「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

四国こんぴら歌舞伎 金丸座に行く その1 リムジンバスにご注意!の巻

日本最古の芝居小屋。四国の金丸座。歌舞伎ファンであれば一度は訪れたい場所の一つです。

 

私も今年初めて行ってきました。

金丸座に着くまでに、みんな!これだけは注意して!という事案が発生したので、(私だけかもしれませんが) 注意喚起のため、恥を忍んでここに書き残しておきます。

琴平に行くためには、東京からですと、
・新幹線利用で岡山まで(3時間半)、岡山から瀬戸大橋線土讃線特急(1時間)琴平下車

もしくは
・羽田から高松空港まで(1時間15分)、リムジンバスで琴平(45分)

となります。今回私は飛行機で行きました。

こう見ると、2時間で着く?と思いますが、いやはやそうはいきません。
どっちもどっちで、家からですと5、6時間くらい見ておいた方がよろしいかと思います。

 

リムジンバスは、飛行機に合わせて出るので、心配はいりません。飛行機が遅れれば待っていてくれます。
しかーし、その飛行機に合わせたリムジンに乗り損なうと、便があまりないので、絶対にそれに乗ることが必須となります。

私の場合、4月13日の2部(夜の部)と、14日の1部(昼の部)を見る予定をたてていました。


夜の部は、2時半開場3時開演。

飛行機は、羽田発9時20分。10時40分ころに高松空港に着く便で、リムジンバスの出発が11時15分。琴平には12時前に着く予定です。ホテルに荷物を置き、琴平町でお昼を食べて、余裕の芝居見物という予定です。もしこれに乗り損なうと、歌舞伎に間に合いません。

高松空港は小さな空港なので、降りて出口を出ればすぐにバスの乗り場です。飛行場の人に聞きましたが、聞くほどのこともなくこちらですと案内されて、バス乗り場もすぐわかりました。1500円で切符を買い、外に出ます。停留所が3つほどあって、それぞれ行先が違うので、確認します。

一番先にある停留所が、琴平行きでした。トイレに行きたかったので、琴平行きは、何時に出るのかもう一度確認します。
「11時15分ですよ」。そのとき、11時だったので、余裕だと安心して、トイレに行きました。
戻ってくると、11時5分。
なぜか「もう出ますよー。急いで急いで!」と言われ、停留所の写真などを撮っていた私は、15分発じゃないのかな?と思いながら「ハイハイ乗りますよ」と言いつつ、乗りました。
切符は降りるときに見せるので、乗るときには提示の必要がありません。

乗っている人も少なく、ゆったりと腰を下ろして、外を眺めました。桜が散り際で、まだ美しく、バスはゆっくりと下りのカーブを切りながら、一般道へ走り出ます。
その時なぜか、私はピーンときて、これ、どこ行きですか?と運転手さんに聞いたのです。
そしたら高松駅行きだと…。琴平行ではないと…。ガーン。

髪の毛逆立つかと思いましたよ。
ああ、行先も確認したのに、時間も確認したのに、なぜだ。なぜ?しかし考えている暇はない。

「すみません!琴平に行きたいので、おろしてください!」
「あー。ちょっと待ってねー。降りやすいところにつけるから」
高松駅に行くか、琴平に行くかの分かれ道交差点の高松方面のところでバスをストップ。ありがとうを言って、おろしてもらいました。

ブイーンとバスは、四国高松の何にもないタクシーも来ない道に土地勘もない私を置いて走り去っていきました。まあ、おろしてくれてよかったけれど。

はて、どうする。そのとき、11時7分くらい。なんとか元の道を戻り、15分発のバスに乗らないといけない。猛然と走り出すおばさん、私。

ときどきタクシー来ないかチラチラみるけれど、その影もなし。しかもバスが1~2分で滑るようにおりた道は、当然ながらおばさんにとって、キツイのぼり道です。(高速の出口をイメージしていただければ…)

無理だ!どうする。
間に合わなかったら、琴平までタクシーか?いくらかかるんだろう。とか
さっき、親切にバス乗り場を教えてくれた空港職員は、まさかその後、おばさんがこんな道を逆走して空港に向かって走っているとは思いもよらないだろう。とか頭をよぎりながら走っては、息が切れ、歩き、また走っては、歩き。

途中道がY字に分かれていて、どっちに行くか悩む。右から来たっけ?左から来たっけ?真剣に悩んで、ぼんやりさっき窓からみた桜の景色を思い出そうとする。

桜がきれいに咲いていたほうに行こう。でも、ああ、どちらにも桜がきれいに咲いている。
たぶんこっち!と右の道を選択。カーブがきついのぼり坂。が先が見えず、バスの停留所があるかどうか不明。

ぜいぜいぜいぜい。登りきったときに、11時15分。ああ、万事休す!
登りきると、たぶん道はこれでいいみたい。バス、バス、私を置いて、排気ガスをブオンブオン出して私を煙に巻いて行ってしまうのか。
しかし、バスは来ない。一本道だから、来たら両手を振って停めればいい!

遠くにバスが見えた、止まっている。さっき、乗ったあたりの景色だ。
バス、動くな。バス、動くな。止まったままでいて。

道の真ん中を走る。バスが来たら101回目のプロポーズよろしく、バスの前にたって、とうせんぼするぞ! 動くな。動くな。

ぜいぜい言って、ようやく到着。声も出ません。停留所のおじさんはきょとんとしていました。あきれていたのかな。「どこから走ってきたの」と言われても息が苦しくて答えられません。どこからといわれても、場所もよくわかりません。口をパクパクして、腕を上げ下げするのみでした。

バスは、待っていてくれました。私は間に合いました。ぜいぜいぜいぜい苦しくて苦しくて、心臓が止まりそうで、席はもういっぱいで、補助席にへたり込んでも走り出しても、心臓バクバクは止まりませんでした。

でもなんとか間に合いました。

無事に、12時近くに琴平に着くことができました。

というわけで、みなさん。
高松空港からバスに乗るときは、乗ろうとするバスが琴平に行くのか、再度再度確認の上、乗りましょう。

言いたいことはこれだけなのでした。
良い旅を~。

こんぴらについては、また書きます~。

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散り際の桜も美しく、青空に幟も映える

まだまだ続きます

その2 観劇までの巻

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