夜の部の、『於染久松』のあとが、『神田祭』であります。
これがあんまり素晴らしいので、ぜひ多くの方に観てほしい。
一幕見ツアーで、歌舞伎初心者のみなさんにも見てもらいましたけれど、みなさんがっつりハートをつかまれていたご様子!
予習も何もいりませんので、ぜひ!
幕見を2回みてきましたので、状況をお知らせします。
1回目の幕見。
18日(日)。幕見ツアーでみる目的は「於染久松」でした。でもそのあとの「神田祭」を見たい方がいればぜひ!と呼びかけると、全員が手を挙げてくださったので、6人全員で観ることに。
「於染久松」は、売り出しが2時35分。1時30分から並び、売り出し時には21番でした。お客様がいることゆえ、ホッと一安心。続けて「神田祭」を一緒に買います。何と18番。ということは、続けてみる方がほとんどということです。
1時半で、すでに18番。売り出しは4時45分です。売り出し時には立ち見になっていました。
土日休日、(といってももう今月は24,25日しかありませんが)、このときはかなりの混雑が予想されます。『神田祭』だけ見るにしても、2時半くらいには行っておいた方がよいかと思います。できれば「於染久松」から観ることをおすすめします。おもしろいしね!(´▽`*)
そして、翌月ようにも『神田祭』を見ることになってしまいました。これには事情があったのですが…(;’∀’)
このときは、ちょうど東銀座に行く用があり、所用が終わって時計を見たら、4時45分でした。
あらー。売り出しの時間じゃないの。きっと無理よねと思い、のぞいてみると「立ち見」になっていました。立ち見?全然OKじゃん!20分だし!
と、ついついチケットを買ってしまって107番でした。4時45分で107番ということは、5時過ぎでも大丈夫そうですね。責任持ちませんけれど。
幕見の席は、座席90,立ち見で60 合計150席です。
そして、実際のところ、立ち見でも全然問題なーし!窮屈じゃなくてむしろ楽チンなくらい!
あまり素晴らしいので、あたしゃお隣でオペラグラスなしで見ていた外国人の人に、自分のオペラグラスを貸してあげちゃったよ。
「ほら、あなたもこれで見てごらん」って。
日本語しかできないけど。お節介おばちゃんだけど。
あとで、アリガトウとにこやかに返してくれました!コクサイシンゼン!やった!
もし、行かれそうな方はぜひ行ってみてください。
『神田祭』は、玉三郎と仁左衛門がすばらしい。たった20分であれほどの世界観を構築できるなんて、ものすごいことだと思います。
1度夜の部で観た後で、一幕見ツアーのスケジュールを考えるために、時間を見ていたら、『神田祭』の時間ってたったの20分あるかないかなんです。
「うん?」って思いましたよね。何かの間違い?
あのとび頭と芸者がお祭りの場で会って、めっちゃかっこよくってそのあと変なチンピラに絡まれて、チャンチャンバラバラ喧嘩して蹴散らかして、親方に「こいつと結婚したいんでさー」とご挨拶して、そのあともちゃんちゃんあって、二人で仲良く照れながら、イチャイチャしながら、お互いに着物の汚れとか払ってあげながら、どーもどーもなんて観客に挨拶しながら帰っていくってあれが? 20分?
もちろんふたりの息もぴったりだけれど、時代も飛び越えているみたいな、芸術的にも世界観的にもすばらしく構成がよくって、あれがたったの20分?
たしかにあっという間に終わったけれど、すごく濃厚だったけれどあれ20分だったの?という感じでしたが、たった20分なのでした。
初心者でもその素晴らしさに堪能できます。玉三郎と仁左衛門の軽やかで非の付け所のない格好良さ、色っぽさをご堪能ください。今、この世に生きていて、東銀座の歌舞伎座に行けるなら!ぜひ。行くべし。
【追記】
2021年2月の神田祭については、こちら!