「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

2月歌舞伎座の演目紹介

2月の歌舞伎座は!

通しの演目が徐々に増えてうれしいですね。一度通しで見ておくと、次回から見取りで1部だけがかかっても、面白さがわかると思うので、ぜひ一度通しで見ておくことをお勧めします。

 

1部 三人吉三巴白浪 一度は観ておこう。半通しの三人吉三

うれしいですねえ。三人吉三の半通しですよ。本来もっと長いお話ですが、3幕5場が上演されます。大川端しか知らない人は、ぜひ!

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その2では、大川端以降のあらすじ、見どころも書いていますのでぜひ。

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2部 踊りの名手富十郎の追善あり。名手がそろう

  女車引

車引といえば、梅王丸・桜丸・松王丸が出てくる菅原伝授手習鑑の中でも、悲劇の序章のようなところですが、こちらはちょっと趣向を変えて、それぞれの3人の妻が出会うというもの。車を引きあう。この後で、お舅様の白太夫の「賀の祝い」があるので、その料理の支度をする様子などを仲良く踊って見せます。あかるい舞踊です。

女車引のように、有名な演目に「女」が付けて別バージョンにしたものはほかにもいろいろあります。「女暫」や「女鳴神」は見たことがありますが、「女定九郎」や「女河内山」なんてものもあるそうです。「女団七」なんてのも! どんな風なのでしょう?

見たいような見たくないような。

  船弁慶

中村富十郎十三回忌追善狂言富十郎ゆかりの狂言船弁慶を、長男鷹之資がつとめます。鷹之資くんは、踊りが上手でまじめな好青年です。

 

船弁慶」は新歌舞伎十八番の一つです。これも能の船弁慶から黙阿弥が歌舞伎化したもの。黙阿弥先生、すごい。

義経は、頼朝に疎まれて都を追われ九州へ行く途中、大物浦へ。時間軸としては義経千本桜の鳥居前と大物浦の間ということになりますね。

静御前はここで京都に戻されることになり、別れの舞を踊ります。その後一行の前に現れるのが平知盛の亡霊。

この静と平知盛という対極にあるふたりを一人の役者が踊り分けるのが眼目です。

 

途中の間狂言は、舟長と舟子の軽やかな踊り。

今回は舟長が松緑、舟子が種之助。楽しみ♪

種之助は、富十郎を尊敬していると常々言っているので、今回追善に出られることがとてもうれしいのではないでしょうか。

義経 扇雀

弁慶 又五郎

踊り達者がそろっているので、富十郎さんも泉下でお喜びかな。

 

3部 仁左衛門一世一代。見ずばなるまい!

  霊験亀山鉾 亀山の仇討

仁左衛門の当たり狂言。一世一代というのは、もうこれきり仁左衛門はこの演目はやりませんよということですから、これを見ずに冥途に行けましょうか?行けませんよ、みなさん。

 

内容は、滅法悪い奴ががっしがっしと人を殺していきますので、殺しが嫌いな人にはあえてお勧めしませんが。にざ様は悪役がめっぽうお好きです。

 

詳しくはまた別稿で。

 

上演スケジュール

初日2月2日(木)→千穐楽2月25日(土)

1部 11:00~13:28

2部 14:30~16:22

3部 17:30~20:55

休演日10日(金) 20日(月)
チケット金額、売り場

1等席16000円
2等席12000円
3階A席5500円
3階B席3500円
1階桟敷席17000円

 
チケットは、歌舞伎座木挽町広場チケット売り場、または

チケットWeb松竹

 にて購入できます。

 
歌舞伎座アクセス

東京メトロ日比谷線・都営浅草線銀座駅[3番出口]
東京メトロ銀座線・丸ノ内線日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分
◯ JR・東京メトロ 東京駅 タクシー10分

 

ではお楽しみに~♪