「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

梅雨小袖昔八丈-髪結新三 2018年3月 国立劇場 特別当日券で半額!

今月は国立劇場で27日まで歌舞伎がかかっております。

 「増補忠臣蔵」と「梅雨小袖昔八丈」です。

 

まだまだ席が空いているので、あと1週間ですけれど、ぜひ観劇をおすすめします。

 

◆特別当日券

国立劇場にはキホン一幕見はないのですが、今月国立劇場さんが粋な計らいをしてくれています。

なんと「梅雨小袖昔八丈」のみ、一等席を一等席の半額の値段で観られるのです♪

 

「増補忠臣蔵」が、なんだかかわいそうですけれど(;’∀’)。もちろんどちらも観られるかたはどちらも観てくださいね!

 

国立劇場って、歌舞伎座に比べてグッとお値段が安いんです。

 

1等A席     9,800円(学生6,900円)
1等B席   6,400円(学生4,500円)
2等A席   4,900円(学生3,400円)
2等B席   2,700円(学生1,900円)
3等席    1,800円(学生1,300円)

 

歌舞伎座は、お国の援助もない中で商業ベースで必死にやっているのですから仕方がないとはいえ、毎月観劇したい身にとっては、チケット代もばかになりません。

なんといっても1等席は、18000円ですからねえ…。行けませんよ、なかなか。

 

それが国立劇場は1等席が9000円。ああ、苦労して税金払っていてよかったとしみじみ感じてください(笑)。あぜくら会に入っていればさらに1割引きです。

 

席はこちら。よく見てください。3等席の値段。1800円です。1割引きだと1500円です。歌舞伎座の一幕見席と同程度ですよ。びっくりですね。しかも1階のはじっこにも3等席あるんですよ。

http://www.ntj.jac.go.jp/assets/files/kokuritsu/zaseki/11-YN-CN-1A2A3-1A1B-2B3_JP-Y.pdf

 

さて、その1等席がさらに半額!4500円です!

 

奥さん、お得ですよ。

 

実は私、すでに3等席で1度観たのですが、

ぼんやりと「もう一度髪結新三みたいなあ…」と思っていたんです。

そしたら、このうれしいニュース。

 

というわけで、行ってきました。「特別当日券」

別当日券についてはこちら

 

気軽に歌舞伎を-3月歌舞伎公演 特別当日券発売! | 独立行政法人 日本芸術文化振興会

 

当日券のみ。19日の公演スケジュールですと、12時半売り出し開始。当日券のことがあまり知られていないのか、15人くらいしか並んでいませんでした。

 

席は選べませんが、花道すぐ横の14列目でした。

 

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▲キャッホ~い。いいお席だわん。

 

1時入場。1時35分より開演。4時には終わったので、時間も短くて楽。(日によって公演スケジュールが違うので、確認してね。今からなら23日だけ違うスケジュールかな)

 

内容は、世話物なので、きらびやかではありませんが、わかりやすいですよ。

 

手のひらを返したようにワルの本性を出す新三(菊之助)。翻弄される手代忠七(梅枝)。

ワルの新三も1枚上手の大家にはかなわず、うまいことだまされてしまう。

でもその大家も最後には…。

 

というお話です。そんなにむずかしくはないので、予習の必要もないかと思います。

 

◆梅雨小袖昔八丈-髪結新三 見どころ

菊之助。髪結いの手さばきが美しい。美しく、ちょいワル。でも大家に一本とられてあっけにとられるところ。

 

★新三の弟分。下剃の勝奴

この役は、新三の身近で新三の役をじっくり勉強できるところだから、いずれいつかは新三を遣ることになります。もちろん菊之助菊五郎が新三をやったときに勝奴を演じ、いつかは新三をやりたいと願っていたとか。

今回、萬太郎が好演しています。いつか新三をやるときのために、この好演を覚えておいてあげてくださいね。いい味だして

ます。

 

萬太郎クンは、時蔵の次男、今回忠七役の梅枝の弟です。声に張りがあって私も梅枝クンとともに好きな役者さんの一人です(好きな役者はいっぱいいる笑)

 

菊之助丈の息子の寺嶋和史くん

かわいい丁稚長松として出ています。

「今においらは役者になるのだ」というセリフがかわいいじゃないですか!

うん。おばちゃん、応援しているよ。

眞秀くんといっしょにがんばって、立派な役者になってね。( *´艸`)

 

★季節感

目に若葉。山ほととぎす、初ガツオと言いますよね。初ガツオは、江戸時代にもとっても高価で、単衣一枚と同じくらいの値段だったそうです。その初ガツオを「かっつぉ。かっつぉ」と言いながら売って歩く魚屋さんが出てきます。舞台の上で見事にカツオをさばきますよ!

 

★これぎりー。

最後は、勝負の途中で「本日はこれぎりー」と終わるところが歌舞伎っぽくていいですね。

慣れないと、「は?勝負の行方は?」となりますが、いーの。いーの。本日はここまで。

 

昔は、翌日に続きのお話をしたんでしょうね。おおらかな感じがして好きです。

 

その前の幕で、帰っちゃわないようにね。

 

 

ではでは。本日はこれぎりー。