まるで昔の絵本をみているような美しい舞台だった。書き割りが芸術的に美しく、彦三郎弁慶、萬太郎牛若丸のピタリとはまった絵面。
美しく笛を吹きながら登場の牛若丸。人を斬るのが趣味らしいから、ずいぶんサイコな牛若丸という設定だから、よく知る設定と逆ですね。(ちょっとそれ、どうなの?)菅田将暉義経ならアリ?
人を斬るのが趣味の牛若丸を、成敗しようと現れるのが弁慶。
ドスドスと、力強く自信満々。最初は女と思って見過ごそうとするのですが、あにはからんや、足をすくわれそうになってしまいます。その女かと思われたのが牛若丸でした。ひらひらとかわされ、翻弄され、ついには負かされる。
弁慶はすっかり感心して家来になるというのは,お話通り。
最後の弁慶の引っ込みがとってもよかった。ふっっと笑うのです。負けたけれど、今後主人として仕えていくに相応しい人間に出会うことができた喜びに、弁慶は満足の表情を浮かべて、豪快に去っていきます。
大道具、衣裳も含めて、短時間ながら素晴らしい舞台。これこそ小さい子も一緒にみてほしい。
幕見なら1000円ですよー。
3階からはこんな感じ。これはセンターですが幕見席は一番下手よりの16席です。
ところが、幕見で、2回目の橋弁慶を見たのですが、背景の美しい景色がイマイチ見切れて、残念!
お月様が、見えなかったー!弁慶のハゲ頭はよく見えましたー涙。