新春浅草歌舞伎は、昭和55年に始まった浅草公会堂でおこなわれる公演です。
▲雷門を右手に見ながら、浅草公会堂へ向かいます。
お正月のみ若手を中心に座組が組まれます。当初はお客も入らず、役者自らいろいろと工夫をしたそうです。あまりにも観客が入っていないので、自分たちの力のなさを痛感したり、それでも若手が主役をはれることは歌舞伎座ではなかなかありませんから、とてもよい修行の場。どんどんこうやって若手たちは力をつけていきました。今の猿之助、勘九郎、團十郎たちもそうやって引き出しを増やしていったのです。
浅草の街が総力を挙げて応援をすることもあり、今では人気の公演となっています。もちろん歌舞伎座で見る大幹部の重厚な演技もいいのですが、若手のピチピチした元気いっぱいのお芝居もまたいいものですよ。
コロナ禍で2年中止となり、3年ぶりとあって役者も観客も街も大いに気合が入っております!
いつもは、「お年玉」と言って日替わりで役者が口上。芝居の見どころを話したりすることや、やたらと派手なパンフレットやフォトスペースなどがお楽しみでしたが、今年はお年玉もフォトスペースもなし。また以前は全員が1部、2部と入れ替わりいろいろなお役で出てきましたが、今回はコロナのリスクもあり、1部メンバーと2部メンバーはきっかり分けているため、若干舞台上の人数が少ない寂しさも。それでも上演できてよかった!
浅草歌舞伎は、日頃歌舞伎に親しんでいない人でも楽しめるように、また観劇後に浅草の街を楽しめるようにという意図をこめて、時間も短め。(といっても今は歌舞伎座も3部制なので、それほど短さは感じないですかね)
5日に私も友達とまずは2部に行ってきましたが、3時から歌舞伎観劇。6時前に終わって、ぶらぶら伝法院通りから仲見世をぶらついて浅草寺へ。
浅草寺でポンポンと柏手を打って穏やかな年でありますようにとお参りを済ませ、友達と街へ繰り出し、お蕎麦を食べて、帰りました。そんなコースがちょうどいいんですよね。楽しいです。
▲夜の浅草寺。美しい~
2部の感想は後ほど。1部には後日行ってきます。
今年の演目はこちらです!
1部の感想はこちら!