6月歌舞伎座初日に昼の部の扇獅子を幕見してきました。
山形旅行に行っていたもんでだいぶレポが遅くなっちゃったけれど。
3年ぶりに開いたドア!
なんともうれしかったなあ。
少しずつシステムが変わったので、以前と全く同じということはなかったけれど、それでもこの扉を開けて中に入り、エレベーターに乗ると、4階に一直線。お土産屋も食堂もない殺風景な廊下に並んで、しばし。
中に入ると、パア~っとああ歌舞伎座を眼下に見下ろす神視点(笑)。
決められた場所に座るので、落ち着いていられますね。以前より(笑)。
1列目より2列目の方がいいですよ。
外国人が7.8割くらいいました。ぼーっと見とれていましたね(笑)
幕見で見るときに絶対忘れちゃいかんのはオペラグラス。あとはとくに問題なし。
大体、700円(+システム料金110円)で(扇獅子の場合)見せていただくんですから、なんの文句はありません。ちょっと歌舞伎の世界に触れるのにおすすめですよ。
さて扇獅子。わずか16分!寝る間もありません!
左團次丈が亡くなって、急遽かかることになった演目ですが、よくこの5人の美しい若手さんたちが集まったこと。壱太郎は相当忙しいと思いますが、踏ん張りどころ。頑張ってほしい。
浅葱幕が振り落とされると3人の綺麗どころ。上手より新悟、壱太郎、児太郎。
まあ、美しい!特に壱太郎の美しさうと言ったら、べらぼうでした。
といって、もちろん新悟と児太郎が美しくないわけではなく、ちょっとガタイのいい児太郎が、なんというかきっぷのいいお姐さん風。新悟はすうっとした美しい眉と長くたおやかな腕、しなやかな手先が印象的。
すっかり見とれてしまいました。
そして待ってました。花道から登場したのは、米吉と種之助。
めちゃくちゃかわいい播磨屋の従兄弟ペア。
なんでしょう?今月から大向こう解禁?歌舞伎座指定の人が増えたのかな?アナウンス聞いていなかったのでよくわかりませんが、とてもよかったです。
そのあとは、「成駒屋!」「大和屋!」と踊る人に合わせて大向うがかかり、テンションも上がりました。
このまま、いい感じで大向こうも解禁になるといいのですが、大向こうはタイミングが大変むずかしいので、素人さんが勝手に声をかけるのはやめましょうね。
最後に中央奥のセリががーっと上がって出てきたのは福助丈。
日頃のリハビリの成果もあってか、ずっと動きもスムーズになり、すばらしい。
ああ!でも4階からは、福助の頭が見切れてしまう!
と思いきや、がーっと前にせり出してきてくれて、全貌見えました。
美しく華やかで、気持ちよく打ち出し!となりました。
4階から見ても楽しく美しく十分に雰囲気味わえます。
気づいてみれば、コロナになって初めて歌舞伎沼に堕ちた人は幕見を知らないんですよね。(ほかの劇場ではありましたが、歌舞伎座では2020年3月以降扉は閉ざされたままでした)
ぜひどんどん行って、たくさんの演目をみてほしいなあと思います。