかし、そんなことはどうでもいい。こうして千穐楽まで無事勤められたこと、素晴らしい連獅子であったこと。すべてが感動でしかない。

 

もう一度、床に額をつけ、そのまま幕は閉まってしまった。もう一度ご尊顔を拝したかった。

本当に、こうやって書いていても涙が出そうだ。

 

今年はにざ玉の「桜姫」があり、「四谷怪談」があり、マイベスト上位は仁左衛門がかっさらいそうな勢いだ。どうぞお体を大切に、いつまでもお元気でいていただきたいと切に願う。千之助クンのためにも。

 

・1月の演目が発表になった。同時にコロナ下での対応についても発表になった。

席は、2席続きで1席空き。少し入場人数を増やした。1月から幕見が復活するのではないかと踏んでいたが残念ながらお預け。松竹さん慎重である。

 

今月は、歌舞伎座のほかには中村屋の「赤坂大歌舞伎」。

国立劇場には行けなかった。

 

いよいよ師走。コロナは今のところ激減のままだけれど、アフリカの方で不穏な動きもある。あまり騒ぎ立てたくないけれど、用心はしておいたほうが良さそうだ。

 

くわばらくわばら。

 

そういえば、仕事上必要があって、昨日PCR検査を受けた。今日結果が届いて「陰性」だった。東京の感染者が本日も9名という現状で、陽性はあり得ないだろうと思っていたものの、結果を見るときはドキドキするものだ。いやはやなんとも。皆様もご無事で。

 

 

寿曽我対面~十世坂東三津五郎七回忌追善狂言

本日、赤坂大歌舞伎と歌舞伎座千穐楽。昨日は国立劇場千穐楽。無事に終えたこと誠におめでとうございます。

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本日歌舞伎座に行ってきました!3部もみたかったけれど、ちょっと都合がつかず、1部と2部のワンツーフィニッシュ。

 

まだ書いていない2部の寿曽我対面についてここでは書きます。

 

 

寿曽我対面のあらすじ、みどころについてはこちら。

 https://munakatayoko.hatenablog.com/entry/2019/05/13/142052 

munakatayoko.hatenablog.com

十世坂東三津五郎七回忌追善狂言

今回は、十世坂東三津五郎七回忌追善狂言としてかかった演目です。もう7回忌とは早いものですね。踊りの名手三津五郎さんは、18勘三郎と仲が良いことでも知られており、勘三郎さんの死がとても堪えたのでしょう、それから8か月後に癌が発覚、1年半後に亡くなってしまいました。59歳という若さもショックでしたが、勘三郎三津五郎という今の幹部の次の世代を担う人が相次いで亡くなったことによるショックは、歌舞伎界にとっても我々ファンにとっても、とても大きいものでした。

曽我五郎 巳之助

その息子の巳之助君。今32歳。お父さんが亡くなった時25歳ですね。

本人筋書で「父が存命ならば、大役を演じる父のそばに出るような形がもう少し長く続いていたのでしょう。亡くなってしまったが故に、大きなお役を経験させていただいた部分もあると思いますので、何とも言えない気持ちです」と語っていますが、並々ならぬ重圧と戦ってきた6年間ではなかったかと思います。坂東流の家元でもあるし。

 

しかし、もともと役者としての才能はとてもあり、何をやらせてもうまい!声も張りがある、踊りもうまい!というわけで、最近ではとても落ち着いてきてますます大きな役者に成長しているなあという感じがします。

お父さんにもとっても似てきましたね。

 

その追善狂言に「寿曽我対面」が選ばれたのは、お父さんが2001年の三津五郎襲名のときに、曽我の五郎を初役で勤めたから。今回同じお役を初役で勤めました。

 

だからということもないでしょうけれど、いい意味でとっても力が入っていて、いい五郎でした。曽我の五郎というのは、仇相手を目の前にして、カッカと血が上る若者なのですが、兄十郎に押さえられながらも、張りのある声、血が上っている、三方を踏み壊す、工藤にねじりよる。舞台に緊張感が走るとても立派な五郎でした。

みっくん、無事千穐楽終えてほっと一息ですね。おめでとうございます!!

