「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

1月の振り返り

希望に満ちて2022年が明けた。しかし、みるみるうちにコロナ感染者が増え、また綱渡りのような毎日が始まってしまった。

 

いつまでかかるのだろうか。12月まで50%の席で上演し、満を持して1月より68%とした歌舞伎座だったのに。こんなに慎重であったのに。

 

そして歌舞伎界からも陽性者や濃厚感染者が何人か出た。あっという間に代役が決まり、そつなくこなす。特に岩戸の景清の松也の代役となった猿弥が賞賛を浴びた。いつも驚くが、すぐに代役ができる歌舞伎役者は本当にすごい。

 

頼もしいけれど、いつしか「陽性者が出てもすぐかわりがいるから大丈夫」という変な信頼感ができていて、いかん(私が)。

役者にとっては大変なプレッシャーであろうし、何事もないのが一番なのだ。とはいえ、代役を完璧に演じることで普段だったら絶対にできないお役を演じることができる場合もある。

常に準備を怠らず、いつ声がかかってもよい状態で、声がかかったときは120%のパフォーマンスを出すことで新たな道が開けることもある。

 

とそこまで書いて、なんか最近も同じようなことを感じたんだけれどなあと思ったら、そうだサッカーのW杯の予選を観ていてそんなことを感じたのだった。真剣勝負はサッカーも歌舞伎も同じだな。

 

もちろん私たちだってレベルは違えど同じだ。がんばろ。

 

さて、1月は歌舞伎座国立劇場に行った。

国立劇場はいつものように楽しく、晴れやかな気分になれて、希望が満ちてくるのを感じた。(そのあとどんどんオミクロンが増えてしまったのだけれど)

 

歌舞伎座は、なんといっても四の切が圧倒的だった。今から今年のベストテン入り確実だ。

 

個人的なことで言えば、2年ぶりでツアーの大きな仕事が入った。準備をしかけたところでまん防となり、延期となった。しかし時間をいただいたことをポジティブに考えて準備をすすめたい。

また、初心者さんのお知り合い二人に歌舞伎座をご案内した。3部をご案内したので、喜んでもらえた。

 

歌舞伎の鬘を作る方の取材を行い、本当に細かい仕事で驚いた。もうすぐアップされる予定。

 

歌舞伎座ギャラリーも、そろそろ開けてほしいものだ。触る体験なので、閉館にしているというのはわかるが、ミニシアターや隈取の展示などは、観るだけでできるので再開できるのではないだろうか。

猿之助の「宙乗りができるまで」とか愛之助の「松王丸ができるまで」などは誰にでもとても喜ばれるので、歌舞伎第一歩にはとてもいいと思うのだが。

 

歌舞伎は見られないが、歌舞伎に興味のある人はたくさんいるので、ぜひご一考をお願いしたいなあ。

 

とにもかくにも、1月は歌舞伎座国立劇場も無事千穐楽を迎えることができて喜ばしい。

他の劇場では、新橋演舞場「プペル」は、あと2日というところで中止となった。1月下旬に予定されていた「いぶき、」は全面公演中止となり、とても残念だ。

 

1月の締めくくりは、昨日の古典芸能への招待。吉右衛門の至芸を堪能。仁左衛門の配信は買ってあるけどまだ見てない。今晩見られるかな?

 

もう生で吉右衛門を見られないのは、考えられないほど悲しいことだけれど、見られた時期があったことこそ幸せだと思おう。

 

さて2月は、とにかく感染が収まってほしいもの。(これももう2年も言い続けているのだけれど)

歌舞伎座では仁左衛門の一世一代があるし、新派、文楽、と見たいものが目白押しなのだ。実は京都に行く予定もたてている。

役者の方々、スタッフの方々、そしてファンの人がご無事でありますように。そして見たくてもみられない人たちが早く観られますように。

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