「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

歌舞伎幕見ツアー開催 2020年2月 

2月に歌舞伎ツアーを2回開催しました。

 

どちらも喜んでいただけたと思うのですが、私としても得ることが多かったので、参加者の人たちの印象に残ったことをいくつか書いておき、歌舞伎初心者のみなさんには参考にしていただきたいと思います。

 

Aさん(羽衣 人情噺文七元結観劇)

滋賀県で生まれ育ち、小さいときに身近に子供歌舞伎があったそう。けれどもその後、歌舞伎に興味がないわけではなかったが、歌舞伎は高級な趣味、立派な着物を着て行くイメージがあり、むずかしそうでもあり、敷居が高くなってしまった。東京に引っ越ししてきたことを期に、一念発起。歌舞伎に行ってみようと思い、1月に幕見。ところが見てみたら小さいときに見ていたせいか、すんなり腑に落ちるというか、とても楽しめた。それでツアーに参加。今度は多数の人と一緒に観て、それもまた楽しかった。

 

確かに歌舞伎には高額な席もあるし、演目にあわせた着物を召して観劇している方もいます。でも3階席や幕見席は、普段着で自作のお弁当持参でふらりと訪れている方もいっぱい。歌舞伎を観る素養がありながら、高級イメージに邪魔されて今まで観ていなかったとはもったいないですね。きっとそんな人はたくさんいるでしょうね。これからは気楽に足を運んで、存分に楽しんでほしいものです。

 

Bさん(加茂堤 観劇)

★今までに招待券などをいただき、何回か1階席で歌舞伎を観た経験があるが、いまいちピンと来ない。けれども、夢中になっている人が周りにいる。なぜだろう。もう少しわかれば、面白いのかな。そう考えて参加。実際に4階から観ると、今までとは全く違った視点で見られてとても面白かった。

オペラグラスで見たら「あの役者さんは、外反母趾だ」なんて(笑)。1階ではそこまでわからないですもの。

 

全体的な絵がきれいなんですよね。

 

また、1回見てもよくわからないというのは、これはツアーのときにもお話したが、成毛眞さんと同じですね。成毛さんは「ビジネスマンへの歌舞伎案内」という名著を著していますが、その中で同じエピソードを語っています。初めて歌舞伎を観たとき、つまらなくて苦痛で早く終わってほしいとすら思ったそうなんです。ところが、周りの人はずっと楽しそうに見ており、中にはお年寄りもいるし、着物をピシッと来ている人もいる。なぜ自分にはその面白さが理解できないのだろうと不思議に思い、3年間東京で行われているほぼすべての公演に通ったそうです。そうしたら本当におもしろくなっちゃった。

 

初めて観たときは、なんかよくわからなかったけれど、きれいだったとかすごかったとかで十分。気になるからまた観てみたいなと思ってもらえれば、オンの字です。

 

Cさん(加茂堤 観劇)

★歌舞伎初体験。何と新潟から新幹線を乗り継いでの参加です!毎日高校生のお子さんの部活の送り迎えでなかなか遠出をするのがむずかしい。今回は子どもの試験があり、部活がお休みのため、「この機会を逃してなるものか」と以前から気になっていた歌舞伎を観ることに!朝6時台の新幹線に乗ってきてくれました。

 

パワフルですね!初めての歌舞伎、楽しんでいただけたみたいでよかったです。たまにできた「自分のための時間」をすごく有効に使っていて、いいですね。この日、ツアーは9時45分歌舞伎座前集合で、2時少し前に解散だったんですが、Cさんは、このあとあちこち眺めたりお買い物などをして「自分のための時間」を有効に楽しんでいたようです。自分時間、今度はいつとれるかわからないけれども、また遊びに来てくれるといいですね。

 

 気楽に楽しむ。安く楽しむ。雰囲気を味わう。現実離れした時間を味わう。そんなひととき、ご一緒にいかがでしょうか。また来月も開催します。

どうぞよろしくお願いします。

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