 

さて、寿曽我対面は、私も大好きな演目ですが、今回の巳之助のほかの印象に残ったお役。

 

工藤祐経 菊五郎

 

いやあ、素晴らしかった。菊五郎の声って、本当に天下一品ですね。文七元結のオープニングの「今けえったよ」の一言も、他の役者では出せない味があります。

 

今回の工藤もすばらしい。姿もすばらしいが、とにかくその存在、そして声。ただ大音量を張り上げるのではなくて、深い深い。深くて包容力のある声です。惚れます~。

 

化粧坂少将 梅枝

 

美しすぎて、そのまま冷凍保存したいくらいです。あんなおちょぼ口から出る声も、張りがあって良く通るんですね。

 

雀右衛門の大磯の虎もかわいかったです。

 

対面は、それぞれのキャラクターが個性的なので、昔の人のデザイナーセンスには本当に脱帽ですが、またそれをいろいろな人が演じることで新しい魅力が生まれるのがなんとも面白いのです。

 

観劇!赤坂大歌舞伎 今年で最後。お見逃しなく!

観てきました。最後の赤坂大歌舞伎

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最後の赤坂大歌舞伎

赤坂ACTシアターは、次にハリー・ポッター劇場として再開するとのことで今回で閉館。したがって、13年に及び6回までやった中村屋の赤坂大歌舞伎も今回で終了となります。

 

よく晴れた休日の朝、赤坂駅を降りたって階段をタッタッタと上れば、ズラリと居並ぶ麗しき幟の数々がハタハタはためいています。

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秋空にドーンと突き立つ麗しき兄弟の姿よ。

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たくさんの人々が写真を撮り、ウキウキしていることが伝わってきます。劇場内に入れば100%で観客を入れていて。

つい先ごろまではそういう風景を見ると「怖い」と感じたものですが、今回はなぜか「うれしい」と感じます。

もちろん、最近のコロナ感染者数が激減しているという状況もあるけれど、中村屋の晴れやかな独特の熱気が、何かをもたらしてくれるかのよう。

 

「ああ。正月が来たみたいだ」そんな気がしました。

 

歌舞伎座の舞台が厳かなのとはちがって、中村座平成中村座も赤坂大歌舞伎もどこかファンタスティック、エモーショナル!

 

この日のお席は、お仕事で行けなくなった人に譲っていただいた大変な良席でした。

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▲ぐすん。嬉しい、こんな席

 

譲ってくださったご本人いかばかりか残念だったことか。私などが申し訳ないくらいですが、しっかりと目に焼き付けて帰ろうと思いました。

 

さて、いよいよ始まりました。

廓噺山名屋浦里

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廓噺山名屋浦里」はもともとブラタモリタモリが吉原に行ったときに聞いた話を笑福亭鶴瓶が落語にし、それを歌舞伎化したもの。おもしろくないわけがありませんな。

簡単なあらすじ

江戸留守居役として江戸に来た真面目一徹の酒井宗十郎は、他藩の留守居役との寄合が飲んでばっかりでちっとも仕事をしないことに腹をたてています。そんな宗十郎を他藩の留守居役秋山(亀蔵)は面白くない。

 

次の会合には江戸の妻(各々気に入った花魁)を連れて披露し合おうとなるが、そんな芸当はできない宗十郎をみなでバカにする算段。

 

ところが、宗十郎は吉原一の花魁「浦里」とひょんなことから知り合い、意気投合。互いに心憎からず思います。

生真面目な宗十郎は、故郷の妻を裏切るつもりはなし。しかし、次の会合にはなんとしても、秋山達の鼻を明かしたい。さてこの場をどうやって乗り切るでしょう。というお話。

見どころ

お話は、わかりやすい。

仕事をしないへっぽこ野郎たちをぎゃふん(古いか?)と言わせる。

ほんのちょっぴり切ない。きゅん。

最後はやっぱり姐さん、最高にかっこいいよの幕切れ。となります。

 

各役どころと役者さんについては以下

七之助

七之助の花魁姿をたっぷり堪能。これはもうなんというか見ないで死ぬわけにいかないよ。特に説明も必要ないです、はい。キリッとしていて粋で、かわいくてまた身の上話をするときは廓言葉から故郷の言葉に戻って、いきなりのズーズー弁で笑わしてくれます。七之助は出てくるたびに豪華な衣裳がかわり、まあ見飽きることがない。うっとり~。

