もう6月が終わりって、今年も半分終わったってこと？
信じられない速さで時は進み、オリンピックも目の前で、心がざわつく昨今です。こんにちは。
7月の歌舞伎座は、3部が日程が少ないので、ご注意です。それではご紹介～♪
世話物と、わかりやすい派手な歌舞伎色豊かな演目で楽しむ 第1部
あんまと泥棒
最近泥棒づいている松緑がまたもや人のいい泥棒権太郎役で登場。世話物でもあり、わかりやすいので予習も必要なく、江戸時代の現代劇を楽しんでもらえればと思います。
あんまを演じるのは中車（香川照之）。さすがの演技派で見ごたえたっぷり。
あんまの秀の市のところに、泥棒がはいります。お金もなさそうなうちなのに、高利貸しをしていて儲けているという評判を聞いて泥棒にはいったのです。
金を出せと迫る権太郎に、なんだかんだとごまかしたり、すがったりしてなかなかお金を出さない秀の市。そのうち、二人は酒を飲み始め、互いの身の上話を始めます。
朝が近づき、戦利品ゼロの権太郎はさてどうなるのでしょう。あんまVS泥棒の結末やいかに。
蜘蛛の絲宿直噺（くものいとおよづめばなし）
蜘蛛の精が様々な人間に化けて源頼光を倒そうというお話。土蜘蛛は様々なモノに化けて源頼光を襲います。その役柄は、すべて一人の俳優が早替わりで演じ、今回も待ってましたの猿之助。
ビュービュー繰り出す蜘蛛の糸も見ものです。瞬き厳禁！
前回と同じなら、女童熨斗美、小姓澤瀉、番新八重里、太鼓持彦平、傾城薄雲の5役となるはずですが、違うお役かも？かわいい、美しい、華麗、ひょうきん、身軽となんでもあり。何になる？どこから出てくる？とワクワクが止まりません。
短めの演目でさらっと楽しむ 2部
身替座禅
狂言が元になっているのですが、恐妻家の癖に女たらしの大名が、愛人花子に会いに行くために、ウソをつく。屋敷内で座禅をしてくると奥さんに嘘を言って出かけちゃう。それが奥さんにバレるという、なんだか現代でも通じるのかなーー！な話です。予習も不要です。奥さんが、めっちゃ怖いです(笑)。主人公の山蔭右京が白鸚、奥方玉の井が芝翫。芝翫さん、あらら。奥様の気持ちはわかるのかどうか…はて。
思い切り笑って、日頃の憂さを晴らしましょ！
御存 鈴ヶ森
こちらは長いお話全9幕19場の中の2幕目に当たる部分。原作は鶴屋南北です。
鈴ヶ森は、昔刑場があったところで、昼なお暗く、うっそうとしていて、雲助たちが集まる危険な場所だったんですね。そこを通りかかる白井権八という若きイケメン。薄汚い雲助の中に出てくるので、余計しゅっとしたカッコよさが際立ちます。今月は菊之助ですよ。泥の中の鶴かよ！ってくらい美しい男っぷりぷりなのではないでしょうか。
しかし、白井権八はお尋ねもの。とらえれば褒美の金がもらえるということで雲助たちが襲い掛かりますが、はっしはっしと白井権八は、やっつけます。ご摂勧進帳のように、手足、顔、ビュンビュン斬り払われてしまいます。ここが見どころだけれど、残酷な演出が嫌いな方は、苦手かも。6月の御摂勧進帳を見て、はねた首をガラガラ洗うのを見て平気だった方なら大丈夫(笑)。
グロテスクではなく、カラッとしたおかしみなので、あまり構えず楽しんでほしいです。
そこへやってきた駕籠に乗っていたのが幡随院長兵衛。心意気が熱いですからね、お尋ね者とわかっていても、世話をしましょうと申し出てくれるんです。これまたカッコいいなあ。前回のときは吉右衛門だったけれど、今回は錦之助。これまたシュッとした長兵衛さんだこと！ 楽しみです。
海老蔵ファン、お待たせ！第3部
鳴神不動北山櫻
鳴神不動北山櫻は、歌舞伎十八番の内「毛抜き」、「鳴神」、「不動」が入っているいわば、おいしさてんこ盛りの幕の内弁当のような演目です。昭和42年、平成20年と改作を重ねてその都度進化しているお芝居。海老蔵が５役を勤めるに加えて、今回、前回（2018年5月）にはなかった「空中浮遊相勤め申し候」とありますから、新たな演出もあるようです。
「宙乗り」ではなくて「空中浮遊」とは…？ふわふわ浮遊するのでしょうか。
7月の上演スケジュール
初日2021年7月4日（日）～千穐楽 29日（木）
3部は 7月４日（日）～16日（金）
第一部 AM 11：00～
第二部 PM 2：30～
第三部 PM 5：40～
休演日
8日（木）、19日（月）
チケット金額、売り場
1等席15,000円
2等席11,000円
3階A席5,000円
3階B席3,000円
1階桟敷席16,000円
※開場は開演の40分前を予定
チケットWeb松竹
にて購入できます。
歌舞伎座アクセス
◯ 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅［A7番出口］徒歩5分
◯ JR・東京メトロ 東京駅 タクシー10分
