3月歌舞伎座の演目紹介です。
1部 シェイクスピアの歌舞伎化!
2部 ちょっと珍しい10段目とおなじみの。
仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)10段目
10段目ってあまりかかることのない演目ですが、私は割と好きです!
回船問屋の主人天川屋義平は、大星由良之助のために密かに武具の調達にいそしんでいました。
疑われて捕り手たちが押し寄せるのですが、きっぱりと男を通すのです。
情報が漏れないように妻を離縁するなど、町人ながら毅然と捕り手たちに向かう姿そして、「天川屋義平は男でござる!」というセリフがしびれるわけですが、どうしても落語を思い出して「うふふ」となっちゃいます。知らない人は調べてね。
私はこの10段目が割と好きですが、上演回数が少ないです。
大星由良之助のキャラクターがちょっと違う?ってことのよう。毅然としていて正しい由良之助のはずですが、この10段目では天川屋義平を疑って、せこい手を使うわけなので。その辺がちょっと人気の出ない理由なのかもしれません。
3部 独特の世界を楽しむ
髑髏尼(どくろに)
新中納言局は、哀しい人。夫である平重衡は南都焼き討ちで生け捕りにされて宗徒に殺されました。その子壽王丸は源氏の武士たちに殺されます。耐えられない悲劇ですよね。新中納言局は、壽王丸のどくろを常にそばに置いていたことから「髑髏尼」と呼ばれるようになるのです。
その「髑髏尼」に恋してしまう七兵衛という男。醜い男です。ん?なにかピーンと。そうです。ノートルダムの背むし男とつながるものがありますね。
七兵衛の恋はどうなるのでしょうか。妖しくも美しい中納言局は玉三郎。七兵衛は若き福之助。重衡の亡霊は愛之助です。
廓文章(くるわぶんしょう)吉田屋
妖しく暗い「髑髏尼」から一転!華やかな廓の恋模様が楽しい吉田屋。
あらすじと見どころはこちらです
munakatayoko.hatenablog.com
今回は、伊左衛門が愛之助、扇屋夕霧が玉三郎
吉田屋の主人吉田屋喜左衛門が鴈治郎です。
たっぷりと玉三郎の品格と色気を楽しみたいですね!!
チケット金額、売り場
1等席16000円
2等席12000円
3階A席5500円
3階B席3500円
1階桟敷席17000円
にて購入できます。