勘九郎

勘九郎の生真面目な酒井宗十郎がまたドンピシャ。汗をかきかき、遊んでばっかりいる他藩の連中を批判し、浦里にポーっとほれ込み、しかし故郷の妻を裏切るわけにはいかないという朴念仁ぶりがとってもいいですよね。

鶴松

そして美しいのは七之助だけではない。誰袖の鶴松のきれいなこと。私は結構ガン見してしまいました。つるまてぃ、うつくてぃ~。

とにかく席が良かったので、細かいしぐさもよく見えたのですが、花魁さんたちはお客様の動きや心理に合わせて、とてもこまやかに演技をしているのですね。お客様の気持ちに寄り添って心からもてなす花魁たちの心意気を見た思いです。ほかの花魁、初菊は仲之助、玉垣は仲四郎。

扇雀

山野屋亭主の平兵衛。自分にはもう人としての大切な心なんてない人間と思っていたけれど、そうでもなかったことを宗十郎と浦里が思い出させてくれたね。がっつりとしたいい亭主。

虎之介

いやあこの子は5月のコクーン歌舞伎「夏祭浪花鑑」のときも思いましたが、なんだかよいですねえ。パアっとしたお坊ちゃまの明るさがある。今回は、牛太郎の友蔵というちょいと茶目っ気のある山野屋の奉公人です。山野屋の亭主が扇雀で、並んでいるとさすが親子、なんだかよく似ていてミニ扇雀がくっついて歩いているというような感じですが、パアっと明るくていいです。

 

5月のコクーン歌舞伎のときは、磯之丞という放蕩息子(大体、お前のせいでこんなことになったんだぞという諸悪の根源だけど、なんか憎めないという役柄)だったんですが、これがまたこのパ~ッと明るい感じ、おぼっちゃまな感じが遠くから見ても抜きんでていてよかったんです。声もよく通りますね。

 

楽しくて、きらびやかで、痛快な演目です。タモさん、つるべさん観に行ったかな?

 

越後獅子 

勘太郎

幕間20分のあとは長男勘太郎越後獅子。これはもう、イケマセン。私は勘太郎の踊りを見るともう、けなげな踊りっぷりにジーンとしちゃって、思考を失うんです。

 

ぽっと紅をさしてツンと突き出た唇。たれ目の化粧もかわいく、瞬きもせず目をいっぱいに見開いて。

指がきれいにそっくり返って、あれは関節が特別柔らかいのでしょうか?

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▲これ、筋書きから撮った勘太郎の画像なんですが、指先だけだからいいですよね汗。これみて。こんなふうな指先です。

 

下駄をはいてタタタ。タッタカタ。タタタ。タッタカタ。というリズムが今も脳内に再生されます。

 

最後の舞台挨拶で、素で出てきた勘太郎君は、なんだかとっても男っぽくなっていてびっくりしました。

 

踊りの詳しいことはわからないのですが、とにかく勘太郎のけなげな踊りには、いつもじーんとしてしまいます。はい。現場からは以上です。

ちなみに私は勘太郎について、いつも「けなげだ~」「けなげだ~」としか書いていません(笑)

けなげな小四郎はこちら↓

munakatayoko.hatenablog.com

けなげでまっすぐな連獅子はこちら↓

munakatayoko.hatenablog.com

宵赤坂俄廓景色

赤坂大歌舞伎が最後であることで、いなせな鳶頭と芸者衆が今までの歌舞伎公演演目を振り返り。今までの公演を観てきた人たちにとっては懐かしさがこみ上げるところでしょうね。そして劇場の前途を祝して手締め。芸者衆の踊り、獅子舞や鳶頭も踊ります。

長三郎クンが粋な兄さんたちにまじって、いっちょ前に粋な兄さんになっているので、観客も大喜びです。長三郎クンは、なんというかけなげなお兄ちゃんとちがって、ひょうひょうとしていて、面白いですね。

若い衆も出てきて所作ダテを見せて、最後にビックリ仰天の演出があって、幕となりました。

 

ビックリ仰天の演出とは。これは、言わないほうがいいですね。筋書には

「当劇場のさらなる発展を願いつつ幕になります。」とありました。

 

なるほど。なるほど笑。

 

とにもかくにも、華やかにすっきりと気持ちよく、打ち出し~~♪

中村屋による中村屋らしい赤坂大歌舞伎は、26日まで(金)。これっきりよ~。

 

