「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

「風たちぬ」に「腹たちぬ」 2013年記の掘り起こし

風たちぬにすごく腹が立ったことは覚えているのだけれど、何にそんなに腹がたったのか忘れてしまった

と思ったが、Facebookを掘り起こしたら当時の文章が出てきたので、こちらに転記する。ブログを書く前は結構Facebookに書いていたのだよなあ。

今回の映画とも共通点があるので面白い。

2013年8月11日記。自身のFacebookに書いたものなので、ちょっと乱暴な物言いもありますがご容赦。

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「風たちぬ」に「腹たちぬ」

午前中は、働いたよ。
自分にご褒美は、午後のお一人様映画。
一人で見るのがオススメという、賛否両論の映画「風立ちぬ」を観た。
この後、ネタバレあり。注意。
観おわったあと、後ろの男子学生ふたり
「ちょっとなあ、違うかなあ」
「そう?おれ、メッチャ良かった」
やはり全く意見は分かれるようです。ちなみに私は、前者。
「風たちぬ」ならぬ「腹たちぬ」です(笑)。
腹立つほどでしたが、冷静に今考えてみると、自分が勝手に期待したことが違ったということでしょうな。


NHKBSで、「ゼロ戦」前半後半みた後でこの映画を観る。
しかもテーマは「生きる」
宮崎監督も反戦を日々言っとる。

 

その3つから、私が期待した内容とは大きくはずれてた。
美しいものが好き。
それだけ期待するなら、この映画を見る価値はある。相変わらず映像は素晴らしいし、描写も細かい。
美しい飛行機をつくった堀越さんも素晴らしい。
でも、違うでしょう?
これじゃ、


一機も帰って来なかった。でも、きれいな飛行機作れたからいいや。これから、頑張って生きるよ。おしまい

じゃないか。


現実の堀越さんは自分のつくったゼロ戦飛行機が特攻隊に使われたことに、もっともっと苦しんだのではないのか?
しかも、最初の頃のゼロ戦は、敵をきりきり舞いさせたけど、(それもハッピーなことではないけどね''少なくとも設計者としてのプライドは保たれる)でも後半は相手に研究されたし、こちらの力も落ちてきたため、自爆戦闘機として、使われたんだから。その辺の苦しみってなかったのかな?
やっぱり誰かとみれば良かったなあ。


細かいことですが、喫煙シーンが多すぎるのも不快。
あまりにも多いし、欲しがるし、ねだる。吸う吸う、結核患者の前でも吸う。
昔ってこういう風だったからある意味懐かしいし、これだけ出すのは何らかのメッセージのあることかもしれないですが、違う表現方法にして欲しい。


主人公の声優さんが大根すぎる。これまたエヴァンゲリオンの監督とかで、そこに意味を見出して、宮崎からその人へのアニメのバトンタッチを表しているなんて意見がツイッターにありましたが、知るか!
下手なもんは下手だ!


堀越二郎と、堀辰雄を合体させた主人公という時点で、観るのをやめるべきだった。
とはいえ、さすがジブリのきれいなものを観られて良かった。
というわけで、いささかコーフン状態のお一人様映画鑑賞レポでした。長文失礼しました。

 

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というわけで、まったく変わっていないのねえ。

タイトルから勝手に想像して期待するのは落胆するだけなのでやめましょう。

美しい映像に期待しましょう。

これが正しいジブリの見方でしょうか。