12月も無事千穐楽を迎えることができました。めでたし。まだ全部感想を書いていないのですが、1月の演目紹介です!
もう来週はお正月。めでたいめでたいお正月がやってきます。
お正月と言えば初芝居♪
私のように年がら年中観ている人ではなくても、正月くらいお芝居見ようかと思う人は多いはず。
まずは歌舞伎座で正月気分をたっぷり味わってはいかがでしょう。
昼の部 めでたく、人情味もあって、初笑いも。11:00~15:15頃
当辰歳歌舞伎賑
まずは、天下泰平と五穀豊穣を祈る三番叟でおめでたや。と思ったらなんと三番叟が5人!めでたさも5倍ですね!踊るのは、福之助、鷹之資、歌之介、玉太郎、虎之介。
このU30の若者たちは、来年からきっと浅草の新春歌舞伎を担っていくことでしょう。頼もしや~。
かわって『英獅子』。こちらは大人の色気でがっつりハートをつかみます。芸者を雀右衛門、鳶頭を又五郎と鴈治郎。華やかに新春幕開けという感じですね。
荒川十太夫
昨年初めて上演された新作が早くも再演です。忠臣蔵の外伝です。昨年のものさらに練り上げられていることと楽しみです。講談を歌舞伎にしたうえでの、舞台上の演出がとても見事です。(過去と現実の行ったり来たりがあるので)花道が見えるお席の方がいいかも。
江戸みやげ~狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし)
お次はさらりとコメディタッチで楽しいお芝居はいかが。狐狸狐狸?キツネ?タヌキ?
そうなんです。これは狐と狸の化かし合いのようなお芝居です。うっかりすると観客も騙されるので、ご用心ご用心。まあ、それが楽しくて、満面笑顔で歌舞伎座から出られますよ。
夜の部 華やかに。晴れやかに。新春を愛でる 16:00~19:40頃
鶴亀
新年を寿ぐにふさわしいおめでたい舞踊。皇帝が出て(今回は女帝)鶴と亀が出てきます。今回は女帝が福助。亀が松緑。鶴が幸四郎。ほかに従者として左近と染五郎です。
上演時間は20分ほど。
寿曽我対面
こちらもお正月などおめでたいときに出ます。曽我兄弟が仇に出会って、うぬぬ!となるというだけの芝居なのですが、まるで歌舞伎のおもちゃ箱のようにたくさんのキャラクターが出てきて楽しいです。
そして仇討ちなのに、なぜめでたい演目とされるのかという疑問ですが、日本三大敵討ちとして曽我兄弟の仇討ちは昔から知られて、曽我兄弟は神様になって崇め奉られたため、祝祭時には出る演目となっているのですね。神様だから…。
内容の詳しい説明はこちら!
息子
小山内薫作の新歌舞伎です(新歌舞伎というのは明治以降作られた作品。新作歌舞伎というのは戦後に作られた作品です)
大正12年作なので、口語でわかりやすい。上等な短編小説を味わうような気持ちで楽しみましょう。
高麗屋の三代、白鸚、幸四郎、染五郎がそろっての歌舞伎座というのもおめでたいこと。
京鹿子娘道成寺
2023年の歌舞伎座初芝居を締めくくるのは、京鹿子娘道成寺!
京鹿子娘道成寺の詳しい記事はこちら!
今回は、若手がダブルキャストで臨みますよ。
2日~14日は壱太郎。こってり色気で。
5日~27日は右近。さっぱり粋に。かな。
https://www.sankei.com/article/20231222-7VQFKGV3UZJGVNZJ4DUACNMTRU/
右近君は、昨年自主公演で『京鹿子娘道成寺』を踊っているので、さらに磨き上げられてくるだろうなと楽しみです。しかもあの時は『夏祭浪花鑑』の後の道成寺ですから相当きつかったはず。今度は万全に整えて臨んでくれることでしょう。
上演スケジュール
初日1月2日(火)→千穐楽1月27日(土)
休演日9日(火) 18日(木)
チケット金額、売り場
1等席18000円
2等席14000円
3階A席6000円
3階B席4000円
1階桟敷席20000円
終演予定時間は変更になる可能性もあります。
にて購入できます。
歌舞伎座アクセス
◯ 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅[3番出口]
◯ 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分
◯ JR・東京メトロ 東京駅 タクシー10分
ではお楽しみに~♪