当日券もあるみたいですよ~

 

井伊大老~背景を押さえておくとずっと面白い

「井伊大老が暗殺される前夜のお話。妻としみじみと語り合うという北條秀司の筆冴えわたる作品。」なんて11月の演目紹介で書きましたが、確かにそうですが、決してほのぼのとしたものではないです。

あなたがもし、井伊大老も知らなければ安政の大獄も知らなければ、何にも知らないのであれば、このお芝居、照明暗いし、動きは少ないし、眠くなってしまいますよ。

隈取も早替わりもぶっかえりも何もありません。

でも、ちょっと予習をしておくと、ずっと深みのある作品であることがわかると思います~♪

 

 

井伊直弼って、悪い奴じゃなかった?

井伊直弼という人は、江戸末期、彦根藩井伊直中の14男に生まれました。え。14男。つまり、藩主にはさすがにならないだろうとのんびり育ったのではないでしょうか。それが、兄が死んだり、他の家を継ぐなどし、本人の能力も高かったのでしょうが、いつの間にか彦根藩主になってしまいました。さらには大老にまで上りつめますが、安政7年(1860年)3月3日の桜田門外の変で暗殺されてしまうのです。

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桜田門

 

井伊直弼は、国のために正しいと信じ、鎖国を破ってアメリカと条約を結んだことで、世間からも批判を受けます。一橋家を退けたことで尊攘派水戸藩尊王攘夷派の志士も敵に回すこととなり、抑えるために一橋派の公家や大名を始め民間の志士を多数処罰しました。これが安政の大獄です。そのため、なんとなくですが井伊直弼は悪い奴というイメージがある人が多いかもしれませんね。そんなイメージがちょっと変わってしまうのがこのお芝居です。

新国劇として上演された四幕五場の作品

もともとは、昭和28年に南座新国劇のために北條秀司が書き下ろした四幕五場の作品で、その後昭和31年に明治座で歌舞伎として初演されました。

不穏な情勢に、不吉な予感を感じる奥書院の場
井伊直弼をいったん狙撃した水無部六臣と直弼が語り合う濠端の場
娘鶴姫が亡くなる元の奥書院の場
があって、そのあとに今回のお静の方の居室の場があります。

 

つまり、今回のお静の方の居室の場までに、直弼は安政の大獄を決行し、世間の批判の目にさらされ、娘の死を経験しています。また、一旦は直弼に刃を向けた水無部六臣(実は幼馴染)も、自らの行為を悔い、自刃してしまいます。

直弼は、幼馴染の死や娘の死を通して、死というものがいかに残酷であるか知り、多くの若者を死に至らしめた自分の行為を深く嘆き、傷つきますが、もう後戻りはできないのです。


この後からが、今月の「井伊大老」のお話です!

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今月の「井伊大老

側室のお静の方が、仙英禅師を招いて鶴姫の菩提を弔っています。

直弼はこのころ、すでに自分の命の灯が揺れ動いていると悟っていることに仙英禅師は気づきます。仙英禅師が立ち去った後、直弼とお静の方は、しんみりと酒を酌み交わすのです。

外には季節外れの雪。床の間には桃の節句に飾られたひな人形。凛とした美しい情景です。

藩主になる前に彦根の埋木舎に住んでいた、あの頃はよかった。しかし、今は「日本が続く限り国賊と呼ばれ、鬼畜とののしらねばならないのか」「死ぬにも死ねぬ男だ」と直弼は今の境遇を嘆きます。

お静の方は、「それでよいではありませぬか」と答え、正しいことをしていても埋もれている人はいるのですといって、直弼の気持ちに寄り添いながら励まします。

 

直弼は、最初こそうなだれているものの、次第に「世のそしりがなんじゃ。後世の批判がなんじゃ。直弼は直弼が生きる世の最も正しい政道を行のうたのじゃ。その誇りを胸に秘めて、直弼は石の如く死ねばよいのじゃ」と覚悟を決めるのです。

 

なんだかこう書くと、すごく井伊直弼が単純でバカみたいですけれど、お芝居ではもっと淡々としみじみと進んでいきます(;^_^A

 

愛したお静の方と幸せだった埋木舎での日々を思い、何度生まれ変わっても夫婦だと静の方を抱き、「来世は間違っても大老にはなるまい」とつぶやくのです。く~。

ここで幕。

 

