「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

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真田氏ゆかりの城下町 松代~真田宝物館と真田邸~長野その6

→長野旅、前後しますが続きます。

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別日ですが、長野の松代に行ってきました!

松代には、町のいたるところに真田氏由来の六文銭が。



小山田邸

いきなり出ました大きなお屋敷小山田邸。なんと初代の小山田氏は、武田信玄薫陶を受けた武将。そして何代めか知りませんが、小山田茂誠の長女は、真田正幸の妻村松殿だそう。信幸・幸村兄弟のお姉さん。大河ドラマ真田丸」で木村佳乃さんが演じたお役ではないですか!そんな小山田さんのおうちですよ。町の真ん中にさりげなくこんな屋敷があって驚きます!

 


驚いているうちに、ほどなく真田宝物館に到着です。

真田宝物館は、1966年に開館。真田氏の武具、調度品、書画、文書など5万点もの収蔵品があり、年4回入れ替えをしているそう。かなりの充実度でした。

真田宝物館

数奇な運命をたどった真田家の歴史がわかりやすく展示され、またお宝もたくさん!

現在大河ドラマでは「どうする家康」を放映していますが、井伊直政から真田信之への書状などもあって、くいつくように見てしまいました。ちゃんと訳してくれているのでわかりやすかったです。

井伊直政から真田信之への書状!

ちょうどドラマでやるところの鳥居元忠の最期のことも展示されており、胸が痛くなりました。

 

長生きをした真田信之の像

 

親兄弟が、豊臣と徳川に分かれるという苦渋の決断によって幕末まで真田家は生き延びることができたという真田家の物語は有名ですが、信之以降の真田家当主の物語もなかなか歴史があって楽しめました。

 

6代藩主の幸弘は文人大名と言われたそうで、かなりの博識家。

江戸から箱根までの旅として自筆の絵巻物が展示されていました。こまかい、ていねい、ちみつ!でした。

 

そして、今回の企画展示は、「真田家と宇和島藩伊達家展」。真田正幸の孫にあたる3代目藩主真田幸道の正室宇和島犯伊達家から来たお姫様豊姫だったとのことで、たくさんの調度品が展示されていました。

いま千曲市松代周辺ではあんずが栽培されていて、あんずの里といわれる名所もありますが、あんずは豊姫によって宇和島から松代へ伝えられたという伝承もあるそうです。

 

展示でビックリしたのは豊姫の歌。

「おもふより いつしか深き恋の山 たがふみわけてまよひそめけん」

という書がありました。

ええ~!?初恋の歌?すごくすてきではないですか。情熱的なお姫様だったのでしょうか?

「いつしか気づいてみたらこんな深い恋の山奥に入り込んでしまった。誰が踏み分けてこの山の中に迷いこんでいってしまったのだろう」ってこと?ちがう?ちょっとちゃんとわかったら追記しますね。

数々の調度品もステキでした。特に源氏物語豆本!ちいっさい豆本にびっしり書かれた源氏物語。それが瀟洒な箱に収められていました。

やっぱり豊姫、ロマンティスト~!

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この表紙の右下のが豆本です。

 

真田邸

徒歩数分のところに真田邸があります。ここは真田信之らが住んでいたわけではなくて、松代藩9代藩主真田幸教によって1864年に建てられた家。当初は義母のための家でその後隠居所、明治以降は私邸として使われたそうです。

 

真田邸

35の部屋は、パーソナルの奥とパブリックな表にしっかりと分けられており、また庭園はとても美しく、長野の山々も借景として楽しめるような贅沢なつくりでした。

 

 

奥と公の場を仕切る杉戸

杉戸の向こうは、パーソナルな空間です。

お風呂~♪板が斜めになっていて湯が流れるようになっている。

ちょっと落ち着かない装飾(;'∀')

美しい庭。遠くにお山も。

真田邸を後にして、次は松代藩文武学校へ。

 

真田宝物館

住所:長野市松代町松代4-1
開館時間:4月~10月9:00~17:00
11月~3月9:00~16:30
休館日:火曜日(祝日の場合は開館)燻蒸期間中 年末年始

■真田邸

休館日:年末年始

 

次は松代は文武学校です!

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