尾上菊五郎の孫であり、寺嶋しのぶの息子眞秀くんが5月に襲名披露をして「初代尾上眞秀」となります。おめでとうございます!今回襲名披露なので、これは見逃せませんよ!
2012年9月11日生まれの眞秀くんはお目目クリクリでとってもかわいい。声もはっきりしていて、天性の明るさが魅力的です。同じ菊五郎の孫丑之助くんと個性は違いますが、どちらも将来の音羽屋、いえ歌舞伎界を担う宝物ですね。
丑之助くんは、2019年に初舞台を踏んでいます。
襲名披露の演目は、音菊眞秀若武者(おとにきくまことのわかむしゃ)!岩見重太郎狒々(ひひ)退治のお話の伝説をアレンジして眞秀くんのために作っちゃったというものです。
岩見重太郎の狒々(ひひ)退治
岩見重太郎のお話というのは。
剣の修行に出ていた岩見重太郎。美濃の国に差し掛かった時に、近隣の村から人身御供の娘を人質に出さないと、狒々(ひひ 大きな猿の妖怪)に田畑を荒らされてしまって困っているという話を聞きます。重太郎はその娘のかわりに山神の神社に行き、見事ヒヒを倒したという伝説。
眞秀くんの晴れ舞台ですから、眞秀くんのかっこいいところはたくさん観られます。女の子の恰好、りりしい若武者姿。どちらもかわいいですよ!(扮装ビジュアル公開されました)
初舞台とは?
初舞台となっていますが、眞秀くんはすでに歌舞伎座で何度も舞台を経験しています。
あれ?と思ったかもしれませんが、今までは本名で出ていました。初めて歌舞伎役者としての名前で舞台に立つときが初舞台です。
本名で初めて舞台を踏むときは「初お目見え」といいます。初お目見えのときは大体2~3歳で、よちよち出てくるのが精いっぱいという感じですが、初舞台のときは立派な姿で観客を魅了してくれます。眞秀くんの初お目見えは2017年の團菊祭でした。
これからずっと歌舞伎役者として活躍してくれれば、60年以上舞台に立ち続けることもありますから初舞台を見たよというのは自慢になりますよ!
ちなみにおじいちゃんの菊五郎は、1942年生まれで尾上丑之助を襲名して初舞台を踏んだのは、1948年。ぶっ!今から75年前です!
眞秀くんをあと75年応援することはできそうもありませんが、10年?20年?くらい応援できたらいいな。
襲名の記者発表は、フランス大使館で。眞秀くんはフランス語と日本語でしっかりご挨拶をしたことも話題となりました。「将来フランスで歌舞伎をやってみたい」。
なんてステキな夢でしょう。
團菊祭での襲名の祝い幕はシャネルがサポートするとのこと。これまた楽しみですね。
團菊祭、楽しみです。