そして翌日、桜田門外の変で亡くなるわけですが、平成26年11月の初世白鸚33回忌追善では桜田門外までつけていますね。

明日死ぬことを知っているのは観客だけ

淡々と進む芝居では、直弼もお静の方もある程度「直弼の死を覚悟」しています。けれども実際の死がいつなのかは知りません。「死ぬだろう」と「確実に死ぬ」は全然違いますよね。

「死ぬのは明日だよ」と知っているのは、観客のみ。粛々と進んでいく芝居の中で、刻々と死が迫ってくる感じがなんとも言えずぞわぞわします。

人間味あふれる井伊直弼

いかがでしょう。井伊直弼のイメージ変わったのではありませんか?

世が世なら、のんびりと田舎で豊かな暮らしをしていたであろう井伊直弼。時代の波に翻弄されつつ、おのれが正しいと信じる道を行く。しかし、逡巡もあり、後悔あり、落ち込み、慰められ、愛する人の言葉でまた何とか一歩前に進んでいく。とても人間味あふれる人ですよね。
もちろん、北條秀司の作ったフィクションではありますが、こんな人だったのかもしれないと想像を膨らませると、一辺倒だった幕末の景色もまた別のものに見えてくるようです。

観劇!「神の鳥」あらすじ・見どころも。華やかでわかりやすくおすすめ!

「神の鳥」は、2014年に兵庫県の出石永楽館で初演されました。2018年に、永楽館で再演され、3回目の今回が初めて歌舞伎座での上演です。いずれも主演は愛之助です。

 

出石永楽館とコウノトリ

出石永楽館とは、明治34年に開館し、近畿では最古の芝居小屋です。

出石永楽館 公式ホームページ


昭和39年に閉館していましたが、平成20年に改修して復活。私もまだ行ったことはありませんが、ホームページを見ると古風なとても趣きのある芝居小屋ですね。行ってみたいです。

「神の鳥」は、出石にちなんで作られた新作だそうですが、なぜ出石にちなんで神の鳥なのでしょうか。

実は永楽館のある豊岡市は、コウノトリ最後の生息地で、半世紀にわたってコウノトリの「いのち」をはぐくむ取り組みが行われ、今では100羽以上のコウノトリが暮らしているそうです。
それで豊岡にある永楽館で「コウノトリ」をモチーフにした新作が作られたのですね。

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兵庫県コウノトリの郷公園

あらすじ

但馬の国の守護大名・赤松満祐が、出石神社で天下掌握を祈願する宴を催しています。献上されている生贄は、神の使いと言われる「コウノトリ」。駕籠に入れられ、吊り下げられています。

「足利

義教を討ち果たし、天下を取って、寿命がのびる神の鳥を生贄にし、酒の肴に。心地よきかな」。
得意満面の赤松満祐役は、東蔵。いつもの慈悲深いお母さん役などとは違い、ちょっと辛そう。

神官竹部が、「本日は生きているものを解き放つ放生会です。殺生はやめて」と止めるのですが、「黙れ!」と一喝されてしまいます。あわや、コウノトリちゃんは、食べられてしまうのか。

そこに、一瞬舞台が暗くなり、ドロドロで、明るくなると、花道に狂言師2人の姿。すっぽんから出てきたので、生身の人間ではないですね。

2人の狂言師は「あやしい奴」と行く手を阻まれますが、舞を奉納しに来たと言うので、満祐も「舞え舞え」と喜びます。


狂言師ふたりに、二木入道や傾城柏木も加わり、3人になったり、2人になったり舞い踊りつつ次第に駕籠に近づき、手綱に手をかけ駕籠をおろすと、駕籠の中からコウノトリの子どもが出てきました。子役のコウノトリちゃんがかわいいです。

実は狂言師コウノトリの両親の化身でした。

親子で家来たちにつかまりそうになったところで、「まて~い」と大音声。山中鹿之助の登場です。「暫」並みの迫力の登場で、悪い奴らをバッタバッタと倒し、コウノトリの親子は無事、空に帰っていきます。

 

舞踊劇仕立てではあるけれど、ぶっかえりあり、早替りあり、そのあと大立ち回りあり。テンポよく初心者にもわかりやすく、色彩も鮮やかで歌舞伎みがたっぷり。だれでも楽しめます。
神の鳥に扮するのは愛之助と壱太郎。二木入道が種之助。

