御園座終演後、すぐ近くの電気文化会館で 「芸談を聞く会 中村種之助丈を迎えて」が開催されました。田中綾乃先生のご紹介のあと、颯爽と現れた種之助丈。
有料イベントのため、詳しくは書けませんがざっと概要をば。
田中綾乃さんのリードもとても上手で、種之助丈からうまく話を引き出していましたし、種之助丈もリラックスして、時には田中さんにツッコミ^_^入れつつ、終始和やかな雰囲気に。
御園座の舞台についてのエピソードから
自分自身のこと。
そしてなんと言っても吉右衛門さんのエピソード。これからのこと。
お化粧の話も楽しかったな。
などなど、盛沢山で驚くほど充実した内容でした。1時間半?だったかなあっという間で時間が足りないほどでした。
種之助丈は、トークではいつも割と控えめ。大勢いるとほかのトークが得意な人にゆずってサッとすみっこに行くようなところがあります。またSNSでの発信も非常に少な目なのです。ですから今回のような機会はとっても貴重。
一人の会では黙っているわけにも行かず、いろいろ話してくれたので、大変良かったです!
特に吉右衛門さんの話では、そこに吉右衛門さんがいるかのようなエピソードの数々。お姿が彷彿とするようで、思わずジーンとしてしまいました。
また、この役者はこの役をこうやっているといった芸談もあったのですが、とくに種之助さんが力を込めて言っていたのは、「ここはこうやるべきだから、この役者のやり方は間違っている」といった捉え方は、すべきではないということでした。
いろいろなやり方があって、それぞれ役者が工夫をしているので私たち観客は批判ではなく、違いを楽しむことを心得たいですね。また、頭でっかちにならず瞬間瞬間の感動を味わってほしいというお話に、とっても納得しました。
種之助さんには同世代の仲間がたくさんいます。どんどん新しいやり方もやっていき、観客に興味をもってもらうことが古典への興味にもつながるし、役者の魅力で歌舞伎のエネルギーを取り戻したいという気持ちのこもった大変よいお話が聞けて、清々しい思いで会場を後にしました。
そうそう。最後はビッグなプレゼントがあり、じゃんけん大会で大盛り上がりとなりました。
私は1回戦で早々に敗退しました。残念!