今月はしんどかった。楽しい旅行に始まったが、18日に前代未聞の事件が起こり、そこからはもう脳みそ半分そちらに取られてしまった。(ただでさえ少ない脳みそなのに)
呆然としてしまい、しばらく仕事が手につかず。
どれくらい呆然としていたかというと、まず18日の紀尾井町家話は、ほとんど中身を聞いた記憶がない。画面を見ながら頭にはいってこなかった。
17日ごろに菊之助の国立劇場の配信をやっと購入したのに、それもほとんど見るのを忘れて、慌ててギリギリに観ている。多分1回しか見られない。
そしてなんと、ひとつ芝居を観に行くのを忘れてしまった!どれだけショックだったか、これだけでもわかろうというもの。
歌舞伎昼の部・夜の部
昼の部は眞秀くんの襲名披露。本当におめでたい。子どもたちは宝。感想ブログ書いていなかったことに今気づく。ごめんね、眞秀くん。とってもよかったよ、おめでとう。君の明るさが希望。お母さまのしのぶさんもおめでとうございます。
こちらは夜の部の感想
明治座昼の部・夜の部(夜の部は、隼人代演)
これも感想を書いてない。
なんだかもう中身が全部すっ飛んでしまった。私は、16日に昼の部を見て、夜の部に行ったのは19日。事件の翌日だ。宙乗りお迎え席だったので、グッと前を見据えて瞬きもせず上ってくる隼人に目頭が熱くなった。昼の部は猿之助で観ることができたので、これが歌舞伎役者市川猿之助の見納めなのか…?信じられない。
文楽1~3部
1~2部は、歌舞伎でやらない部分が出たのがよかった。特に築地の段は、通常の寺子屋の前にあたる部分。
3部は夏祭で、大変よかった。
映画 「せかいのおきく」
おもしろかった。ぼっとん便所だった昔を思い出した。それは別稿で書こうかな。いろいろとふつふつと湧き出ちゃって。
池松壮亮がよかった。いろいろ思うところはあったのだが、とにかく全部ふっとんだ。
おきくちゃんが習字の字を何にしようかと考えて「忠義」という字を見つけて半紙に「ちゅう」と書いて、中次を思ってはにかむシーンがあるんだけれど、
「『ちゅう』の音なら書くのは『ちゃう』じゃないか?」と友達に言ったら
「あんたねえ、そこはドラマドラマ」と言われた。残念である(笑)。
あとは「世界」って意味が分かってんのかな?という疑問。
そこの解釈は、後にー。
以上かな。趣味である歌舞伎は楽しくつらい現実を忘れさせてくれるものであるはずなのに、それがこんなにツライことになるとは…。な後半でした。
関係者の皆様、くれぐれも御身大切に。
6月は平和で穏やかな日々が続きますように。といっても事件は終わってない。