今、古典歌舞伎を語らせたら圧倒的に面白い木ノ下裕一さんと田中綾乃さん。
「作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ」は、「作者編」「劇評家編」の二つの違う観点から歌舞伎の見方を学ぶ講座です。
作者編では、木ノ下さん。劇評家編では田中さんがメインとなって、対談形式でのこの企画。いよいよ第3回が、4月17日(日)に開催されます。私も裏方をちょっくらお手伝いしています。
今回は「作者編」。テーマは「並木宗輔」です。
前回は鶴屋南北だったので、近松とか河竹黙阿弥じゃないの?と思った方もいるかもしれません。実際に受講者からも質問がありました。
でも、並木宗輔ってすごい作者なんですよ。
並木千柳という名前では、浄瑠璃三大傑作と言われる「菅原伝授手習鑑」「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」の合作者の一人ですし、そのほかにも「源平布引滝」「双蝶々曲輪日記」など、今なお人気作品として上演されている名作をたくさん書いているんです!
遺作は、「一谷嫩軍記」の中の「熊谷陣屋」です。
そこまで聞くと、むしろその実力に比して知名度が低いような気がしますね。合作者と言えども3段目を書く中心的な役割だったそうですから、癖の強い作者たちを束ねて、一つの作品を作っていくプロデューサー的な才能も高かったのではないかと思われます。
なぜそんなに地味なの?どんなところがすごいの?どんな人だったの?時代背景もあるの?そもそも合作って、どういうシステム?
いろいろな疑問が沸き上がってきますよね。きっと、木ノ下さんがスッパスッパと気持ちよく明らかにしていってくれるはず。
あっという間の2時間です。
ぜひたくさんの方に聞いていただきたいです。文句なく面白い木ノ下さんの講座です。
■開講日時 2022年4月17日(日)13:30~15:30
■受講料 4500円(定員60名)
■登壇 木ノ下裕一【木ノ下歌舞伎主宰】
■主催 ㈱マザーズ Ginza楽学倶楽部 お申込み・お問い合わせ以下1,2いずれかから
1 Lets-grace ホームページの問い合わせフォームから
2 メール reg@ginza-rakugaku.com
講座名A15/名前・連絡先電話・メールアドレスを明記して。
ではでは皆様、お楽しみに~~♪
前回の劇評家編「熊谷陣屋」の様子はこちら!