7月21日。
おめでとうございます!!
笑顔の写真がとびきり素敵なこちらの記事を貼りますね。
歌六さんがこちらの会見で言っているとおり、私もなんといっても吉右衛門丈との沼津が印象的。沼津は、今月大阪でもやっているので見た方も多いかと思いますが、笑いを誘うひょろひょろ腰つきのヘタレな年寄り平作と吉右衛門十兵衛との掛け合いが楽しい前半。そして、めぐる因果は糸車。親子であり、お互いが敵対する間柄であることがわかってしまう後半。そして悲しくも男一徹心を貫いた平作の最後。忘れたくても忘れられない名演でした。
また石切梶原の弥陀六や、夏祭の三婦などのお役を演じた歌六もよかった。ずっしりと重厚感で、芝居を引き締めてくれる役者さんです。
古典のみならず新作歌舞伎「ナウシカ」や「FFX」でもその存在感を発揮。ナウシカでは、ヴ王。マントを翻した後半最初の出の場面は、すこぶるかっこよかった。「FFX」では、後編にシドとして登場。「これが歌舞伎よ」という空気をまとって出てくるので、舞台がグッと落ち着き、深みが増すのです。
今回の会見では、歌六さん、受賞の電話をもらったときのことを「焼きそばを作っていたところで…」とユーモアたっぷりに話していましたが、吉右衛門さんの話題となるとグッとくるのか、涙をこらえるような様子に、こちらも思わずグッときました。
吉右衛門もさぞかし泉下でお喜びのことでしょう。
息子は、いわずとしれた米吉クン。もう一人弟くんがいて、歌舞伎役者にはならなかったのですが、二人の息子が泣いて喜んでくれたといっていたように、とても仲の良いご一家です。
今後ますますご活躍が期待されます。
歌舞伎で現在ご存命の人間国宝は6人となりました。
尾上菊五郎、片岡仁左衛門、坂東玉三郎、中村梅玉、中村東蔵、そして中村歌六です。
皆さんお年を召していますが、まだまだまだまだご活躍してもらわないとですね!
嬉しいニュースでした。