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上が赤松満祐。下左から傾城柏木、ととさま、二木入道、かかさま、一番下が山中鹿之助。駕籠も見えますね

見どころ

京鹿子娘道成寺を思わせる

2人の狂言師は花道に登場し、踊りながら、時々チラッチラっと駕籠に閉じ込められている生贄のコウノトリを見上げる様子は、まさに道成寺
常に気持ちは、鐘…じゃなかった駕籠、駕籠の中の我が子にあるのでしょう。両親の情の深さを感じます。

コミカルな二木入道

赤松満祐の家来である二木入道は、鯰坊主の拵え。

鯰坊主というのは、歌舞伎十八番「暫」に登場する鹿島入道の通称です。敵役でありながら道化の要素を併せ持つ「半道敵」(はんどうがたき)の代表例です。(中略)
隈取は鯰隈(なまずくま)と呼ばれます。(歌舞伎辞典・文化デジタルライブラリーより)

 

頭のてっぺんはツルツルだけれど、もみあげから長い三つ編みの毛が伸びているという不思議なヘアスタイル笑。


仁木入道は、強いものに媚びへつらい、権力者の後ろからあっかんべをするようなやつです。演じるのは種之助。ちょうどナウシカの時の道化を思い出します。

体幹が強く、手足がよく広がって、のびのびしたコミカルな動きを見せてくれました。

また、コウノトリちゃんを追いかけて捕まえようとするいじわるな顔、傲岸不遜な顔、捕まえられずに逃げられちゃってバツの悪そうな顔など、小悪党なのに憎めない鯰坊主です。


二木入道がナウシカのときの道化を思い起こさせるなら、コウノトリちゃんはオームの子をちょっと思い出しました。ナウシカからあっという間に2年がたちますね。

羽ばたく様子はまるで本物のコウノトリのよう

狂言師がぶっかえりでコウノトリの姿を現します。衣裳は全体が白で袂が黒く、コウノトリを模しています。ハタハタと袂を羽ばたかせて舞い踊る様子は、本当に鳥のようです。後日、コウノトリの映像を見たのですが、まさに体は白く、羽の先だけが黒く、ハタハタと飛ぶ様子が優雅で、ほれぼれしてしまいました。舞台上のコウノトリ親子も本物によく似ていて、ハタハタと羽を羽ばたかせて踊る様子は、美しいですよ。かかさまの壱太郎が特に美しい羽ばたきです。

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早替わりで狂言師から山中鹿之助へ。

親のコウノトリを演じるのは愛之助と壱太郎と書きましたが、実は愛之助山中鹿之助となって、堂々と花道から出てくるので、あれ?舞台上にいるコウノトリのととさまは?となります。コウノトリの途中で別の役者に変わっているのですね。私もうっかりして気づきませんでしたが、いつ替わっているのでしょう?興味があれば、しっかり見てみてくださいね。

山中鹿之助は「暫」のごとき登場で


「まて~い!」の大音声とともに登場する山中鹿之助はやっぱりかっこいいわ。悪をくじく「暫」に出てくる鎌倉権五郎景政のよう!愛之助、堂々として立派な鹿之助です。3回目の「神の鳥」でもあり、自信たっぷりに演じています。

そして、「天下泰平。疫病退散!コロナ収束!」と高らかに宣言すると、観客席からは手も破れよとばかりに拍手大喝采です。

やっぱり、こういう時期、こういうお芝居がうれしいですね。

 

「但馬の主人の留守をいいことにコソ泥満祐め~!一人残らず玄武洞に放り込むぞ!」と仁王立ち。立ち回りの末、あっという間に皆々切り伏せてしまいます。くるくるトンボを切って降参する悪い奴をやっつけていく様は、胸がすきます。

美しい絵面の見得で、幕。

 

衣裳美しく、華やかで、悪い奴をやっつけて楽しい「神の鳥」。ここまで書いておいてなんですが、予習も不要なので、ぜひ楽しんでくださいませ笑。

小さな子どもにも見てほしいな♪

 

第1部 上演時間
神の鳥11:00~12:04

井伊大老 12:24~1:06

チケットはこちら。

チケットWeb松竹