市川海老蔵の特別公演Earth＆Human 制作発表会に行ってきました。
今回の公演は、全国8カ所9公演されますが、通常の歌舞伎公演ともちょっと違う公演ですよ。
軸にあるのは、伝統芸能と環境問題をつなげるという海老蔵さんの想いです。
未来の子どもたちへ引き継いでいきたいもの。それは地球上の美しい自然であり文化です。
美しい自然を未来に引き継ぐ
2013年以来、地球のために何かしたいという思いの元活動してきた海老蔵さんは、長野県志賀高原「ABMORI」で子どもたちとともに植樹活動をしてきました。
常に家庭でも環境問題に意識を向けるような会話をしてきたそうです。
昔と比べて、自然環境は確実に変わっています。私たちの生活も変わりました。
「当たり前と思っていることは当たり前じゃないんだよ。だから君たちが大人になるときにも、必ず変化が起こるからアンテナを張っておいた方がいいよ」と折に触れ、子ども達に話しているそうです。
また、植樹活動では、子どもたちも一緒になってスコップで土を掘って苗木を手で植え、縄を張って、藁を巻いて、自分たちの手で木を大きくする体験を通して、小さな苗が大きくなるのを見てきました。体験を重ね、常に環境に無意識ではいないことを大切にしているそうです。
伝統芸能を将来につなげていく
一方で、演劇人としては、昨年9月よりほかに先駆け、いち早く巡業を開始、感染対策はスタッフ一同しっかり行ったうえで、お客様には来る来ないは判断してもらうというスタンスで全国を回りました。
いろいろな声がある中で、海老蔵さんは、多くの観客が来てくれたこと、そしてとても喜んでくれたことに大きな手ごたえを感じたと言います。
演劇人として、何もしない方が罪深いとさえ言い切る海老蔵さんは、環境、伝統芸能のどちらも大切に未来に引き継ぎたいものとして、このふたつをつなげる今回の企画を考えました。
この公演では「五穀豊穣、無病息災、家内安全」を祈り、伝統芸能を通して自然環境について探求したいとのこと。
演目
素踊り『三番叟』
環境についてのスペシャルトーク
素踊り『延年之舞』
能楽 他
「三番叟」は、能楽「翁」をもとに作られた作品で、本来は翁・千歳・三番叟の三者の舞からなる儀式舞踊ですが、このうち三番叟の舞は「五穀豊穣」を寿ぐものです。地固めをする力強い足拍子や、種まきをあらわす所作が見どころとなります。
「延年の舞」は、能「安宅」をもとに作られた歌舞伎十八番の「勧進帳」の中の舞踊です。「勧進帳」には見どころが多くありますが、中でも弁慶が最後に披露する「延年の舞」は、「延命長寿」への祈りが込められています。
昔から私たち日本人は、辛い時や嬉しいことがあった時に、祈り、喜び、舞ってきたのです。
私たちも、たまにはいつものエンタメとは違う視点で伝統芸能を楽しみ、将来に引き継ぎたいものは何なのか、考えてみたいですね。
10月28日（木）～11月24日（水）にかけ、高知県を皮切りに、全国8カ所9公演を開催します。
＜市川海老蔵特別公演 アース＆ヒューマン＞
【演目】素踊り『三番叟』、スペシャルトーク、素踊り『延年の舞』、能楽 他
【公演日程】2021年10月28日（木）～11月24日（水）
日程
10月28日（木）高知 弁天座 全席指定8000円
11月9日（火）静岡 富士市文化会館ロゼシアター 1等席8000円2等席7000円
11月12日（金） 福井 敦賀市民文化センター 1等席8000円2等席7000円
11月14日（日） 埼玉 飯能市民会館 全席指定8000円
11月17日（水） 千葉 森のホール21 1等席8000円2等席7000円
11月19日（金）神奈川 相模女子大学グリーンホール 1等席8000円2等席7000
11月23日（火・祝）東京 よみうり大手町ホール 全席指定8000円
11月24日（水）東京 たましん RISUTUホール 全席指定8000円
プログラムおよびお土産付き
※公演情報が変更になる場合があります
※本公演は新型コロナウィルス感染拡大予防のため、政府・自治体および関係団体のガイドラインに従いできるだけの対策を講じたうえで開催します。
【公式ホームページ】http://www.zen-a.co.jp/earth-human2021/
【総合問い合わせ】Zen-A（ゼンエイ） TEL03-3538-2300(平日11：00～19：00)
企画 市川海老蔵 制作 株式会社3TOP 後援NPO法人「EARTH＆＆Human」
協力 松竹株式会社
