「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

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29回稚魚の会・歌舞伎会合同公演~連獅子

29回稚魚の会・歌舞伎会合同公演、しめくくりの演目は連獅子です。

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→菅原伝授手習鑑から続きます。

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幕間のあとは、連獅子。

このブログでも何度も紹介している連獅子。大人気ですね。9月の歌舞伎座菊之助・丑之助で上演されますが、今回は音蔵・音幸というキャスティング。

音蔵くんが兄弟子。音蔵くん、相当プレッシャーがきつかったのではないでしょうか。きりりとお兄ちゃんの責任を果たすぞ的な、いい意味での緊張感を感じました。

一方音幸くんは、すごく楽しそうで微笑んでいるようにも、音蔵くんをまぶしそうに見上げているようにも見えました。

 

前ジテでは、狂言師右近と左近。音幸の方が顔が大きいので、親獅子の方がよかったのではないかななどと思いましたが、後半払しょくされました。

 

狂言では、蓮念(市川河松)・偏念(蝶也)が楽しく宗派違いの珍道中を繰り広げます。蝶也の達者な感じがよいですね。

 

後ジテでは、親獅子が仔獅子と共に引っ込むなど、演出も今回、いつもと違う振りがいくつか見られました。親子というよりは兄弟という感じでしたが、ぴったり合った部分あり、親がリードして「来い来い」とあおるような部分あり、うれしくて跳ね上がるような部分あり、二人が舞台いっぱい力いっぱい、主役を演じていました。おめでとう!

 

二人とも若さ溢れる演技でとてもよかった。私が見たのは千穐楽でしたので、多分最後の毛振りもいつもより長かったのではないでしょうか。ずっと回していたいとおもう親獅子の気持ちが伝わってくるような熱い熱い連獅子でした。観客も熱い熱い拍手を送りました。

 

ふたりとも、これを財産にして、ますます精進してほしいものです。

 

連獅子は今までにも様々な人たちが演じていてブログでもいっぱい紹介しているのでいちどまとめないといけないなあ…。

 

さて、楽しい合同公演も終わり。毎年この公演が終わると、夏も後半に入りますね。

台風の影響もまだまだの様子。どうぞ、皆様ご無事でお過ごしください。

 

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