「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

楽し寂しの歌舞伎座千穐楽

本日は、歌舞伎座3月の千穐楽でした。

盛り上がるけれど、これでこの舞台は観られないという寂しさがつきまとう千穐楽

 

演目はまた上演されるのですが、同じ俳優、同じ座組ということはありませんから、一期一会の舞台はこれっきり。

 

今月はともかく休演もなく、無事千穐楽を終えたことおめでとうございます。

 

歌舞伎では通常カーテンコールのようなものはありません。粛々と終わり、1週間もたたないうちにまた次の月が始まるのです。(時々カーテンコールがあることもあります。新作や一世一代など)

 

必ずあるわけではありませんが、千穐楽にちょっとしたお楽しみがあることもあります。

昼の部の『寺子屋』で、涎くりが父さんにおねだりをするところがあります。春藤玄蕃にパシーンと頭を叩かれて、わ~んと泣いてぐずって困らせる涎くりに父さんが

「お前の欲しかった●●を買ってやろ」と声をかけます。今月は

「お前の欲しがっていた『デコピン』買ってやろ」というので、場内わーっと大うけだったのですが(いうまでもなく、デコピンとは大谷翔平選手の愛犬の名前です)、大谷の通訳氏の事件が明るみに出て、週末からは「歌舞伎座連れて行ってやろ」に替わっており、ちょっと寂しく思っていましたが、今日の千穐楽では、飴をもらっていたそうです。よかったね、涎くり。

(私は飴をもらった涎くりは観ていません。SNS情報です)

 

夜の部の『喜撰』では、所化の一人亀蔵さんが、終盤近くにでんぐり返しをしたそうで、これまた見損なった!私いたのに~。

 

なんとなく寂しさ募る千穐楽ですが、そんなちょっとしたお楽しみがあるとぱーっと気が晴れますね。

 

以前書いた記事ですが、千穐楽と初日、どっちがおススメ?

どっちもよさがありますよ。

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