「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

なんてこった!心中宵庚申2

munakatayoko.hatenablog.com

続きます!

 

先ほどの記事に、何かいい画像になるものはないかなあと本棚をあさっていたら、なんと昭和60年2月のパンフレットが出てきました。

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心中宵庚申、3部で見てました!

 

そこに、なるほど!と思われる説が書いてあったので、こちらにて。

鑑賞ガイド 岡田聡氏によれば、

 

養父の伊右衛門は、浄土宗に凝って寺参りに狂い、店のことは女房と半兵衛にまかせきりという設定。

 

さらにお千代・半兵衛の実説については2説伝えられているそう。

1 八百屋の養父伊右衛門は好色で雇い女にはらませるばかりでなく、嫁のお千代にまで手を出そうとした人物であるが、作者はこれを姑の嫁いびりに置き替えた。

 

2 八百屋の新参の手代作蔵が狡猾な人物でお千代に横恋慕し、お千代が拒否するや姑に半兵衛夫婦のことをざん言し、これを真に受けた姑が夫婦を離縁した

 

だそうです。これは実説についてですが、なんか妙にしっくりきませんか。

 

やけにイラついている女房、やけに外面のよさそげな舅。

これそのまま芝居にした方がよかったのになあ。

 

この説が、今語られていないのには何か理由があるのかな?

 

ところでこの昭和60年の八百屋の段、切りが竹本越路太夫、三味線は鶴澤清治でした!

道行思ひの短夜では清介さんもいます。

 

人形は、お千代が簔助さん 半兵衛が玉男さんでした!

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