「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

3月の振り返り

2月の終わりから突如、大きな戦争が勃発した。ロシアがウクライナを侵攻したのだ。まさかまさかの連続の日々が続き、いまだに収束の糸口は見えない。 どうか一日も早く平和が戻りますように。 何とか無事に千穐楽 吉右衛門の後を追う人。 菊之助の配信 歌舞…

天一坊大岡政談(1) ~あらすじ みどころ 天日坊との違いは?

昨年、渋谷のシアターコクーンで上演された「天日坊」。トランペットの鳴り響く刺激的な舞台で話題となりましたね。 あれ。2022年4月には似た名前の演目が…。 それが「天一坊大岡政談」です。「天日坊」との違いや、あらすじ、みどころについて説明いたしま…

第3回 作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ

今、古典歌舞伎を語らせたら圧倒的に面白い木ノ下裕一さんと田中綾乃さん。 「作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ」は、「作者編」「劇評家編」の二つの違う観点から歌舞伎の見方を学ぶ講座です。 作者編では、木ノ下さん。劇評家編では田中さん…

2022年4月歌舞伎座の演目紹介~♪

昨日、無事に3月の歌舞伎座が千穐楽を迎えました。 本当に良かったと思います。おめでとうございます。 早くも本日からお稽古のよう。こちらもがんばってご紹介!満開の桜~。4月の歌舞伎座のご紹介です。 第1部 通しでがっつり澤瀉屋 天一坊大岡政談 第2…

天衣粉上野初花~河内山

おもしろいはずなのに眠くなる これは、食えない坊主河内山宗俊が松江出雲守にいっぱい食わせるという痛快話のはず! なんだけれど、意外と眠くなるんですよね。ナゼカシラ。いずれにせよ、筋を把握しておいた方が睡眠時間は減ると思うので、予習しておきま…

仁左衛門休演。そして復帰。

3月2部の河内山で主演を務める仁左衛門は、3月8日(火)体調を崩し、9日より休演となった。 思えば御年78歳(3月14日が誕生日)。前月は、大物浦でひと月平知盛を演じ、心身ともに命削るような消耗の仕方だったと思う。疲れが残っていたのだろう。ツライ。…

増補双級巴 石川五右衛門 あらすじ みどころ 感想

歌舞伎で石川五右衛門と言えば、「楼門五三桐」がよくかかりますが、今回はその前段からの話です! 2018年12月に国立劇場での石川五右衛門は、2回の幕間を挟んで、4時間10分! コロナ禍の今では考えられない時間ですね。今回の石川五右衛門は幕間なしで1時間…

感激!WEST SIDE STORY ウエストサイドストーリー

観てきました!前作に最大限のリスペクトを捧げつつ、今の時代に合うようにリメイクされた傑作だった! 移民問題 アメリカの底力 原作の音楽のすばらしさ 俳優陣のすばらしさ ベルナルド(デビッド・アルバレス) トニー(アンセル・エルゴート) リフ(マイ…

新・三国志~さまざまな思いを乗せて 観劇レポ

1999年に新橋演舞場で初演されたスーパー歌舞伎「新・三国志」が今回再演。前回のものを見ていないのだが、ダイジェストのような形で、一部をみる機会があった。京劇の俳優がのっけから出てきて派手派手なアクションを繰り広げ、本水は、生半可な本水ではな…

劇評と芸談という視点で迫る「熊谷陣屋」~「作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ」

2月27日(日)国立劇場横伝統芸能情報館のレクチャールームにて、「作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ」第2回 が開催されました。 團十郎型と芝翫型の違いを見る 芝翫型がオーソドックス。團十郎型は当初不評だった!? 古典の名作は変わらない…