「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

歌舞伎ひらき街めぐり~木ノ下裕一の古典で読み解く江戸⇄東京講座

木ノ下歌舞伎を主宰する木ノ下裕一さんのオンライン企画がとてもおもしろいので、おすすめです。

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チラシもとってもいい!

 

現在2回目配信中。

配信チケットを購入すれば、第1回目も見られます。

木ノ下裕一さんの講座はとにかく面白い。膨大な資料を読み込んで木ノ下歌舞伎を作っている木ノ下さん。私はほかにも講座を受けていますが、どれを聞いても面白い。

膨大な知識を持っている人はたくさんいると思いますが、わかりやすく話すというのはそれとはまた別もので、木ノ下さんの話はとにかくわかりやすいのです。1985年生まれという若さにもビックリです。

さて、今回の配信は。

1回目 両国と「三人吉三」~魂をしずめる場所~

三人吉三」の世界が全く別のモノに見えてきます。

三人吉三」の世界って、今自分がいる世界とは全く別世界と思っていませんか。

「歌舞伎」って、自分のいる世界から別世界にワープできると思っていませんか。

でも江戸の人にとっては、別世界にワープするものではなかったんですねえ。

 

木ノ下さんはじっくりと当時の時代背景や流行、江戸の人たちが何に苦しんでいたのか、黙阿弥は「三人吉三」で何を訴えたかったのか、解き明かしてくれました。

 

時には原文を、木ノ下歌舞伎の俳優さんが音読をしてくれ、いやがおうでも臨場感が高まります。ちょいちょい出てくるあやはなさんのイラストもいいです!

 

火災、地震、空襲、たくさんの人が亡くなってきた両国の地は、まさに鎮魂の地でした。

最後に有名なお嬢吉三の「月はおぼろに白波の~」が朗読されましたが、今までとはまったく違った景色が見えてきますよ♪

第2回 鐘ヶ淵と「隅田川物」~物語の生まれる場所~

江戸時代に屈指の観光スポットだった浅草寺から鐘ヶ淵に至る地域。今ある隅田川物と言われる世界は、どこから始まっているのか。能から始まって、様々な作者たちがどう書き換えていったのか。なぜ書き換えたのか。土地が物語を引き寄せていく様が、語られます。もちろんこちらも、三味線と朗読付き。

 

とても贅沢な企画ですが、チケット料金が1000円ととても安い。

9月より全3回の配信で、現在2回目を配信中(11月14日まで)なのですが、今チケットを買えば1回目の配信も見ることができますし、うれしいことに1回目配信購入者も、2回目配信中に1回目を再度見ることができるというではないですか。ありがたや。

 

私は9月の1回目の配信は見たのですが、台所仕事をしながら気楽に見てしまいました。すごく内容が濃かったのに、あっという間に配信期間は終わってしまい、私のざるのような脳みそから記憶がスルスルと滑り落ちてしまって悔しく思っていました。もう一度観られてよかったです。今度は座ってメモをしながら聞きましたよ。

 

第3回目は、深川と「四谷怪談」。来年1月14日(金)~23日(日)までの配信。今からとても楽しみです。

 

みなさん、ぜひおすすめです。今回の配信期間は11月14日(日)まで!

www.geigeki.jp