歌舞伎座
2月の歌舞伎座は、どれも素晴らしかった。
観劇パスポート買って、できうる限り行ってきた。
1部の三人吉三は、中堅(50歳愛之助、39歳七之助、48歳松緑)の充実を
2部の橋弁慶では、若手(23歳鷹之資)の挑戦と成長を
3部の亀山鉾では、ベテラン(78歳仁左衛門)の健在を
それぞれ改めて感じることができて、本当に良かった。
もちろん、この5人だけではなく、周りを支える人たちも含めてどの舞台もよかった。
そして、三人吉三と亀山鉾では、大がかりな大道具、回り舞台、せり上がり、大人数の立ち回りなどで圧倒。コロナ禍ではできなかったさまざまな歌舞伎の見せ場がいよいよどーんと花開いたようで、二重、三重にもうれしい月となった。(もちろん、先月までそういったものが全くなかったというわけではないが)
船弁慶はこちら
1部と3部の感想も書いたら追記しますね。
2月の歌舞伎座は、地口行燈で彩られる。
これは二木弾正ならぬ日記勘定 (笑)
文楽
文楽1部心中天網島、2部国性爺合戦 を観る。3部女殺油地獄は観ず。
しょうもない狭量の男の出てくる世話物と、グローバルでスケールの大きな男の出てくる国性爺合戦。振れ幅でかい。いずれも見ごたえがあった。
錣の会主催 素浄瑠璃の会
よかったなあ。
木ノ下歌舞伎 「桜姫東文章」
映画 エゴイスト
前半は、ベッドシーンが多すぎてしんどかった。これは、男同士だからシンドイということではなく、男女のベッドシーンであってもあんなに多かったら私はシンドイ。観たくない。ああ。またかーとなってしまい、もはや没入できず「役者ってこんなことしなくちゃいけないんだから大変だな」という引いた目線でしか見られず。
後半はよかった。浩輔はエゴイストでもなんでもなかったし、最後の最後に見せた龍太の母のほんの小さなわがままがとてもいとおしかった。
鈴木亮平はとてもうまいし、宮沢氷魚の透明感のある美しさもよかった。がなんといっても阿川佐和子が助演女優賞もの。自然で、普通の母らしくて、優しくて、ぽっきり折れそうなはかなさもあって、でも強さもあって、よかった。達者な人だなあ。
お疲れ気味の2月は、ブログの更新も少なくなってしまったが、3月はもう少し頑張ろう。三寒四温で少しずつ暖かくなってきた。
3月は国立劇場中心になる予定。ではでは。