選定保存技術「歌舞伎鬘製作」保持者の川口清次さんに取材。記事がアップされました。
セメダイン様のサイトの記事なので、接着がメインテーマだったのですが、
取材では、もうびっくりの連続。
記事の前半は、繊細で緻密でしかもエコな歌舞伎の鬘作りについて。
しかも毎回鬘合わせをして、細かな注文にこたえます。
記事の後半は、歌舞伎鬘職人としての半生について。
お父様に言われた鬘師の心得についてが胸熱でした。
「女方はね。浴衣になって、襟塗って、顔塗って、まゆひいて、口紅をさし、最後に鬘をかける。その過程でどんどん役に入り込んで、女の気持ちに出来上がっていく。それが鬘をかけたときに『痛え!』となったら一瞬で素の男に戻っちゃう。そういうことがないようにしろよと言われました」
ぜひご一読ください。
歌舞伎の鬘の作り方も驚きですが、役者さんとの関わりも興味深かったです。
取材してからというもの、歌舞伎を観ていても鬘が気になってしかたがありません(笑)。
先日はコクーン「天日坊」を観劇しましたが、法策の髪型がざんばら髪のようで、一部細い三つ編みが何本も編まれていて、細かいこだわりだなあと感心しました。
世界に誇る技術のひとつ、次世代にきちんと継承してほしいものです。