久々の團菊祭。團菊祭というのは、成田屋と音羽屋にゆかりのある演目をゆかりのある人たちが演じるもので、ずっと5月に行われていましたが、ここ2年はそれもなし。今年は久々です。海老蔵の歌舞伎座出演も久々ですね。
なんとなく、チケットをとるにも気合が入りました。
▲こちらは昨年の画像です。
1部 季節感たっぷりと。
祇園祭礼信仰記~金閣寺 11:00~12:35
桜舞い散る美しい舞台です。雪姫が、桜の木に縛り付けられ、桜の花びらを集めてネズミの絵を描き、そのネズミが生きて、縄を食い破ってくれるというファンタジックな世界が描かれます。2018年の金閣寺では、慶寿院尼として福助が病後8年ぶりに登場。観客からはうぉおおおという言葉にならないような歓声があがり、劇場一杯に感動が広がりました。今回再び慶寿院尼として出られる福助。4年たってさらに演技の幅が広がってできるようになっているのではないでしょうか。普段のリハビリの努力に頭が下がります。
あやめ浴衣 13:05~13:20
15分の短い舞踊。菖蒲の花が咲く情景、端午の節句、浴衣からの舟遊びとにぎやかに。5月にふさわしいさわやかさ。
歌舞伎の演目って季節感がおかしい選び方のこともありますが、やはり多少は季節感を意識してほしいですよね。1部は、桜と菖蒲、端午の節句と、季節感たっぷりでいいですね。
2部 成田屋ぁ!VS音羽屋ぁ!
歌舞伎十八番の内 暫(しばらく)14:30~15:23
華やかで歌舞伎の中でも最も歌舞伎らしい演目。これぞ成田屋!これぞ歌舞伎!という芝居です。大向こうないのが寂しいなあ。
スーパーヒーローの鎌倉権五郎を始めほかの出演者、その衣裳や鬘、全てひっくるめて楽しんでください。
詳しくはこちら。
新古演劇十種の内 土蜘蛛 15:43~17:06
新古演劇十種というのは、菊五郎家が成田屋の十八番に匹敵するようなものということでつくったもの。その第1作がこの演目です。
明治14年、3世尾上菊五郎の三十三回忌追善狂言として5世菊五郎によって初演されました。(ちなみに当代菊五郎は、七代目です。今回は、菊五郎の息子である菊之助が土蜘を演じます。)
病に侵された源頼光のところに、怪しい僧が現れ、蜘蛛の糸を吐き出して消えていく。後半は、頼光、平井保昌と四天王が土蜘と戦い、退治します。
1時間15分ほど。
今回は病の頼光が菊五郎。土蜘の精が菊之助。そして太刀持音若が丑之助と3代揃いぶみです。
昨年5月に上演されたときは、頼光猿之助、土蜘松緑、そして太刀持音若が眞秀くんでした。とっても凛々しい太刀持ちっぷりなので、今回の丑之助クンもとても楽しみですね。
みどころたっぷりですよ!↓↓↓
3部 いざ集え!歌舞伎の明日を担う若き獅子たちよ~!
市原野のだんまり 18:15~18:30
2部ででた平井保昌がこちらにも出てくるというのがおもしろいですね。平井保昌が満月の夜笛を吹きながら歩いていると、あやしげな人影。盗賊の袴垂保輔と鬼童丸。暗闇の中で探り合い探り合いの美しい舞踊です。莟玉、隼人。
弁天娘女男白浪 19:00~20:12
白浪五人男と言えば、あれか~と思う人も多いかも!今回は若手の美しい5人がそろいますよ。
今回は、浜松屋にゆすりに入るのは、右近(弁天小僧菊之助)と巳之助(南郷力丸)。お見逃しなく!!その後の勢揃は、忠信利平が隼人、赤星重三郎が米吉、そして日本駄衛門が彦三郎です!
あらすじとみどころはこちら!
浜松屋の場と勢ぞろいの場の間にある蔵前の場、そして最後はどうなるかの説明もしてあります。
■上演スケジュール
初日5月2日(月)→千穐楽5月27日(金)
休演日10日(火) 19日(火)
1部 11時開演~13時20分
2部 14時30分開演~17時06分
3部 18時15分開演~20時12分
※開場は開演の40分前を予定
■チケット金額、売り場
1等席16000円
2等席12000円
3階A席5500円
3階B席3500円
1階桟敷席17000円
にて購入できます。
■歌舞伎座アクセス
◯ 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分
◯ JR・東京メトロ 東京駅 タクシー10分
■感染予防対策