「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

話題の映画「RRR」を見る

流行にうとい私なので、Twitterのフォロワーさんの情報が一番頼りだ。

「RRR」の監督の前作「バーフバリ」もフォロワーさんたちが騒いでいて、観に行ってよかった。

「RRR」は、昨年10月に公開しているので、ずいぶん遅くなったが、やっと時間が取れたので行って来た。

これはすごかった。めちゃくちゃ面白かった。映像の美しさやCGのすばらしさ、圧倒的な迫力、群衆も個人も。シリアスだけれど笑いも。踊りもすごい!

 

以下ネタバレありの感想なので、観ていない人は読まない方がいいし、なんの予備知識も持たずに行った方が面白いと思います~。

私は、「バーフバリ」が面白かったのでまずまちがいないと思って、なんの予備知識も持たずに行ったけれど、まったく問題なかったし、3時間?という長時間もあっという間。終わった後は息をするのも苦しくて、腰が抜けたようにどっと疲れたけれど。

 

つっこみどころもありつつ、それも全部ひっくるめておもしろい。

普段歌舞伎ばかり見ていて、歌舞伎って長いお話の一部分だけやる見取りと呼ばれる上演方法が多いので、中途半端な終わり方に慣れている。だからRRRを観ていても、ここで終わりかなと思うところがたくさんあったんだけれど、いえいえ、まだまだ終わらない、終わらない。戦いはしつこく続いて、これでもか、これでもかの連続だった。

 

友情か、使命かというのがテーマだけれど、これが生半可じゃないのよ。そんなテーマ、甘くなりがちじゃないですか?全然甘くない。

 

モデルになる人はいるらしいけれど、もちろんフィクション。しかし歴史的な土台は踏襲している。イギリスがインドを植民地化していたということ。インド人に対していかにひどい扱いをしていたかが描写されるのだけれど。

 

一つ疑問なのは、これ、イギリスの人が見てどう思うのかな?ということだったんだけれど、

イギリスでも興行2位を記録したらしい。なぜ不快感を感じないのだろう?

同じようなことが日本で起こったら、つまりアジアで行われた日本軍の蛮行などの描写がされる映画なんてあれば、すごくネガティブな反応が出そうだけれど。

これは、イギリス人たちが歴史をしっかりと認識していて「はい。そうなんです。自分たちはこのようなことをしていました」ときちんと総括しているからかな?それとも絵空事だと認識しているからかな?よくわからない。

 

細かい突っ込みとしては、「そんな薄着で突入?もうちょっと作戦練ったら?」とか「大声出したらばれちゃうじゃん」とかだけれど、最大の突っ込みは

 

ジェニー、最後それでいいの?ニコニコしているけど。

ってところかな。

親戚から仲間からみんなやられちゃったよ?邸宅も木っ端みじんだけれど、いいの?よほどつらかったの?今まで。「いいことあまりない」というセリフだけはあったけれど、もっといろいろあったの?え?

 

ってことだけれど、それらを全部ひっくるめて面白かった。