無事に10月の千穐楽を迎えられたこと、おめでとうございます。
11月は顔見世。昔はこれから1年この顔ぶれでいくよ~というお披露目月間でした。芝居の世界では11月は「お正月」だったんですね。
11月だけは櫓が立ちますよ。歌舞伎座正面の上を見上げてみてくださいね。
「きょうげんづくし」と書いてあります。
こちらは昨年の画像です。
ではいってみましょう~♪
- 1部 華やか楽しの後は、しっとりと味わい深く。
- 2部 歌舞伎らしさが全開!にざ様連獅子は、必見
- 3部 若手がズラリ、きらびやかに顔見世
- 上演スケジュール
- チケット金額、売り場
- 歌舞伎座アクセス
- 感染予防対策
1部 華やか楽しの後は、しっとりと味わい深く。
神の鳥
2014年に出石・永楽館で初演された「神の鳥」。2018年に再演も永楽館だったので、歌舞伎座は今回初。いずれも愛之助が主演。出石にちなんで作られた新作です。
生贄として献上されたこうのとり。しかしそこに狂言師ふたりが現れる。ふたりは舞踊り、そのうち、こうのとりを逃がしてしまう。実は狂言師はこうのとりの両親の化身だったというあらすじです。
舞踊劇仕立てではあるけれど、大薩摩あり、ぶっかえりあり、早替りあり、そのあと大立ち回りあり。テンポよく初心者にもわかりやすく、歌舞伎みがたっぷりで、だれでも楽しめそうです。おすすめ。
井伊大老
井伊大老が暗殺される前夜のお話。妻としみじみと語り合うという北條秀司の筆冴えわたる作品。
井伊大老と妻お静は、娘を亡くしています。娘を想いつつ、ひな祭りの飾りを前に、静かに桃の節句の宴を始めます。しんしんと降る雪、ひな飾り、心の通う夫婦の会話。情愛のこもった作品ですが、照明も暗めでねむみ注意報発令なので、ご注意。
2部 歌舞伎らしさが全開!にざ様連獅子は、必見
寿曽我対面
これはもう、歌舞伎のおもちゃ箱のような作品。
くわしくはこちら。
外国の方も喜んでくれた。「アメイジング!」。そのときのブログはこちら。
連獅子
77歳仁左衛門が、自身の孫千之助との夢の共演。え!77歳で連獅子なんて大丈夫!?と思ったのですが、仁左様は、「年代相応の連獅子をおみせできれば」と語りました。
「この歳ですから、昔のようには動けません。ただ、(親獅子は)仔獅子と同じように跳ねる必要はないと思っています。十七世勘三郎のおじさまは、ゆったりと、親獅子としての貫禄を出しながら演じられて、その演技と、ピチピチと動く仔獅子との対比がとても素敵だった。お客様にとっては、親獅子の動きが物足りないかもしれませんが、年代相応の連獅子をお見せできれば」と意気込みを述べた。
s://natalie.mu/stage/news/448569より
ゆったりとした貫禄のある親獅子を76歳の17世勘三郎が演じるのを見て以来、同じ年で歌舞伎座で踊りたいと思っていたそう。
孫の千之助クンとはすでに過去に2回踊っていますが、今回は20歳過ぎて「子どもだから」の甘えが許されない大人同士の連獅子として、集大成となるのでしょう。心して見なければ!
3部 若手がズラリ、きらびやかに顔見世
花競忠臣顔見勢(はなくらべぎしのかおみせ)
忠臣蔵のダイジェスト令和版を、若手で。浅草歌舞伎が今年に続き来年もないことで、なんとなく寂しさを感じるのだけれど、その浅草をドンと歌舞伎座に移したような、この3部。
発端、思わずカッとなり刀を抜くのは若狭之助?というのは、若狭之助の夢で、実は塩冶判官が切腹して1年後という話の流れから、今までにたくさんある忠臣蔵のスピンオフ、様々な人々の討ち入りまでのストーリーからチョイスして討ち入りへとつながります。
とても華やかだと思う。楽しみです~。
にっくき高師直は、にっくき役が大好物の猿之助。この敵はつおいぞ。
由良助は、歌昇。負けるなよ~~。
上演スケジュール
初日11月1日(月)→11月26日(金)千穐楽
休演日8日(月)、18日(木)
チケット金額、売り場
1等席15000円
2等席11000円
3階A席5000円
3階B席3000円
1階桟敷席16000円
にて購入できます。
歌舞伎座アクセス
◯ 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分
◯ JR・東京メトロ 東京駅 タクシー10分
感染予防対策
歌舞伎座は厳重な対策をとっています。くわしくはこちら