ちょっと遅めの春の訪れですが、歌舞伎座は花満開。ウキウキと初日もあけ、評判も上々です。私も昼の部大満足ですし、これから観る夜の部も大変評判よく(仁左衛門玉三郎ですし)とてもワクワクしております。
それではご紹介。
- 昼の部
- 『双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)』~引窓
- 『七福神(しちふくじん)』
- 『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』
- 夜の部
- 『於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)』
- 『神田祭(かんだまつり)』
- 『四季(しき)』
- 上演スケジュール
- チケット金額、売り場
- 一幕見の値段
- 歌舞伎座アクセス
昼の部
『双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)』~引窓
『双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)』~角力場で、出てきた濡髪長五郎。その後ささいなことで殺人を犯してしまい、これが最後とお母さんお幸に会いにやってきます。お幸は、血のつながらない義理の息子南与兵衛(なんよへえ)と嫁お早とつましく暮らしており、優しく迎えましたが。
心にグッとくるお話ですが、予習しておいた方がより楽しめると思います。
今回は、濡髪長五郎が松緑。ずっしりと悲しみを秘めた演技が見ごたえあります。
お幸が 東蔵。やさしいおっかさんです。
お早が 扇雀。かわいらしい嫁です。
南与兵衛が 梅玉。心優しき若者を演じます。
あらすじみどころは、こちら!
『七福神(しちふくじん)』
浅草歌舞伎の若手メンバーが主に出演、七福神になって福を撒き散らかします。
恵比寿 歌昇
弁財天 新悟
毘沙門 隼人
布袋 鷹之資
福禄寿 虎之介
大黒天 右近
壽老人 萬太郎
若手の豪華メンバーで、もったいないような18分です。正月に出るようなめでたい演目で、暗い世の中を吹き飛ばしてほしいものです。特に予習はいりません。おおらかに楽しんでください。
『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』
大変人気のある演目です。大坂の暑い夏が背景なので、上演するにはちと季節的に早い感じがしますが、まあそこは人気演目なので。
2022年に博多座で好評だった団七九郎兵衛が愛之助。一寸徳兵衛が菊之助の座組が歌舞伎座で。上方の芝居ですが、上方の役者が歌舞伎座でこの芝居をやるのは初めてだそうで、愛之助さんおめでとうございます。
昨日観たけれど、本当にすばらしかった。(感想は後日)
磯之丞というとんでもないボンボンのやらかす不祥事に振り回される周りの人間たちのお話です。最後の長町裏の場が、泥にまみれての凄惨な殺人シーン。そこでの連続の見得の美しさ、殺人と祭囃子、暑い夏の情景などなど見どころがいっぱいの作品です。
団七女房お梶 米吉。
三婦 歌六。
倅市松 秀乃介。
玉島磯之丞 種之介。
琴浦 莟玉。
お辰 愛之助。
夜の部
『於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)』
土手のお六と鬼門の喜六を仁左衛門と玉三郎が演じます。おもしろいです。予習はしなくてもわかるのではないかな。
悲しかった2月の「野崎村」とつながっているといえばつながっているけれど、今回やる土手のお六と鬼門の喜兵衛が出てくる莨屋は、ゆすりのタネをみつけてゆすりにいくけれど、最終的には失敗するよというお話。それをやるのが、当代一のカップル仁左衛門と玉三郎。最高ですよ。ぜひおすすめです。
これは、この後の神田祭とともに、にざたま祭りでありますから、ぜひたくさんの方に見ていただきたいですねえ。
『神田祭(かんだまつり)』
これはもう、何度見ても奇跡としか思えない20分弱なのです。
幕見では1000円で見られますので、ぜひ多くの人に観ていただきたいです。
『四季(しき)』
華やかな舞踊四題です。どれも美しいのですが、冬の木枯らしが話題になっていますよ。
どうやらただの美しいだけではないよう。私も観るのが楽しみです。
〈春 紙雛〉女雛 菊之助 男雛愛之助 昼の部に続く二人の組み合わせ。美ですね!
5人囃子に萬太郎、種之助、菊市郎、菊史郎、吉太郎
〈夏 魂まつり〉芝翫、橋之助、歌之助、梅花、児太郎と成駒屋が並びます。福之助は冬へ。
〈秋 砧〉孝太郎
ここまでが美しい舞踊らしくて、ちょっと趣きが違うのが「冬」らしいです。
木の葉 男 廣松・福之助・鷹之資・亀三郎・眞秀
木の葉 女 男寅・莟玉・玉太郎・左近
左近クンがとてもかわいいらしいので、楽しみです。
というわけで、4月は昼の部夜の部、ぜ~んぶおススメということになりますが、いかがでしょう。ぜひゆるりと楽しんでみませんか。
上演スケジュール
初日4月2日(火)→千穐楽4月26日(金)
休演日10日(水) 18日(木)
チケット金額、売り場
1等席18000円
2等席14000円
3階A席6000円
3階B席4000円
1階桟敷席20000円
チケットWeb松竹https://www1.ticket-web-shochiku.com/t/
にて購入できます。
一幕見の値段
【昼の部】
双蝶々曲輪日記<引窓>
(11:00開演/上演時間 約65~75分)
1,400円
七福神
(12:45ごろ開演(予定)/上演時間 約15~25分)
800円
夏祭浪花鑑
(13:25ごろ開演(予定)/上演時間 約115~125分)
1,800円
【夜の部】
於染久松色読販
(16:30開演/上演時間 約55~65分)
1,800円
神田祭
(18:05ごろ開演(予定)/上演時間 約15~25分)
1,000円
四季
(18:45ごろ開演(予定)/上演時間 約40~50分)
1,200円
安いでしょう!?
歌舞伎座アクセス
◯ 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅[3番出口]
◯ 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分
◯ JR・東京メトロ 東京駅 タクシー10分
ではお楽しみに~♪