3月3日に女流義太夫三味線奏者の鶴澤寛也さんが、62歳で亡くなりました。
あまりにも突然の訃報に、思わず声がでてしまいました。
まだ気持ちが整理できません。
私のごときものでもショックなのに、女流義太夫界、また娘さんのショックはいかばかりか。
キリっとしたところ、芸に厳しいところ、一旦撥を握るとパワフルになるところはもちろんですが、ちょっぴりほにゃほにゃしたところもかわいらしく、魅力的な方でした。
パルコ劇場でお芝居を観たときに偶然お会いして、気さくに声をかけていただいたのもうれしかったし、寛也さんといえば着物姿に目が慣れていた私ですが、その日寛也さんが着ていたのがワンピースでちょっとまぶしく見ていたら、洋服も着るんですよと照れ笑いしていたことなど、とりとめもなく思い出し。
寛也さんの三味線を初めて生で体感したのは2018年6月。その後、2020年に取材させていただきました。(ちょうど3年前の今日になります)
取材後、太棹を弾かせてもらいました。寛也さんの指導むなしく、私が「いててて」などと悲鳴を上げている動画が残っている。これは宝物だな。
その後も何度か義太夫三味線を聴きに行かせていただきましたが、ここ2年は行っていないのが痛恨の至り。
本当に残念。悔しい。
どうか安らかに。
ブログと記事に書いたものをピックアップしました。
寛也さんの人となりが少しは感じられるかと思いますので、読んでいただければうれしいです。
【取材記事】2020年5月
オトナが語る大人未来のメディアサイト
【ブログ】
2018年6月
ICU国際基督教大学「日本伝統芸能の世界」ー義太夫節ーに行ってきた!
2020年12月
2021年2月