「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

2018.7.6沢田研二 70YEARS LIVE「OLD GUYS ROCK」武道館 ライブレポ

 

ジュリーの古希コンサートに行ってきました。

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50周年コンサートは一人で行ったので、今度は友達と。

50周年コンサートのレポはこちら。

 

munakatayoko.hatenablog.com

 

2018年7月6日武道館。発売初日にチケット取ったのに、武道館のてっぺんですよ、本当にどれだけ人気があるんだか。ぶつぶつ。

何人入るか知らないけれど、武道館は満杯、そして1曲目から、ほぼ総立ち。私たち一番てっぺん組以外は、ほぼずっと総立ちだったといっていいです。

 

改めて言うまでもないですが、観客はシニアが多いです。てか、ほぼシニアです。なんとお元気なこと。しかもみなさんノリノリで、新しい曲もよくご存じの様子でした。

 

最初はスクリーンにはじける若きジュリー。徐々に年取るジュリーへ。

 

かっこ悪くなったという人もいますが、私はそうは思わない。たぶん美しいことで面倒なことも沢山あっただろうジュリーは、今の自分自身が一番気に入っているんじゃないかなとさえ、思います。

 

そして登場するジュリー。黄色い歓声!

なんとピエロの格好でした。

「体型隠しじゃないの?」という元ジュリーファン、T子。

「いやいやきっと『所詮人生はピエロさ』みたいな美意識では?」と私。

 

オペラグラスでのぞくと、かなりいろいろときらびやかな装飾がついており、凝った衣裳でした。途中で紫の襟巻を取ったり、片肌脱いだりすると、少しずつ印象の変わっていく衣裳でした。

 

ちょっとばらしちゃうと、最初の1曲目を歌う前に紫の襟巻が取れてしまい、「なんでお前、1曲歌う前にとれちゃうんだよ~」とボヤキながら、再度付け直す場面が。それがなかなかつけられず、ちょいかわいかったです。

 

1曲目は、懐かしの歌。

 

60過ぎたら爺さんとして地道に歌い続けようと思ったジュリー。大好きなギタリストと二人だけで全国を回りたいと思っていたそうです。

「構想12年。練習10日。お休み4日」って言ってたけれど、ほんと?笑。10日なの?笑

 

大好きなギタリストの柴山和彦さんと、全国を回るという夢をかなえ、今日のこのステージに。満員の武道館へ。

 

「二人で小さいところでやっていたらみじめやでー。だから武道館」って、あーた、みじめがいやだから、武道館でやるって言っても、満杯にできる人、なかなかおらんでー。

 

このギタリスト柴山さんは、30年もジュリーの傍らでギターを弾いていたんですね。

こちらの方のブログに詳しく載っていました。

https://blog.goo.ne.jp/chacha-sirius/e/e66b182fcb41514e99e5cb422694750c

 

この日も、かなり柴山さんへのリスペクトが強い感じでした。

 

ジュリーは、60歳以降は、「言いたいこと言わなくちゃ」と、反原発や環境問題を毎年新曲に乗せて歌ってきました。が、「わが窮状」くらいは知っていたけれど、それ以外は知らなかったへっぽこの私たち。

 

武道館のてっぺんでは歌詞がよく聞き取れなかったので、甘く伸びやかな変わらない声は満喫したものの、歌詞がよくわからなかったのが、とても残念でした。たぶんこれからいろいろと聞いてみて、「ガーン。こんなすげえ歌を歌っていたんかい!」とショックを受けるであろう私たち(;’∀’)

 

ものすごくメッセージ性が強く、とぎれとぎれにわかるワードに共感するものの、隔靴掻痒の感まぬかれず。

「君の笑顔はもう…」

「ロイヤルピーチは君のよう」

「君が育てた…」

 

「もしかして、福島の桃のこと?そうなの?福島の桃のこと、歌ってくれているの?」みたいな。

「バイバイ、原発って言った?今言った?」みたいな。

「福島.広島って言ってる」みたいな。

 

まさにロックだ。真の意味でのロック歌手だ、ジュリー。

 

 前回のコンサートで、「ありのままの君でいいんだよ」と教えてくれたジュリー(妄想です)。

その流れで、懐メロを期待した私たちは、今度はジュリーに「ダメダメ。前向かないと。時代はどんどん変わっているし、君、今何を感じているの?てか、今の世の中に何も感じないの? いーの?それで。ダメダメよ」と怒られてしまったようでした。

 

「俺は信じる。歌の力を。」と力強く歌うジュリーは

「お前はきっとやってくれる」と私たちのことも信じてくれるようです。

 

「ありがとさーん」

「ありがとうございました」

「どうもね」

「ありがとね」

「ようおこし」

 

前回は、歌のたびに3方向にお辞儀をしていたけれど、今度はバックにもいるから4方向を向いて、いろいろなポーズで謝意を表していたジュリー。

 

ちょっと上を向いて体を揺らすジュリー。口に水を含んでプハっと水しぶき。ああ懐かしい、昔のままのジュリーもやっぱりうれしい。

 

後半着替えてきた衣裳は、「え?なんでその恰好?」というまさかのスコットランドの民族衣装みたいなキルトみたいな恰好でしたが、あれはどういう意味があるのだろう?

 

きっと何か意味があるのだろうなあ? けれども今の私にはまだよくわからない。

 

甘いジュリー。

深いジュリー。

強いジュリー。

いい具合に力の抜けているジュリー。

ここだけは譲れないぞを持っているジュリー。

 

すてきでした。

 

何回も言うようですが、「懐かし」だけを期待して今回行く人は、ぜひ2012年以降の歌もしっかり聞きこんでいくことをお勧めします。自戒を込めて。

 

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シニア向けに考えてくれているのか、まだ日の明るい7時には終わったジュリーのコンサート。ぽつぽつ降る雨を避けながら私たちは神保町まで歩き、深夜まで飲み、しゃべり、笑い、まだまだ元気でいたいねと、やれ今度はアフリカに行こうだの、とりあえず宝塚を観に行こうだの、めっぽう元気に語り合ったのでした。

 

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ジュリー、今日もありがとう。「OLD GUYS ROCK」万歳!