「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

今年も始まった♪ 国立劇場歌舞伎鑑賞教室 演目紹介とおススメの理由

今年もやってきました国立劇場の「歌舞伎鑑賞教室」の季節♪

 

毎年6月7月に国立劇場で行われる歌舞伎鑑賞教室は、「チケット代安い」「わかりやすい」「短時間」と3拍子揃ったおすすめの企画です。

安い

学生は全席1800円!

一般1等席4500円、2等席3000円

 

花道横だろうが、どセンターであろうが4500円!学生なら1800円!

歌舞伎座なら16000円の値段です。ただし、中高生の団体が入るので、なかなかどセンは取れないですが、国立劇場は2階も3階も比較的見やすいのでぜひとれる場所があればとってください。中高生が団体で観るので、「一般客は入れないのではないか」とか思う必要はありません。

今覗いてみたらまだチケットは残っているようです。

https://ticket.ntj.jac.go.jp/

 

わかりやすい

 

前半は「歌舞伎の見方」を若手が説明してくれます。

年によって、趣向がかわりますが、大体舞台機構の説明や演目の説明などを楽しく語ってくれます。

幕間のあと後半1つ演目があって終わりです。そして演目は初めて歌舞伎を観る中高生のために演目を選んでいますから、そりゃわかりやすい。

 

今年は、6月が「彦山権現誓助剣~毛谷村」、7月が「紅葉狩」。どちらもわかりやすいですが、ストーリー重視志向なら「毛谷村」、ストーリーより歌舞伎らしい派手なのが観たいなら「紅葉狩」がおすすめです。

ストーリーを重視したいなら 6月「毛谷村」

詳しいあらすじと見どころはこちら!

munakatayoko.hatenablog.com

また今回の毛谷村のみどころは、3代出演があります。

主人公の六助が 中村又五郎

敵役の微塵弾正が 又五郎長男の中村歌昇

六助の師匠の孫弥三松が 歌昇の長男綜真クン

 

です。毛谷村は、師匠を討った仇を討つ話なのですが、悲壮感あふれる話ではないし、六助がとってもいい奴なので、観劇後さわやかな気分になれます。

より、歌舞伎っぽさを求めたいなら 7月「紅葉狩」

紅葉狩は、紅葉狩り戸隠山を訪れた平維茂が美しい女官たちに出会い、楽しい宴を繰り広げていたのですが、酒が進んでウトウト寝込んでしまうと、姫が一転鬼女となっておそいかかるというもの。

平維茂 松緑 

更科姫実は鬼女 梅枝

 

この二人、普段から仲がいいので、息もピッタリ合うんじゃないでしょうか。

 

美しい女官たちが、鬼女になるところが怪しく迫力満点です。またウトウトしているところに山神が現れて「ねえねえ、あれは鬼女だよ、危ないよ」と起こしてくれるのですがこれが子役だとかわいいのですが、今回は大人。達者な踊りを見せてくれるでしょう。亀蔵&萬太郎の日替わり。

短時間

短時間で物足りないという人もいるかもしれませんが、歌舞伎の説明があって幕間の後にひとつお芝居を見て、全部で2時間半くらい。って初めての歌舞伎体験にはいいですよね。ちょっと歌舞伎の見方のあとの幕間が長すぎて、「まだ本編始まらないんかい」という苦笑が中高生からも漏れます。。でも気楽に楽しんでほしいです。

 

そうそう、台本も買えますよ♪

 

6月の鑑賞教室は6月2日~21日

国立劇場

6月25日(土)26日(日)は藤沢市民会館

 

7月の鑑賞教室は7月3日~27日

7月20日~26日は親子鑑賞教室で、親子割引もあります。

 

くわしくは国立劇場