追記。菅原伝授手習鑑は、今月歌舞伎座で序段と二段がかかっていますが、このほかにもあちこちで上演されているんですよ。
【歌舞伎座ギャラリー】
今月の加茂堤を観たほうのツアーでは、その後歌舞伎座ギャラリーにも行きました。
加茂堤を観た方、ぜひ歌舞伎座ギャラリーにも行ってみて。
愛之助の「梅王丸ができるまで」というミニシアターは、毎時45分から15分程度。
これが実に面白い。しかも菅原伝授手習鑑の中の車引における梅王丸の顔、衣裳をつけるところ、舞台に出て、引っ込むまでをコンパクトにまとめてあるので、菅原伝授手習鑑を見た人にはより一層おもしろく観られると思います。
何しろ、大の男が5人くらいで衣裳をつけるところがすごいんですよね。私ももう何度も何度も観ていますが、ツアーでご案内した方全員「ほぅぅぅ!」「はぁあああ」と目を丸くして驚いていましたよ。私も何度見てもおもしろいです。愛之助さんのまるで自分に語り掛けてくれるようなご案内もとても楽しいです。
ミニシアターでは、以前は3カ月ごとにいろいろ入れ替わっていましたが、ここのところ、15分から女形の名場面集、45分からこの「梅王丸ができるまで」と固定しているので、まあ、評判がいいのでしょうね。
【国立劇場小劇場】
こちらは文楽です。三段の「車曳」と「賀の祝い」にあたる「吉田社頭車曳の段」「佐田村茶筅酒の段」「喧嘩の段」「訴訟の段」「桜丸切腹の段」がかかっています。
歌舞伎座と、国立劇場に行けばかなりの菅原伝授手習鑑通になれそうです。
【紀尾井小ホール】
さらに、女流義太夫でも、2月24日に紀尾井町小ホールで菅原伝授手習鑑!
「筆法伝授の段」「車曳の段」「寺子屋の段」がかかります。
これだけ観れば、もうバッチリ。車曳と寺子屋は、年がら年中よく上演されるので、これからも何度も観ることができると思いますが、そこに至るまでのあれこれがわかる今月は、あれこれ観ておいて損はないですよ。
ちなみに来月再来月は「義経千本桜」強化月間です!