12月は南座に行く予定。とても魅力的な演目がそろっています(だから行くんだけれど)。
第一部 10時30分開演
・義経千本桜 すし屋 10:30~12:05
えー、またすし屋?というなかれ。6月の博多座、10月の国立劇場のすし屋はいずれも江戸型、音羽屋型。今度は上方の権太が見られるのでは?とても楽しみです。権太は獅童ですが、にざ様に教わるのかしら?おくら梅花、弥左衛門片岡亀蔵 梶原景時鴈治郎という盤石の布陣に、お里壱太郎、維盛隼人という清新な配役。
江戸と上方のすし屋がどう違うかについては、後日書きます。衣裳も言葉も権太の人となりも違うので、音羽屋の権太を見た人も見ていなかった人も必見ですよ。
幕間30分
・龍虎 12:30~12:55
昭和28年初演といいますから、割と新しい作品ですね。大阪歌舞伎座の初演では八世三津五郎(当時簔助)の龍、三世實川延若(当時延二郎)の虎。
龍と虎との争いを描く舞踊劇です。2018年8月の歌舞伎座では、幸四郎と染五郎親子が華麗に舞いました。今回は扇雀、虎之介親子。虎之介クン、最近グングン力をつけている若手のホープ。平成中村座でも、とても評判がよかったですね。
当初、能がかりの厳かな舞。二度目の出からは勇壮な毛振り。この毛振りの時に行われる衣裳の引き抜きでは、着物だけではなく大口袴(束帯装束の表袴の下に履く裾の大きく開いた紅色の肌袴)も一緒に引き抜くという演出があり、これは目を離せませんね。
勇ましく、凛々しく、毛を振り立て、親子で戦う様子堪能しましょう!
龍が勝つのか、虎が勝つのか、それは見てのお楽しみ!
第二部 2時10分開演
・封印切 2:10~3:35
今回は忠兵衛が鴈治郎。梅川が扇雀。八右衛門が愛之助。おえんが東蔵。
すごくいい配役だと思います。前回仁左衛門が忠兵衛をやったときに愛之助の八右衛門を見ましたが、憎々しくてひねくれていて、関西弁で忠兵衛を追い詰めていくところがとてもよかったので、今回も楽しみです。
おえんは、前回秀太郎さんだったのですが(よかったなあ~)、今回は東蔵さんが優しく、味わいのあるおえんを演じてくれるのかな?
あらすじと見どころはこちら。
幕間25分
・松浦の太鼓 4:00~5:15
私は吉右衛門の殿様が瞼に焼き付いて離れないのですが、仁左衛門はどんなかわいい殿さまを演じてくれるのでしょうか。
ゴマ近と呼ばれる殿様のご機嫌取りにいそしむ近習たちが、隼人、虎之介、鷹之資、橘太郎、橘三郎。いいですね~!
ゴマ近たちが、一生懸命殿様のご機嫌うるわしくあるべしと一喜一憂している様子がかわいいので、せいぜい派手にアワアワやってほしいです。
あらすじと見どころはこちら
第三部 6時開演
・年増 6:00~6:20
一番最近上演されたのが2004年?それまではそこそこ頻繁にかかっていたようです。20分ほどの舞踊劇です。
満開の桜が季節(季節感!)。おいてある駕籠から出てきた女は芸者あがりの囲われ者、深川に芸者に出ていたころの男とのいきさつをクドキで踊り、男の浮気相手とのけんかを描写。そんな踊りです。ちなみに昔は10代が娘、20代になると年増だそうな。時蔵が色気たっぷりに踊ってくれるでしょう。
幕間25分
・女殺油地獄 6:45~8:30
でました…。名作中の名作。めちゃくちゃ殺人シーンがすごいのでそういうものが苦手な人は避けたほうがよいけれど、やはり名作だと思います。今回は与兵衛・愛之助とお吉・孝太郎のコンビです。
孝太郎はもうお吉は何度もやっているベテランだし、愛之助はすごくいいのではないかと期待します。というのも、今年8月の東海道四谷怪談で、情け容赦ない悪い伊右衛門がすごくよかったというもっぱらの評判でした。ならば、どうしようもない馬鹿野郎与兵衛もピッタリなのでは。
悪役が似合ってとってもいいですね、愛之助。それこそ油がのっている感じの最近の愛之助。今回の顔見世では封印切と女殺油地獄。悪の魅力に花を咲かせて力いっぱい演じてほしいですね!
あらすじと見どころ、今までに書いていないみたいなので、後で書かねば…。
上演スケジュール
開場は開演30分前
初日12月4日(日)→千穐楽12月25日(日)
休演日12日(月) 19日(月)
チケット金額、売り場
1等席17000円
2等席9000円
3等席5000円
特別席19000円
チケットは、チケットWeb松竹
にて購入できます。
南座アクセス
〇京阪電鉄 衹園四条駅[6番出口]よりすぐ
〇JR京都駅からタクシーの場合、道路混雑がなければ、15分程度。
ではお楽しみに~♪