今月は、東京では歌舞伎座のほか、国立劇場でも歌舞伎がかかります。
コロナ禍での対応の違いも、合わせて見てみましょう。
- 上演スケジュールの違い
- チケットを思わず2度見! するほど安い国立劇場
- 国立劇場の出し物は、通し狂言が多い
- 国立劇場の 破格の託児サービスが素敵
- 国立劇場は、コロナ禍でも中で飲食可能
- マスコットのご紹介
上演スケジュールの違い
歌舞伎座では、歌舞伎は毎月上演されていますが、国立劇場で毎年かかるのは
1月 音羽屋・菊五郎劇団の新作通し歌舞伎
3月 歌舞伎
6月 歌舞伎教室
7月 歌舞伎教室
10月 歌舞伎
11月 歌舞伎
12月 歌舞伎
です。今年は3月~7月の歌舞伎は残念ながら中止となりましたので、お正月以来の歌舞伎です!
チケットを思わず2度見! するほど安い国立劇場
何といっても安いのがうれしい。チケットを二度見するくらい安いです。この時ばかりは、いつも税金を払っていてよかった!と思ってしまいます(;^_^A。
その時にもよってずいぶん違いがありますが、大体歌舞伎座の半額と考えてよいかと。
今はコロナなので、演目が少ないこともあり、さらに安い。前後左右の席が空いており、コロナ対策も万全、というかガラガラにすいているので、悲しいかな安全(;^_^A
【追記】
2021年10月は、100パーセント入れていますが、9月24日現在結構空席が目立っています(;^_^A
コロナ禍での2020年11月国立劇場のチケット金額
(幕間あり。2演目)
1等席7000円
2等4000円
3等2000円
さらに学生だと
1等4900円
2等2800円
3等1400円
です。なんすかこの料金。
3等席というのは3階ですがそれほど見づらくはないです。
あぜくら会に入っているとさらにお安くなるので、(おおむね10%引き)さらに2度見するレベルで安いです。
1000円前後で見られる歌舞伎座の一幕見をいつも推奨していますが、長時間見られてこの安さは本当にうれしいです。
【追記】2021年は、激しく値上がり涙
残念ながら国立劇場のチケットが2021年10月はずいぶん値上がりしています。
1等席 12,000円(学生8,400円)
2等席 8,000円(学生5,600円)
3等席 3,500円(学生2,500円)
そ、そんなに上げなくても…涙。
通常とコロナ禍での歌舞伎座の料金(月により異なるので参考までに)
桟敷席 20000円 コロナ禍では1演目(8000円)
1等席 18000円 (8000円)
2階席 14000円 (5000円)
3階A席 6000円 (3000円)
3階B席 4000円 (3000円)
歌舞伎座と国立劇場の料金がコロナ禍では1000円ほどしか変わらないですが、歌舞伎座では1演目。国立劇場は2演目なのに安い、コスパはかなりいいです。
国立劇場の出し物は、通し狂言が多い
国立劇場の目的は、伝統芸能の古典伝承のままの姿で、正しく維持、保存するところにあります。そのため、歌舞伎座に比べて通し狂言の上演が多いのです。(必ず全部というわけではありません)
見取りと、通しとは
昔の歌舞伎というのは、何日もかけて上演されるなど、一つのお話がとても長かった。お話の全部(または大部分)を上演するのが「通し」です。その中の人気の場のみ上演するのが「見取り」です。「見取り」では様々な演目の見どころをピックアップして見られる反面、筋がわからないというデメリットも。
国立劇場では、その目的のために、通しを上演することが多い。1日通しというだけではなく、仮名手本忠臣蔵を3か月かけてすべて上演したり(2016年10月~12月)義経千本桜をAプロからCプロにわけて上演(2020年3月に上演予定だったが、コロナ感染予防のためすべて中止になった)など、なかなか民間ではできない企画を打ち出してくれます。
なるほど、こういう背景があってああなるのか、などと全体を通してわかることが多いのも国立劇場の上演のおかげという人も多いかもしれません。
国立劇場の 破格の託児サービスが素敵
国立劇場にも、歌舞伎座同様託児サービスがあります。歌舞伎座と同じ会社が請け負っているので、サービスに差はなく、安心安全に配慮した良質のサービスです。
国立劇場の同じ敷地内の明るい託児室で見てくれ、料金の安さがうれし涙。1公演につき、0歳~1歳なら2200円。2~12歳なら、なんと1100円です。
この金額なら安心して預けられるのではないでしょうか。国立劇場の「歌舞伎や文楽を楽しみたい人を増やしたい」という心意気がうれしいですね。
詳しくはこちらの記事を。(金額は変更になっています)
毎日託児サービスを行っているわけではないので、託児サービスのある曜日(月・水・土・日・祝)を確認してからチケットを取りましょう!
歌舞伎座の託児
同じサービスが1公演につき3000円。サービスを行う日にちは国立劇場よりさらに少ないので、必ずチェックしてくださいね。前月1日より予約開始です。
2020年11月の場合は、第1部5日(木) 第2部10日(火)、第3部16日(月)22日(日)、第4部20日(金)がサービス可能な日となっています。
【追記】2021年はこちらを参考にしてください。
国立劇場は、コロナ禍でも中で飲食可能
10月に再開した国立劇場では、第一部2演目。第二部2演目。演目の間には30分の幕間があります!こんな当たり前のことがこんなにうれしいとは!
ロビーや客席での飲食は不可ですが、「十八番」など食堂での飲食は可能です。
無料休憩所もありますので、お弁当の持ち込みも可能です。じわじわと、元に戻していきたいですね!
売店 あり。
無料休憩所あり。
お弁当持ち込み OK
筋書 あり。
歌舞伎座のコロナ禍での上演
1幕1演目。一つ演目を観終われば、いやが応でも外に出ざるを得ません。
お土産物売り場。劇場内からは入れない。
食事処。 劇場内からは入れない。
お弁当持ち込み NG.
筋書 なし(簡単なリーフレットあり)
【追記】
※歌舞伎座は、2021年からは1幕1演目ではなく、3部制となっていますが、飲食不可は2021年9月現在も変わりません。筋書は復活しています。
国立劇場に行ったことがない人は案外多いので、これを機会にぜひ行ってみてください。
国立劇場のチケットは、こちらで購入
10月の演目についてはまた後程書きます。
マスコットのご紹介
おまけ。ついでにマスコットのご紹介。
国立劇場のマスコット
くろごちゃん
歌舞伎座のマスコット
かぶきにゃんたろう
この記事では、歌舞伎座と国立劇場の違いについて書きました。当然のことながら歌舞伎座を非難しているわけではありません(;^_^A。歌舞伎座は松竹という民間の企業が経営を行っており、国立劇場はお国の施設。国立劇場が安いのは当然のことですので、これからも国立劇場、歌舞伎座ともに応援していきまっせ。今苦しいのはどちらもいっしょ。
こんなのもあります。