「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

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【3/11】第9回「作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ 木ノ下裕一×田中綾乃」『近松門左衛門』vol.3開催

 

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人形浄瑠璃・歌舞伎の土台をつくった巨人 『近松門左衛門』生誕370年没後300年記念として、3回シリーズで取り上げる「歌舞伎のセカイ」.

近松シリーズは今回が最終回となります。

1回目、2回目と参加していない方のために、簡単に。

 

1回目の内容

前半では近松の生涯をたどり、近松作品の幅広さ、深さの秘密を解き明かしました。後半は『傾城反魂香』の深掘り。

普段上演される『傾城反魂香』は物語の「上の巻」に過ぎず、実は「中之巻」「下之巻」と続くとのこと。その話のスケールの大きさ、話の複合的に絡まった内容の深さに驚きました。

また木ノ下裕一流の話の読み解き方、メモの取り方など、本講座でなければ聞けないような話も盛りだくさんでした。

2回目の内容

近松最初の世話浄瑠璃となった『曽根崎心中』(1703)は、近松本人のみならず、演劇界にとってもエポックメイキングな作品でした。現在名作と謳われる『曽根崎心中』は、しかし、江戸時代には上演される頻度は少なく、再び世の中に出たのは歌舞伎では1953年、文楽では1955年のこと。

江戸時代に上演頻度が少なかったのはなぜかという木ノ下さんの考察のあと、『曽根崎心中』を田中さんが深掘りをしていきました。昭和に復活されたあとも、衣裳、詞章、演じ方、人物像など改作改変を経て、その都度批判もありながら実験的に改変を重ねて今の舞台があるということが語られ、まさに時代や観客とともに生きている演劇を実感する回でした。

 

3回目の今回は?

第3回目は、「近松門左衛門」シリーズの最終回として、木ノ下さんが近松について「世話物」を中心に総括をしていきます。近松は一生で24編の世話物を書いていますが、さてどういう取り上げ方をするのか楽しみですね。

 

全3回の集大成となる回でもあり、続々と参加申し込みも増えています。どうしようか迷っているかたはぜひお早めにお申し込みくださいね!

 

「作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ」第9回

■日にち:3月11日(月)18:30~20:30

■場 所:神楽坂赤城神社

申込はこちらから

https://lets-grace.com/contact