さて、明日9月1日から、9月大歌舞伎です。
コロナのせいか、8月に続き9月も初日が早いですねえ。
通常、9月は秀山祭といって、初代中村吉右衛門ゆかりの演目がかかります。そして、2代目中村吉右衛門は、秀山祭を非常に大切にしています。
しかし、今年はコロナ禍で、祭りとつけるのははばかられ、ゆかりの狂言をひとつ。双蝶々曲輪日記から「引窓」という名作が第3部でかかります。
第1部は、寿曽我対面。こちらは、
http://munakatayoko.hatenablog.com/entry/2019/05/13/142052
でも詳しく書いています。読んでくださいね。
華やかで、歌舞伎のおもちゃ箱のような演目なので、初心者の方でも楽しまれると思いますよ。
第2部は、色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)←すごくすてきなタイトルだと思いませんか。
こちらは、幸四郎と猿之助が演じます。昨年も巡業でかかりましたが、ものすごく面白いので、初めての人でもぜひ見ていただきたい演目です。面白いといってもコメディではなく、ダメンズに殺される腰元が怨霊となって復讐するというものです。
第3部が 引窓
ストーリーのしっかりした演目が見たければ、こちらかな。ただ長いお話の一部なので、予習をしておいた方がよいですよ。後ほど詳しく書きますね。
第4部は、坂東玉三郎の口上と鷺娘です。
これはちょっと必見。すでに鷺娘をフルバージョンではやらないと宣言している玉三郎さんですが、これは映像を取り入れつつ、ちょこっと玉三郎さんが出てくるバージョン。歌舞伎座でシネマ歌舞伎を観るのかあなんて思わず、観てみてください。とにかく玉三郎の鷺娘のすごさたるや。私は鷺娘を2009年に観ていますが、ものすごかったです。どのくらいすごかったかというと、終わりかけのころにふと周りを見回すと、周り中全員が、口をぽっかりあけて、舞台に見入っていました。終わってからも東銀座から銀座まで歩いていますと「すごかったね」「すごかった」という声しか聞こえませんでした。情けない描写ですが、本当にそうなんです(笑)
普通は、意外とお芝居終わるとみなさんすぐに現実に戻り、銀座までの道に話している話題なんて、現実的な話なんですが、この時はそうではなかった。
そして、映像とミックスの今回の鷺娘ですが、私も初めてなのでとても楽しみです。映像に関しては様々なチャレンジをしているプロの玉三郎さんなので、今回も楽しみです。
1演目
1等席8000円
2等席5000円
3階席3000円
高いと思われるかもしれませんが、コロナ前は、通常1等席は、3,4演目あって18000円でした。全部大満足できればいいけれど、なかなかそうもいかないので、1演目だけ見られるシステムが欲しいなあと思っていました。
1等席の良席を8000円で見られるチャンスは今。
いや2等席も、3階席も安いですよ。
幸い、まだ空席は多いようなので、ぜひみなさんも歌舞伎座に行ってみて脳天勝ち割られてくださいな。
チケットは、こちらで買えます。
ひとつひとつの演目についてはまた明日以降に。
ではおやすみなさい(^^♪