2月は中村勘三郎十三回忌追善。早いものでもう勘三郎が亡くなって12年たつのですね。中村家ゆかりの演目が並び、中村屋ファンにはたまりません!いや、中村屋ファンでなくても。
ざっと並べてみますと、わかりやすい人気狂言が並んでいますね。初めて歌舞伎をご覧になりたい方、2月はおススメですよ。
昼の部
新版歌祭文~野崎村 11:00~12:15
世話物です。切ない三角関係のお話。久松はもともと野崎村のおみつと結婚の約束をしていましたが、丁稚にでた油屋の娘お染と恋仲になります。しかしお染には婚約者があり、久松もだまされてお店の金を盗まれる落ち度により、野崎村に戻されてしまいます。そのあとからの話がこの野崎村。
結婚できるとルンルンしていたお光が、後から現れたお染を見てピーンときますが、恋する二人のために身を引きます。
切ないな~おみっちゃん。
今回お光ちゃんは、鶴松♪ とても良いと思います!
久松が七之助
お嬢様のお染が児太郎。(先日観た俳優祭の閻魔様夫人の児太郎が脳内をちらつきますが)
幕間35分
釣女 12:50~1:22
能狂言が元の舞踊劇です。
結婚相手を釣り上げに大名が釣竿を持って出かけます。美人を吊り上げてめでたく結婚。太郎冠者も真似をして釣竿を下げると、醜女を吊り上げてしまい、逃げ出すというものです。
なんで今の時代に、わざわざこんな出し物やるのかなあと思いますがねえ。
幕間20分
籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)1:42~3:45
田舎の商人佐野次郎左衛門が、下男の治六と吉原にやってきて、花魁道中の八ツ橋に出会い、一目ぼれ。通い詰めますが。さてどうなるでしょう。
話も分かりやすく、世話物なので言葉もわかります。吉原の花魁の衣裳など美しく、私はとても好きな演目のうちのひとつです。2020年4月に上演される予定でしたが、コロナが始まったばかりのころで中止の衝撃も大きかったですねえ。やっと中村屋兄弟のかごつるべが観られる…。
気のいい田舎の商人次郎左衛門は勘九郎。(またお父さんそっくりにやるのでしょうねえ)
美しすぎる美しい花魁八ツ橋に七之助。
そしてそして、八ツ橋の間夫、栄之丞に仁左衛門です。今もシネマ歌舞伎でも絶大の人気作品。仁左衛門がかっこよすぎてめまいがしますので、ぜひ劇場に足をお運びください。(回しものじゃござんせん)
夜の部
猿若江戸の初櫓 4:30~5:00
出雲の阿国と道化の猿若(初代勘三郎)が、江戸にやってくる。めでたく猿若座として歌舞伎を演じることを許される、めでたやめでたや…という内容で、30分ほどの楽しい芝居です。
「これは、今日の猿若でござる!」と言う猿若のセリフにも、中村屋の万感の思いがこもっているように思えます。今回は勘太郎くんが猿若です。
幕間20分
義経千本桜 ~すし屋 5:20~7:00
義経千本桜の三段目で、こちらも世話物風なので分かりやすく観られると思います。
今回はいがみの権太を芝翫が演じます。
お里を梅枝
そして梶原平三景時を又五郎
弥左衛門を歌六!
万全の布陣ですね。
あらすじ・みどころはこちら
幕間35分
連獅子 7:35~8:27
えー。また連獅子?もう~いいや!とならないところが連獅子の不思議な魅力なんですよね。
誰がやるのかで、また違うストーリーが浮かび上がってくるような。そんな舞踊です。
今回は、いよっ!待ってました。勘九郎次男の長三郎君がいよいよ仔獅子としてパパ勘九郎と踊ります。
2021年の時の勘九郎・勘太郎の時の怒涛のような興奮がよみがえるでしょうか?
さまざまな連獅子まとめはこちら
上演スケジュール
初日2月2日(金)→千穐楽2月26日(月)
休演日13日(火) 20日(火)
貸し切り日 9日(金)昼の部
チケット金額、売り場
1等席18000円
2等席14000円
3階A席6000円
3階B席4000円
1階桟敷席20000円
にて購入できます。
歌舞伎座アクセス
◯ 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅[3番出口]
◯ 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分
◯ JR・東京メトロ 東京駅 タクシー10分
ではお楽しみに~♪