「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

曽根崎心中@国立映画アーカイブ

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長瀬記念ホールというところに行ってきました。初めてです。

京橋駅からすぐ。

「映画の保存・研究・公開を通して映画文化の振興をはかる拠点」だそうです。シンポジウムや講演会も行っているようですが、様々な映画を上映しています。

今回観たのは人形浄瑠璃の「曽根崎心中」(1981)監督:栗崎碧。

お初:吉田簔助 徳兵衛:吉田玉男 浄瑠璃竹本綱太夫 豊竹呂太夫 三味線:鶴澤清治 という豪華キャスト

浄瑠璃が素晴らしいです。

と聞くと、シネマ歌舞伎のように舞台を上映したものと思われるかもしれませんがそうではありません。

野外セットを組み、人形が曽根崎心中の世界を躍動的に演じているのです。人形遣いは皆黒衣に身を包んでいます。

特に舞台と違うところは、野外なので当然その点がリアルなこと。それから舞台では見られないようなアングル。天満屋で道行に行く前に、2階のお初が下に降りていくところがありますが(なかなか灯が消せなくて女中に気づかれるのではないかとハラハラするところです)それがお初目線で、下にいる女中や縁の下から愛する徳兵衛がこちらを見てくれるところなどが見える。ああ、お初にはこういう風に見えていたのだと新鮮な気持ちです。

 

道行の場面は、うっそうとした森の中、星のきらめきの中で二人は死へと歩んでいきます。あそこも足遣いはどうやっていたのでしょう?這いつくばるようにして遣っていたのか?それとも少し高台に作っていたのか?謎です。

 

また心中の場面では、徳兵衛を見上げるお初。思いつめた表情のお初を真正面に見て、美しすぎて夢に出そうです。

 

 

あと1回。3月1日にも上映されるそうですので、文楽がお好きな方はぜひ!お見逃しなく。

 

また、様々な映画を上映していますが、歌舞伎好きさんには、3月7日と19日に

歌舞伎の立ち廻り(34分)坂東八重之助市村羽左衛門中村橋之助(現芝翫)、市川銀之助(現團藏)

歌舞伎俳優研修教材シリーズNO.8 歌舞伎の後見

というのがあり、面白そうです。

 

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