さあ。1月の歌舞伎座・壽初春大歌舞伎、国立劇場・初春歌舞伎公演も無事、千穐楽を迎えることができました。新橋演舞場の海老蔵歌舞伎もつつがなく千穐楽を迎えることができましたね。おめでとうございます。 次は2月です。一歩ずつね。 2月の歌舞伎座は、な…
今月の七段目は、「吊り灯篭」からでした。 前半が大幅カットなので「なんで!もう!これもコロナのせいなの!?」と理不尽にお嘆き遊ばすな。 昔から、七段目には前半カットバージョンがあり「今月は吊り灯篭からね」「ああ、力弥は出ないのね」みたいな言…
今月、2部の七段目ですが、ショックなことが起こりました。 初日あけて5日目の1月6日、吉右衛門丈が舞台で足がもつれて倒れ、両脇を平右衛門演じる梅玉丈と後見に抱えられて、なんとか最後は、九太夫を討ち、見得も決まったとの一報。 声も、出から元気が…
昨日、今年2回目の国立劇場に、通し狂言「四天王御江戸鏑」を見に行ってきました。席がドブ席だったので、ドブ席の楽しさについて「四天王御江戸鏑」に絡めて語ろうと思います! ドブ席はなぜよろしくないか。 ドブ席で観る楽しさその1 花横で見る、ド迫力…
なんともはや、12月28日に東京の新型コロナウイルス感染者は856人。そのとき「え?はっぴゃく?」と驚いたのが、ずいぶん昔に感じられる。 その後大みそかについに1000人を超える1337人。やだやだと思っていたら、1月7日に2447人。8日2392人。本日9日は2268…
国立劇場は、もう少し先の日にチケットを取っていたのだけれど、緊急事態宣言が出るかもしれないということで、「こりゃ、観られなくなったら大変だ!」と本日行ってきました。 国立劇場のお正月。例年ですと、鏡開き、曲芸、獅子舞などがロビーで行われ正月…
世に「一力茶屋」とか「七段目」とか言われているのは、仮名手本忠臣蔵の七段目のこと。 それほどむずかしくはなく、本当に魅力いっぱいの舞台ですが、まったく話を知らない人は予習しておいた方が楽しめますよ。 忠臣蔵とは。 七段目登場人物 あらすじ ・由…
明けましておめでとうございます。 昨年は、未曽有のコロナ禍で思ってもみない1年となりました。昨年の今頃のことを思うと夢のようです。 私は昨年、仕事も減ったし、多くの名舞台となるはずだった舞台を観ること能わず、涙をのんだわけですが、しかし実は得…
恒例の、2020年私のベスト歌舞伎を発表~。1月から順番に。最後にベスト1も発表します。 1月 連獅子 澤瀉屋の連獅子。スピード感がすごかったなあ。 2月 道明寺 にざ様。たたずまい、演技などすばらしかったが、それにもまして、2月のこの公演をできたと…
『菅原伝授手習鑑』という長~いお話の中の、一部分です。比較的よく上演されます。 歌舞伎の様式美がすばらしい。短い演目だけれど歌舞伎の魅力がたっぷりなのでおすすめ。 簡単すぎるあらすじ もう少し詳しいあらすじ 見どころ その1 見得、見得、見得。完…
12月無事に歌舞伎座、国立ともに千穐楽を迎えられたこと、本当におめでとうございます! クリスマスも終わり、お正月も目の前だ!なんて年だったのだろう!それでも前に進まなくちゃ。 1月からは、2演目、3部制です。 人気若手と猿之助がお目当てなら1部 開…
12月に、江戸糸あやつり人形結城座の、結城孫三郎さんを取材した。昨日やっと入稿できたので、ほっとしている。これで今年のお仕事もおしまいだ。 普段、文楽だ歌舞伎だと騒いでいるくせに、私は江戸糸あやつり人形結城座のことを今まで知らなかった。見たこ…
2020年の歌舞伎界。現状と希望について、オールアバウトで記事をアップしました。 はからずも2020年の歌舞伎界まとめ、みたいな感じになりました。 厳しい現状ですが、決して未来は暗くないと思います。 allabout.co.jp 記事の中でも紹介した紀尾井町家話vol…
先日しらたまやに行ってきました。 磯つぶ貝の旨煮 実に1年ぶり。今年に入ってはじめてのしらたまやでした。前回行ったときは、ナウシカ歌舞伎が始まる直前で、ナウシカの予習会というイベントに参加したのでした。 私はそれほど常連というわけではありませ…
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、多くの公演が中止となるなど大きな影響を受けている伝統芸能の世界。その中でも少しでも現状を打破したいと考える人たちが、さまざまな企画を考え、実行に移した2020年でしたね。 今回ご紹介するのは、2020年12月13日18…