「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

【歌舞伎ツアー開催】「大津絵道成寺」の一幕見&歌舞伎座ギャラリーなど

今日は歌舞伎ツアー、4人参加していただきました。

スケジュールは、こんな感じ

11:00 集合 歌舞伎の話、今日の演目の筋や見所についてレクチャー

11:15 一幕見チケット売り出し開始・購入

歌舞伎座のまわりをブラブラして、歌舞伎俳優の行く店などを案内・木挽町広場案内・チケット購入場所・コツなどレクチャー・弁当購入

12:05~歌舞伎座前集合 中で軽く昼食

12:30~13:30 一幕見観劇

13:30~14:30 歌舞伎座ギャラリーで遊ぶ 

歌舞伎座ギャラリー4階にまわり、質問などを受けつつ

15:00前解散

 

観た一幕見は「大津絵道成寺」です。

京鹿子娘道成寺というのは踊りの演目。これを下敷きにして
この踊りに「大津絵」から飛び出してきた登場人物をかぶせたもの。

というとむずかしくて訳がわかりませんが、

ベースがあって、そこにキャラクターがどんどん入ってくる。

「つまり、『白鳥の湖』に出てくるのが、ミッキーとかプルートとかドナルドで、それを全部愛之助がやるんです」って説明をしたんですけれど、概ね間違っていないかと…(^_^;)

 

舞踊で1時間ですが、引き抜き(パッと衣装が変わること)あり、早替わり(短時間に全く違うキャラに変わる)ありで本当に楽しいですね。

お正月にピッタリ。

 

ベースの京鹿子娘道成寺

大蛇に鐘を焼かれて鐘がなくなっていた道成寺に、鐘が奉納されることになり、鐘供養が行われる。白拍子の花子が道成寺を訪れて舞を披露するうちに、鐘に飛び込み蛇になって現れるという1時間ほどの踊りです。

特に内容がむずかしいことはなく、修業中の僧たちとの楽しい問答などがあったり、花子の引き抜きが何回かあって、見ていて飽きません。

 

とはいえ、何回も見ていると観客に飽きられるということで、いろいろなバージョンができてきました。

二人道成寺や昨年12月に行われた五人道成寺。そして今回のバージョンが絵から飛び出したキャラ達が縦横無尽に駆け巡る「大津絵道成寺」です。

 

愛之助丈の、早替わりにやんやの大喝采。藤娘の女形よりは、座頭や船頭の方が生き生きのびのびしているように思えました。

 

そして軽やかに楽しそうに踊る犬の種之助君と、声がよく通り、腰がしっかり安定している弁慶の歌昇兄弟が、とてもよいですね。ホント応援します。

 

昔の大津絵道成寺youtubeで探してみたんですけれど、犬は女形(つまりメス犬?)で、全然動きが違ったので、今回の元気な犬の種之助くんは新鮮!

 

押し戻し(怨霊や妖怪が花道から下がろうとするのを舞台へ押し戻すこと)は染五郎丈の矢の根の五郎で、バシッと決まりました。

 

楽しく観たあとは、歌舞伎座ギャラリーにて遊びます。一旦歌舞伎を観たあとに「なに、あの衣装重くないの?」とか「あの音はどうなっているの?」なんて興味がわいてから歌舞伎座ギャラリーに行くので、いろいろと解決しつつ、体験もできて楽しいですよ。

 

 4人の参加者に来ていただいたので、5人でワイワイとなごやかに楽しくツアー終了でした。

参加してくださった皆様、ありがとうございました。

 

来月は、どれにするか悩むなー。