昨日は、インバウンドでの歌舞伎ツアーでした。
ご参加いただいたのは、カリフォルニアから来たご一家。お子さんもとっても楽しんでくれてよかった!
先日のツアーと同じ「妹背山婦女庭訓」を見て、歌舞伎座ギャラリーに回るというツアーでした。
▲決まってる!
先日のツアーと同じとは言え、先日は日本人だったので、インバウンドですと大幅にカットをする部分もありますし、逆に丁寧に説明する部分もあり、演目の説明も全く通常とは異なります。そのため、人物相関図を作ったり、英語を調べたり、準備をしてきました。
これが結構楽しくて、はまりそうです。本来はパワポとかでやるべきなんでしょうけれど、とりあえず、アナログで。でも好評!
英語は、以前「やるぞ」決心したにも関わらずおざなりにしていたため、今回はかなり冷や汗をかくはめに…。
というのは、通訳さんが来る前にゲストさんが現れてしまったのです。当然そういうこともありうるわけで、まったく恥ずかしい限りですが、ハローのハの字も出ず、ただただスマイルのみ(苦笑)。頭の中真っ白でした!
これほど通訳さんが来るのを待ちわびたことはありません。もうちょっと英語を頑張ってやろうと反省しきり。
妹背山については、今月でかなり私も読みこんだので楽しく観劇しました。
あとでゲストさんに感想を聞いたところ、「すごく面白かった!!」。顔を見ると、嘘じゃないってわかります(^^♪ よかった。
Greenお三輪とRed橘姫とどっちがよかった?と聞いてみたら橘姫のほうが人気でした!新悟くん、きれいだったものね。
おひとり、「豆腐買いのおむらがコミカルでよかった」と言ってくれた人も!
美しいこと、コミカルな要素もあったことなどがよかったみたいです。
それから、小さな女の子と一緒だったので、飽きちゃうんじゃないかなと思ったのですが、ちゃんと最後まで観ていましたよ~。親もあまり子どもにおもねずに、自然に一緒に観ていたのがうれしかったです。
子どものうちに歌舞伎を見せるのは大賛成。頭で観ないで、感性で観るので、子どものほうがむしろ向いているんです。どんどん日本の方も子どもを連れてきてほしいなと思います。
今回のゲストは、大の日本びいきで実は浮世絵が大好きなんだそうです。2年ごとに日本を訪れており、今回も東京の後日光、北海道と回るそうです。
浮世絵から歌舞伎に興味がわき、今回初めての歌舞伎体験だったとか。なかなか歌舞伎のチケットを取ったりするのはハードルが高かったけれど、思い切って来てよかったと言ってくれました。
字幕のイヤホンガイドもとても助かったみたいです。(英語のイヤホンガイドは字幕のみ)
外国人とはいえ、歌舞伎を観たいと思う方は非常に日本文化に精通しており、積極的に質問もあり、むしろ普通の日本人より日本文化についてよく知っているということもありがち。よく外国から帰国した人が「日本文化をまったく知らなかったことに気づいて歌舞伎に興味がわいた」と言いますが、よくわかりました。
今回のゲストも浮世絵が好きだとおっしゃるので、太田美術館を教えてあげようとしたら「昨日行ってきました」とのことでした(笑)。浮世絵の原画も持っているらしい!
歌舞伎座4階に、1階ロビーに敷いてあるじゅうたんについての説明があるので、教えていると、「OH.宇治平等院ね、以前行きました」ですって。すごいなあ、私より良くいろいろなところに行っている~。
本当に、もっと深く、もっとわかりやすく、勉強しようと思いました!
大変刺激的で楽しいツアーとなりました。通訳の方、ありがとうございました。
ゲストさん、ありがとうございました。そして楽しい旅を続けられますように!
ツアー申込は、こちらから!