「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

8月歌舞伎座公演再開!

いよいよ!歌舞伎が再開されます。

 

3月以降5カ月にわたり、公演を中止していた歌舞伎。まさかこんなことになるとは、今年のお正月にのんきに歌舞伎観劇をしていた自分だけではなく、誰もが思いもよらないことでした。お釈迦様でも気が付くめえ。

 

役者のみならず、大道具小道具、スタッフ、そして歌舞伎に連なるお土産やさん、お弁当やさん、すべて大変な影響を受けました。もちろん観客である私たちも。

 

自粛期間中、役者さんがzoomでファンと交流をしたり、動画を配信したり、新たなやり方を模索し、様々なトライがなされました。それなりの収穫もあったかと思います。

 

それでも、みんな待っていた。舞台があけるのを待っていた。ようやく8月に幕が開くこととなり、正直、うれしいです。とてもうれしいです。

 

8月開催。1部につき、1演目。総入れ替え

もともと8月は納涼歌舞伎といって、通常の2部制ではなく、3部制で若い人が中心で行います。昔は暑いから夏の歌舞伎はお休みだったんですが、故中村勘三郎、故坂東三津五郎らが先頭にたって、歌舞伎初心者でもわかりやすい演目を、手ごろな金額でみられるようにということで納涼歌舞伎を始めました。3部制にして親しみやすい演目を並べ、1部の値段を抑えるのです。

 

その8月にちょうど当たることもあり、今年8月は大幹部の出演はありません。コロナが収束していないことを考えると、むべなるかなですね。

 

そして4部制。1部、1演目。

歌舞伎美人で公表された情報を見ますと、演目についても、楽しめて、あまり大人数の出演のないもので、1時間前後のものが選ばれています。

 

1部 11時より連獅子

2部 1時45分より棒しばり

3部 4時15分より吉野山

4部 7時より与話情浮名横櫛(一幕)

それぞれ1等席8000円 2等席5000円 3階席3000円

1部ごとの総入れ替えです。

 

公演情報詳細はこちら

www.kabuki-bito.jp

 

大分、1部と1部の間があき、消毒、換気などに時間をかけることが伺えます。

 

マスク着用、会話控えめ、大向こうと掛け声は禁止。各部完全入れ替え(消毒などのため)、出演者への面会、プレゼント、手紙も禁止。客席は、前後左右を開ける、エレベーターは4人まで。桟敷席、4階幕見席はなし。などなどぎっしりと注意点が書かれています。

https://www.kabuki-bito.jp/news/6137/

 

何とか、公演を可能にするために、各専門家が知恵を絞り、最善策を協議しつくしてこの取り決め、この演目、このスケジュールがあるのだと思います。心より敬意を表します。

気軽に良席で楽しめるチャンス!

さて、ではこれをどう楽しむか。

 

まず、初心者および幕見ツアーを楽しみにしていた方には、悲報と朗報があります。悲報は、幕見ができないということです。残念ですね。待ち時間には行列がありますから、仕方がないかもしれません。けれども1部ずつ見られるので内容は幕見と同じ。一般の値段より、安く見ることができます。

 

500円、1000円で見ることはできませんが、4階席より良く見える3階席は一律3000円です。(通常は3階Aが6000円後方のBが4000円でした) これは、朗報と言っていいのでは?しかも、今回の4演目はどれをとっても初心者でも楽しめるものばかり。

しかも、席は隣前後は空席になりますので、前に座った人が大きくて見られないとか、隣の人がうるさいといったことはありません。気軽に良席で見られるチャンスと言っていいと思います。

 

一般売り出しは、7月15日です。

 

コロナがまだ完璧になくなったわけでもないけれど、少しずつ歌舞伎座が動き始めました。熱いお湯にいきなり入るとやけどしちゃうから、ちょっとずつ身体を慣らしながら様子を見ながら入る、そんな感じでしょうか。

 歌舞伎座の灯が、再び消えぬように

せっかく動き始めた歌舞伎座が再び静まり返ることのないように、私たちもさらにいっそう注意深く生活を送らなければいけませんね。私は8月も、またそれ以降も歌舞伎を楽しみたいと思っていますから、コロナをうつさないよう、うつされぬよう、できることはやって初日を迎えたいと思います。地方在住の方は、まだ気軽に上京はできない状況ですよね。早くその日が来ますように。

みなさんもお元気で。

 

歌舞伎を観られること。それは幸せの象徴である by コーヨ・タカナムティ

 

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6月17日の歌舞伎座。中に灯がともり、「動き始め」が感じられた