めでたく今年もあけた。
東京では、歌舞伎座、浅草公会堂、国立劇場、新橋演舞場がそれぞれ幕を開け、千穐楽を迎えることができた。国立劇場は、2日目からバタバタと休演者が現れて、ハラハラさせられたがなんとか持ちこたえた。
3年ぶりの浅草。完売となった新橋演舞場「SANEMORI」。手ぬぐい撒きも復活した国立劇場、そして歌舞伎座と、コロナ前にもどったかのような賑わいを見せた。私は、新橋演舞場は残念ながら行けなかったがそのほかはすべて観て、正月からとても明るい気分になることができた。が、さて今年はどうなるか。
歌舞伎座は、歌舞伎初心者と行き、浅草1部は歌舞伎久しぶりの友人と、浅草2部は最近何回か見ている友人と行って、それぞれ楽しかった。
歌舞伎座に思うこと
歌舞伎座に関しては、まだ幕見が復活しない。歌舞伎座ギャラリーも無料コーナーがちょろりとあるのみ。
海外のお客様も増える中、短い時間で楽しめる幕見の復活を切に祈る。たとえば昼の演目の中の一つだけとか、オンライン予約のみとか、いくらでもやり方はあると思うので、前向きにお願いしたい。
外国のお客様だけに限らず、「歌舞伎って気になる。ちょっと見たいの」というリクエストは多いのだ。
国立劇場に思うこと
なぜ、50年しかまだ経っていない堅固な建物を解体して、6年も閉鎖して新しい建築物を造るのか。50年前に今は亡き母と一緒に行った思い出の劇場だからというセンチメンタルを抜きにしても、もったいなくて悲しくて仕方がない。
だれでも入れるグランドロビーを作るとか、ホテルを併設するとか、いろいろ勇ましい文言は並ぶが、なんだか寂しくてたまらないのだ。国立劇場が好きだったから。
2月は、いよいよ仁左衛門一世一代の霊験亀山鉾(歌舞伎座3部)。1部には三人吉三の半通し。そして2部は、富十郎十三回忌で鷹之資が船弁慶。どれも「おおお!」という出し物なのに、チケットの売れっぷりはいまいちのよう。
寒いのは、気温だけではなくて、お財布の中もだよなあ。
私の財布もことのほか寒いがとにかく優先順位を1位にしているからなんとか工面している。しかし、1位ではない人が「なんとなく気が向いたから、初めてだけれど行ってみようかな」と気軽に行けるようにならないとね。なかなかね。
▲お正月の花がまだ頑張ってます😀